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平成30年度土砂災害対策事業(砂防自然災害防止事業急傾斜)関寺斜面対策工事

  • 平成30年度土砂災害対策事業(砂防自然災害防止事業急傾斜)関寺斜面対策工事
こんにちは。

めっきり寒くなりましたね。皆様におかれましては風邪など召されておいでではないでしょうか。
熱っぽいなぁと思って熱を測ってみても熱があった試しがない、気のせいで具合が悪い事務員でございます。

今回は久々に現場の紹介をしたいのですが、あまりにも久々すぎて勝手が分らなくなってしまっています。
最後に現場紹介の記事を更新したのがいつだか思い出せず、戦慄しております。
よろしくおねがいします。


さて、本日ご紹介する現場はこちら。

工事名 : 平成30年度土砂災害対策事業(砂防自然災害防止事業急傾斜)関寺斜面対策工事

発注者 : 山形県置賜総合支庁建設部西置賜河川砂防課

施工場所: 山形県西置賜郡白鷹町大字十王地内

工事概要: 法枠工365m、A=350m2、鉄筋挿入工110箇所

工 期 : 平成30年7月30日~平成30年12月20日



平成26年7月の豪雨災害によって、白鷹町十王地区にあります置賜三十三観音第13番札所、「関寺観音(円光寺)」の裏山が崩壊し、流出した土砂により円光寺の本堂が全壊しました。

こちらはその時崩壊した斜面の対策工事の続きになります。

※参照 平成26年度(明許)土砂災害対策事業(砂防自然災害防止急傾斜・補正)関寺斜面対策工事
 元請者・那須建設株式会社

※参照 平成28年度土砂災害対策事業費(砂防自然災害防止事業急傾斜)関寺法面対策工事
 元請者・山形緑化株式会社
 
あれ。おかしいな。ウチが元請で受注したはずの平成28年度の関寺法面対策工事の記事がないですぞ。

ないんです。

アップしただけがやってる仕事じゃないんです。間に合わないんです追いつかないんです察して下さい。

失礼しました。

そんな状況の中、先日当現場に於いて地域貢献活動の予定があると耳にし、飛びついた次第であります。

現場の様子。



現場代理人は奥山ススム氏を長兄とする奥山三兄弟が次男、奥山オサム氏であります。


赤枠の中が今回の施工箇所。


この日はそこまで頭が回らずヘルメットを持参してこなかったため、これ以上接近することができませんでした。

遠景。



そしてこの手前の川を挟んで丁度川向かいにあるのがこちらの施設です。
川を挟んだ向こうの法面で作業してる人のくしゃみが聞こえてきます。


白鷹町の日本の紅をつくる町推進拠点施設として、8月5日に十王地区にオープンした「山峡紅の里」。


紅花関連の資料展示室や加工場の機能も備え、大人数で紅花染め体験が出来る施設となっているとのことです。


そして日本の紅を作る町推進拠点であるこの建物の裏手。


元々田んぼであったこの場所を紅花畑とすべく土壌改良をする必要があるとお聞きし、それなら山形緑化株式会社の得意分野、十王地区の皆さんのお手伝いをしようと立ち上がったわけであります(おおげさ)。

時は平成30年11月20日午前9時。

酸性に傾いた土壌を、アルカリ性の石灰によって紅花に適したpH値となるように「粒状石灰窒素」を散布します。



この石灰窒素の特長として、成分に含まれるシアナミド(農薬の成分)及びアルカリ分は人体・動植物に影響を与えます。

散布する際は、

・吸い込まないようにするとともに、皮膚に付かないようにする。

・手足が濡れていると、付着しやすく、かぶれの原因となる。

・作業後、体を洗い流し、洗眼・うがいをする

・被服を交換し、他のものと分けて洗濯する。

・石灰窒素を吸い込むと、酒類への耐性が弱くなる。散布後24時間以内の飲酒はしない。

などの注意点があります。お酒飲んじゃいけないんですってよ。
きちんと防塵マスクを装備しての散布です。離れていても結構刺激臭がします。


肥料散布機。


散布「機」っていうけどこれ、袋の中に石灰窒素を入れて右手につながるホースから出てくるってだけなんですけどね。
一つしか無いこれを面白がって真っ先に背負った村上さんが散布機担当。


