平成28年度田辺地区法面対策工事  ~番外・仕事の流れ編~

  • 平成28年度田辺地区法面対策工事  ~番外・仕事の流れ編~
こんにちは。
最近やたらと体のあちこちに出来る赤い点々が、「老人性血管腫」と言うものだと知り、ショックを隠しきれない事務員です。
老人って…。

さて。
お待たせ致しました。

~田辺地区法面対策工事
        その仕事の流れ編~
で、ございます。

去る10月31日に開催した現場見学会で、児童のみなさんに行った工事の流れを説明した内容をご紹介します。


【 ① 着 工 前 】

こちらは工事が始まる前の現場の様子。草木に覆われた状態です。


これからここを、大雨が降っても土砂崩れの心配がなくなるように工事を行います。


【 ② 立 木 伐 採 】

まず、斜面に生えている木をチェンソーで切り倒します。


チェンソーを使って大きな木を伐採していくのは、想像以上に危険な作業。
倒れる方向などを見極めながら、斜面の下の方の木から注意深く切り倒していきます。

時にはこんな風に木をつかんで運ぶ重機を便利に使ったりもします。



【 ③ 法 面 清 掃 】

木を切り終わったら、斜面の草や石などを取り除く掃除をします。


ハイ、きれいになりました。


施工する予定の掃除した所との境目がはっきりわかります。
ていねいな仕事です(自画自賛)。


【 ④ ラ ス 張 工 】

次は、斜面に金あみをはり、ピンで固定していきます。


「ラス」とは、この写真のような金あみのこと。


この工程を「ラス張工」といいます。


【 ⑤ 法 枠 組 立 】

ラスをはったら、その上に鉄筋と金あみを使って四角い「枠」をたくさん組立てていきます。


この四角の「枠」のことを「法枠(のりわく)」といいます。


「法枠」の型ができあがりました。


次はいよいよこの型の中にモルタルを入れていきます。

ブルーシートで覆っているのは、このあと枠の中に植生基材を吹付けて緑化するからです。
法枠の外にモルタルが掛からないように保護しています。

 ※「植生基材」とは・・・
 バーク(木の皮から作られた土のようなもの)や肥料、草の種などを混ぜたものです。



【 ⑥ 法 枠 吹 付 】

エアーの力で長ーいホースにモルタルを送り、勢いよく吹付けることで法枠の型の中にモルタルを入れます。




斜面の下からずーっと上の方までモルタルを送るのだから、もちろんその圧力や勢いはとても強いです。
なのでこれもなかなか危険で大変な作業。

モルタルが固まりました。


ブルーシートと、余分なモルタルを取り除いて「法枠」の完成です。

これで斜面の土砂が流れるのを防ぐことが出来ます。


【 ⑦ 鉄筋挿入工(ロックボルト工) 】

土砂崩れを防ぐ、一番大事な工程です。


法枠の交点(縦・横の交わりの部分)に、崩落する恐れのある深さより深く(ここでは2m40cm)穴を掘り、
底に鉄筋(ロックボルトといいます)を入れて、さらにコンクリートで固めます。



こうすることによって、山と法枠がロックボルトで一体化し、山が動くのを防ぐことが出来るようになるのです。

長いクギをトンカチでかべに法枠を打ち付けたようなイメージ?

ちなみにこの機械の名前を…………聞いておきます。

10月31日月曜日の時点ではここまでの作業が完成していました。
それでは「現場見学会の巻 本編」へお返ししまーす。現場の奥山さーん。
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2016.11.16:genba-r:[元請の法面工事]

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