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5人の広重

  • 5人の広重
現在、広重美術館では「5人の広重」という企画展を開催中です!

「広重ってひとりじゃないの?」
「5人もいるんだ~!」
…とよく驚かれますが、じつは
五代まで『広重』の名は受け継がれているんです。

今回は、初代広重~五代広重のそれぞれの作品を展示。
描かれた時代も、江戸後期から昭和中期にわたります。

三代広重の浮世絵は、明治の文明開化の資料として
歴史の教科書で目にしたことがある人も多いはず。

四代や五代広重の作品は、なかなか見られないものですから
広重美術館ならではのマニアックな展示といえるでしょう(笑)
(上の写真は五代広重が描いた短冊絵です)





あわせて多目的ホールには、
さまざまな絵師を紹介するコーナーを設けました。

錦絵の祖といわれる鈴木春信にはじまり、
歌麿、写楽、北斎…など10人。
現代の複製版画ですが、それぞれの代表作を通して
技術の進歩や時代の流行などを感じてもらえると思います。

ちなみに絵師略伝は博物館実習生に書いてもらいました。
慣れないことで苦戦していましたが、
こうして展示になると達成感もあって嬉しいものです。
2010.09.13:hiroshige:コメント(0):[コンテンツ]

広重美術館の夏2010

  • 広重美術館の夏2010
久しぶりのブログ更新です。

広重美術館の「夏休み体験企画」も
残すところ1日となりました。
これまで約1ヶ月間で
なんと!350名以上の方々に参加していただきました!!
(どうりで忙しかったわけです…)
保育園の子どもたちの紙すき体験、
小学生たちが作ってくれた個性的なうちわの数々…、
土鈴も、エコバッグも、いろいろな作品が思い出されます。
時には、おじいちゃんやおばあちゃんも体験してくれました。

参加してくださったみなさん、どうもありがとうございました。
作った作品はぜひ大切に末長く使ってください。



また、8月展「うきよえQ」も開催中です!
こちらは8月30日(日)まで。

せっかくたくさんの子どもたちが美術館に来てくれる時期なので、
「浮世絵の展示も楽しいものを」と思って企画しました。
作品1点1点に4択クイズがついています!
ちょっとむずかしい問題もあるのですが、
少しでも浮世絵を楽しんで
親しみを感じてもらえればうれしいです。

ここで展示作品から1問。



Q 後方の山はある動物に似ています。それは何でしょう?

1 ライオン
2 キリン
3 ゾウ
4 サイ












答えは









〈答〉3 ゾウ

その名も「象頭山」です。
溶岩大地のなだらかな山容が、
象の頭のような形をしていることから名付けられたそうです。
目の位置には、現在でも観光地として名高い金刀比羅宮(ことひらぐう)があります。


こんな問題が65問並んでいます。
(トップの画像はQが並んでいる様子です)
作品をよく見るとヒントがあったりもします。
年に1回だけの企画展【Q】ですから
浮世絵初心者の方もぜひこの機会に見にきてください。
2010.08.21:hiroshige:コメント(0):[コンテンツ]

新ポスター発送準備中

  • 新ポスター発送準備中
ただいま8月展の展示替え中です。

あさって金曜日から
新しい企画展がはじまってしまうというのに、
夏休み体験企画など開館中の忙しさもあって
いままだポスターの発送準備中です。

今回のポスターにはちょっとした仕掛けがあります!

浮世絵にも「つや摺」という技法がありますが、
角度によって模様が見えるようになっています。

「つや摺(正面摺)」とは、墨で摺ったあと、
つやを出したい部分を彫った版木に
画面を上にして(通常の版画と反対)作品を置き、
ばれんでこするとその部分だけがつやが出て
ある角度から見ると模様が浮かび上がる、というものです。

たまには、こんなポスターもおもしろいんじゃないか
と思ってデザインしてみたのですが、
ツルツルとザラザラの質感の違いを
もっと活用できたのではないか…とちょっと反省です。
今回の経験をふまえて、また楽しいものを考えていきたいです。

ぜひ広重美術館ポスターを
お近くでご覧いただく機会がございましたら
いろんな角度から眺めてみてください!!
2010.07.28:hiroshige:コメント(0):[コンテンツ]

夏休み体験企画 はじまりました!

  • 夏休み体験企画 はじまりました!
恒例となっている
“夏休み体験企画”が
今年も昨日7月17日からはじまりました!
8月22日まで約1ヶ月間の開催です。
体験メニューや料金などの詳細は
広重美術館HPをご覧ください。




県内はまだ夏休み前ということもあって、
今日は体験者が少なかったので
今年のうちわ見本を作りました。

写真は、制作途中の様子ですが、
どんなうちわを作っているかわかりますか?
奥の“12番”は山形県民なら
もちろんわかりますよね!




こちらが完成した写真。
“わんちゃん”と“モンテディオ山形ユニフォーム”うちわでした!!

“わんちゃん”には、
今年流行のカンカン帽をかぶせてみました。

“モンテディオ山形”のうちわは
以前のはえぬきモデルは作ってあったんですが、
去年、胸のロゴがつや姫に変わり
今年からユニフォームデザインも変わったので、
2010年モデルを新調しました。

今年はW杯の影響もあって、
昨日体験しに来た子どもたちは
日本代表ユニフォームのうちわを作っていきました。


基本ははじめの写真にあるように
広重が描いた“うちわ絵”を使ったうちわ作りですが、
好きな絵を描いたり
いろんな形にしたりすることもできるので、
自由に作って、楽しい夏を過ごしていただければ
うれしいです。

他にもたくさんの体験メニューがあるので
ぜひ遊びにきてください!
2010.07.18:hiroshige:コメント(0):[コンテンツ]

広重の七夕かざり

  • 広重の七夕かざり
昨日から7月展「数字でみる浮世絵」がはじまりました~
東海道五十三次や近江景など
作品に登場する「数字」に注目した企画展です。
初めてのテーマだったので
準備はなかなか大変でした…。

それにあわせて7月なので
美術館入口に七夕の笹竹を飾りました!
「普通の七夕飾りではつまらない」ということで
江戸風の七夕飾りを再現して見ることにしました。



広重は七夕もいくつか描いていますから
その絵を参考に飾り物をこしらえました。
吹流しや網飾りのほか、
ひょうたん、すいか、タイ、
さかずき、そろばん、大福帳などです。
どうでしょう、雰囲気は伝わりますかね?

笹竹のそばにも用意してあります。
美術館の7月展を見にいらした方、
ばれんにお茶しにいらした方、
JTBに夏の旅行の相談にいらした方、
散歩でふらっと通りがかった方、
どなたでもご参加いただけますので
ぜひとびきりの願い事を書いてください。
飾り終わったら、ちゃんと神様に届けますから。

そういえば「七夕」にも数字が出てきますね。
じつはいろんな意味があるのですが
七夕の謎はまた次回に…。
2010.07.03:hiroshige:コメント(0):[コンテンツ]