工事看板を持つ関寺現場代理人奥山オサム氏。


手作業で蒔くよりは楽なようですが。


ミレーの絵画でこういうのありましたよね。「種を蒔く人」的な。
「石灰を蒔く金子氏」。



これくらいの広さが全部紅花畑になったら圧巻でしょうねぇ。


来年は白鷹紅花まつりの会場の一つになるんでしょうか。
来年が楽しみです。


そして関寺斜面対策工事、現在は鉄筋挿入工を施工中です。



こんな感じで今回お送り致しましたが、出来ることならコンスタントに、もうちょっと頻度を上げて更新出来たらなーって思うんです。毎度。

仕事の優先順位中で結構微妙な位置なのよねぇ。

でも最近、見てるよーと言って下さる方がいるから嬉しいので、頑張って色々更新していきたいです。

現場紹介と言いつつ今回は地域貢献活動の紹介がメインでしたので、次回は平成30年度関寺斜面対策工事、こちらの施工過程などを書きたいなぁと思っております。

ではまたよろしくおねがいします(・∀・)ノシ
2018.11.21:genba-r:コメント(0):[元請の法面工事]

平成28年度田辺地区法面対策工事  ~番外・仕事の流れ編~

  • 平成28年度田辺地区法面対策工事  ~番外・仕事の流れ編~
こんにちは。
最近やたらと体のあちこちに出来る赤い点々が、「老人性血管腫」と言うものだと知り、ショックを隠しきれない事務員です。
老人って…。

