広重美術館はただいま、11月展「空模様」(10月31日~11月24日)に向けて展示替えの真っ最中です。
今日は、江戸時代の旅のガイドブッグ『旅行用心集』を紹介したいと思います。写真は八坂書房から出されている現代語訳です。
実物は文化7(1810)年に八隅蘆菴によって刊行されたもので、旅の持ち物や心得、船や馬に酔わない方法などが書かれています。
その中に「空模様の見方」という項目があります。少し内容を載せると次のようなものです…
○東の突風が吹くと、夜は晴れるあかしだ。
○冬に南風が吹くと、三日のうちに霜が降りる。
○流れ星が東へ飛ぶと風が吹く。月のかさに星があると雨になる。
まるで占いのような天気予報ですが、何だか信じてみたくなります。
今回の「空模様」展ではこの「空模様の見方」もご紹介します。
江戸時代の「空模様の見方」と一緒に、同じ時代の広重の浮世絵に描かれた「空模様」をどうぞお楽しみください。
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