メモ
ゆったりとまわる風車が町のシンボルとして広く知られた立川町。この立川町で、学生たちが中心となって進めているのが町民節電所の提案です。各家庭で節電すると、その分エネルギーが余ることなる。これは使えるエネルギーを増やすという点では発電と同じ。だから省エネに参加する各家庭は節電所になる。
この取り組みは、電気代を節約したり、地球温暖化の原因である二酸化炭素の放出量を減らすだけでなく、各家庭の節電努力をフーちゃんチケットと呼ばれる地域通貨に還元することで、地域の活性化にも貢献。みんなが参加できる環境まちづくりは少しずつ広がりをみせています。
2004年度は「蔵と人のネットワークづくり」をテーマに、蔵ネットワーク(通称:蔵Net.)を6月下旬から約2週間の日程で開催。山形市内の5棟の蔵で、小学生対象の蔵探検ワークショップやドキュメンタリー映画の上映会、落語会、デリバリーカフェなど、多彩なイベントを開催しました。
山形まちづくりフォーラムは、東北芸術工科大学環境デザイン学科が運営するフォーラムです。
「屋外共有空間」づくりによる温泉街の再生
■事業の概要
観光客だけでなく、地元住民が散策を楽しめる温泉街に転換するための、まちの魅力や資源の探索を行いながら、新たなコミュニケーションと地域力づくりを目的とする、次世代に向けた屋外共有空間づくりの検討。
■基本理念
ここ天童における次世代のまちの姿とはどのようであるべきか、温泉街として「バブル時代における団体の旅」から「現在の個人の旅」、それに次ぐ「次世代の旅」とは何であるか、さらに地元の循環の中で持続できる温泉街とはどのように変っていくべきかなどの問題が指摘されている。
その改善方法として、現状の「囲い型旅館」から「開かれた温泉街」への移行と、天童市中心部に位置する「舞鶴山」の特異と言える地理的性格を再評価することによる原風景の創造にあたり、この地域における次世代のまちの様相を強化するために、舞鶴山を周回コースとする屋外空間のネットワーク化と、地域住民、観光客、高齢者から子供まで楽しめるコミュニティーの形成による、「共有の場」としての持続可能な「屋外共有空間」の創出が求められる。
住民にとって「まちの自慢」となる屋外共有空間の創出を前提として、その核となる「まちの魅力と資源」の探索と、大学の人材と学生の活動も交えた勉強会を行い、地元住民にとって原動力となる地域力の発見と育成、そしてこの活動自体がコミュニケーションを活性化し、地元に定着していくことを目的としたものである。