さて。
お待たせ致しました。

~田辺地区法面対策工事
        その仕事の流れ編~
で、ございます。

去る10月31日に開催した現場見学会で、児童のみなさんに行った工事の流れを説明した内容をご紹介します。


【 ① 着 工 前 】

こちらは工事が始まる前の現場の様子。草木に覆われた状態です。


これからここを、大雨が降っても土砂崩れの心配がなくなるように工事を行います。


【 ② 立 木 伐 採 】

まず、斜面に生えている木をチェンソーで切り倒します。


チェンソーを使って大きな木を伐採していくのは、想像以上に危険な作業。
倒れる方向などを見極めながら、斜面の下の方の木から注意深く切り倒していきます。

時にはこんな風に木をつかんで運ぶ重機を便利に使ったりもします。



【 ③ 法 面 清 掃 】

木を切り終わったら、斜面の草や石などを取り除く掃除をします。


ハイ、きれいになりました。


施工する予定の掃除した所との境目がはっきりわかります。
ていねいな仕事です(自画自賛)。


【 ④ ラ ス 張 工 】

次は、斜面に金あみをはり、ピンで固定していきます。


「ラス」とは、この写真のような金あみのこと。


この工程を「ラス張工」といいます。


【 ⑤ 法 枠 組 立 】

ラスをはったら、その上に鉄筋と金あみを使って四角い「枠」をたくさん組立てていきます。


この四角の「枠」のことを「法枠(のりわく)」といいます。


「法枠」の型ができあがりました。


次はいよいよこの型の中にモルタルを入れていきます。

ブルーシートで覆っているのは、このあと枠の中に植生基材を吹付けて緑化するからです。
法枠の外にモルタルが掛からないように保護しています。

 ※「植生基材」とは・・・
 バーク(木の皮から作られた土のようなもの)や肥料、草の種などを混ぜたものです。



【 ⑥ 法 枠 吹 付 】

エアーの力で長ーいホースにモルタルを送り、勢いよく吹付けることで法枠の型の中にモルタルを入れます。




斜面の下からずーっと上の方までモルタルを送るのだから、もちろんその圧力や勢いはとても強いです。
なのでこれもなかなか危険で大変な作業。

モルタルが固まりました。


ブルーシートと、余分なモルタルを取り除いて「法枠」の完成です。

これで斜面の土砂が流れるのを防ぐことが出来ます。


【 ⑦ 鉄筋挿入工(ロックボルト工) 】

土砂崩れを防ぐ、一番大事な工程です。


法枠の交点(縦・横の交わりの部分)に、崩落する恐れのある深さより深く(ここでは2m40cm)穴を掘り、
底に鉄筋(ロックボルトといいます)を入れて、さらにコンクリートで固めます。



こうすることによって、山と法枠がロックボルトで一体化し、山が動くのを防ぐことが出来るようになるのです。

長いクギをトンカチでかべに法枠を打ち付けたようなイメージ?

ちなみにこの機械の名前を…………聞いておきます。

10月31日月曜日の時点ではここまでの作業が完成していました。
それでは「現場見学会の巻 本編」へお返ししまーす。現場の奥山さーん。
   (↑↑クリックでお戻り下さい)
2016.11.16:genba-r:コメント(0):[元請の法面工事]

平成28年度田辺地区法面対策工事  ~現場見学会編その2~

  • 平成28年度田辺地区法面対策工事  ~現場見学会編その2~
お待たせ致しました。
現場見学会の巻、その2でございます。

さて、今度はもう少し施工箇所に近づいてみましょう。



ちょっとぬかるんでいるので足下に気をつけてね。

おや?法枠の中に誰かいます。


ハイ、これから技能職員横澤コウゾウ氏が植生基材吹付工を実演いたします。


モルタルの吹付けと同じように、エアーの力でホースに植生基材を送り、枠内に吹付けていきます。

みんなの足下にあるその長ーいホースだよ。

「へぇ~」というみんなのヘルメットをかぶった頭がマッシュルームみたいでかわいいです。

それでは現場事務所に戻りましょう。
下りはさらに足下に気をつけてね。




さて、現場事務所に戻って参りました。

みなさん今回の現場見学会はどうだったかな。

質問タイムではなかなか鋭い質問を頂いたりしましたよ。

「どれくらいお金がかかりますか?
とても大事な質問だと思いますが、答えに窮する奥山氏。

限られた時間の中での現場見学会、この場ではあまりみんなの感想などを頂く時間を避けなかったのが残念でした。
是非いつかみんなの感想が聞いてみたいです。

最後に記念撮影をさせていただき、今回の現場見学会を終了しました。
東根小学校4年生のみなさん、先生方、どうもありがとうございました。

うまくまとめられず、最後あたり駆け足でのご報告となってしまいました。
現場はもう少し続きます。
今回現場代理人奥山ススムの顔を覚えて見かけたら、気軽に声を掛けてみてね。


帰って行くみなさん。ありがとうございました。
2016.11.15:genba-r:コメント(0):[元請の法面工事]

平成28年度田辺地区法面対策工事  ~現場見学会編その1~

  • 平成28年度田辺地区法面対策工事  ~現場見学会編その1~
こんにちは。

今日は田辺地区法面対策工事、「現場見学会の巻」です。

去る10月31日月曜日…

゜+。:..:。+゜白鷹町立東根小学校4年生のみなさん ゜+。:..:。+゜
    ゜+。:..:。+゜ 田辺作業所へようこそ! ゜+。:..:。+゜

と題しまして、田辺地区法面対策工事 現場見学会を実施したのです(・∀・)!!

が、報告がずいぶん遅れてしまいました…お恥ずかしい。
ようやっと半分まとめたのです…


さてさて。
時間は午前10時40分。東根小学校4年生のみなさんが現場事務所の前に集まってくれました。

「よろしくお願いしまーす」

田辺地区法面対策工事、現場代理人、奥山ススムが緊張の面持ちでご挨拶。

「よろしくお願いします…」


それでは、現場に向かう準備です。
軍手と子供用サイズのヘルメットを配り、装着してもらいます。

みんな結構楽しそうです。


おじさんとお兄さんの間くらいの緑化技能職員も意外なフットワークの軽さを発揮。
テキパキと手際よく手伝います。


そして…現場へ出発!!


現場到着!!

(↑隅っこにムック)

整列!!

びしっ!美しい!


まずは発注者である西置賜河川砂防課の方が、

「ここでは何の工事をしているのか」
「どうして崖崩れが起きるのか」
「どんな被害が出るのか」
「そしてどうやってなおしていくのか」
「いざというときどうするか?」

などを、資料とパネルを使って説明して下さいました。




聞き入る児童のみなさん。


続きましてお待ちかね、田辺地区法面対策工事現場代理人・奥山ススムの登場です。


さて。
長くなりそうなので、この内容は奥山ススム氏作成の資料を基に
別ページで「仕事の流れ編」と題してご紹介したいと思います。
↓↓link↓↓


今までの更新の内容と重なる部分もありますがご了承下さい。


現場に戻ります。

含み笑いで見守る技能職員2名。


大丈夫。みんな熱心に聞いてくれています。



続きまして、テントの中で模型を使った土砂崩れの仕組み説明です。


ええと、なんかこう、斜面の支持力が低下すると…(すみませんうろ覚え)


どーんがらがらー。住宅にも被害が及んでしまっていますね。


そうならないためにも、この模型の右半分のように斜面を法枠で押さえ、ロックボルトで固定したり
防護柵を設置したりするわけでございます。



力尽きました。後半へ続く。
2016.11.15:genba-r:コメント(0):[元請の法面工事]

平成28年度田辺地区法面対策工事 その3

  • 平成28年度田辺地区法面対策工事 その3
こんにちは。
やることがたくさんあると混乱したあげく現実逃避して何もしたくなくなる癖を何とかしたい今日この頃です。


本日は事業主パトロールで田辺地区法面対策現場の中まで潜入することが出来たので、
細かい所をちょこちょことご紹介したいと思います。


先日更新したときはまだラス張り工が終わった所でしたが、


なんかもう法枠の吹付けも終わっちゃってるし。



ちなみにこちらの下の画像をご覧下さい。


こちらは元請者那須建設さんの町道須郷小屋線法面補修工事現場です。
このように、モルタルを吹付ける前に「法枠組立て工」があります。

文字通り、鉄筋と金網を使って法枠の型を組立てていく工程です。

次に枠の中はモルタルが入らないようにブルーシートで養生し、
枠の通りにモルタルを吹付けてコテで仕上げると、上の2枚目の画像のような綺麗な法枠になります。

そうして出来たこの「法枠」の中、土が見えているあみあみの部分に数種類の種とバークを混合したものを吹付けると…


将来このように緑になる予定なわけです。



※バークとは
バーク堆肥。少し肥料成分の入った土壌改良材の1つで、樹木の皮を原料に、発酵させて作られた物です。
家庭園芸にもおすすめ。



さて、次はこちらをご覧下さい。


現場入り口に設置された土のう置場です。

緊急時には地域のみなさんにも使って頂けるように配置しております。


次にこちら。


先日遠くからの画像で紹介したモノレールの荷揚げ機です。
最大100㎏まで!ですが人は乗っちゃいけません。

もちろんこのように最上部まで続いています。



一人でほいほいと法面を上っていく私を気遣うパトロール員(別にそういう訳じゃない)



さて、この日現場代理人の奥山ススム氏は測量の最中でした。


そして場内の点検をし…

「架空線対策、イイネ!」


書類をチェックし…


今日のパトロールを終えたのでした。


そして週明けには地元東根小学校4年生のみなさんをご招待しての現場見学会を予定しております。
どうぞ続報をお待ち下さい。

2016.10.31:genba-r:コメント(0):[元請の法面工事]