明けまして2日目。「NPO法人えき・まちネットこまつ」業務受託以来初めての正月業務休業を取らせていただきました。あいにくの大雪に列車ダイヤも乱れ、乗車券販売業務以外にも大変ご迷惑をお掛け致しております。申し訳ございません。
ただ、何故正月2日~4日まで3日間の休業を取らざるを得ないのかも、ご説明したいと思います。
町民駅業務管理組合当時は、3人の職員がシフトを組みながら年中無休の体制を取っていました。6年前に、私どもが業務委託を受けた時、提示された委託予算は、町民駅当時の半分以下。手数料収入を加えても約1.5人分の人件費しか満たせない金額でした。しかし、急きょ緊急雇用の予算がついたため、職員1名の追加が可能になり、正職員3名体制でスタート。この結果、平成25年度まで月2回の休業日のみで、旧盆や正月は無休を続けてこれました。
ところが、今年度は緊急雇用も無くなり、正職員1名にパート職員2名の体制で業務を進めながら、パート職員が業務に就けない早朝や夕方5時以降、さらに土曜休日などは無給ボランティアの協力で何とか運営せざるを得ませんでした。でも、そのような綱渡りの運営も正月はギブアップです。12月27日~1月4日までの9日間でパート職員が出勤できるのは2日間だけ。残る7日間を、正職員のSさんだけに頼ることは出来なかったのです。
乗車券の販売だけでなく、列車案内や除雪、掃除、そして運休や遅延の際にはバス代行の案内や乗車人数把握等、冬季間の業務は多忙を極めます。常時2人態勢を組める業務受託には、3人分の人件費は不可避。そうでなければ、町の顔、玄関でもある羽前小松駅は業務を限りなく縮小せざるを得ない状況に追い込まれます。
それでは解決策は?3つ考えられます。まず1つは、町からの委託予算の増額。町民駅としての役割の大きさは、これまで5年間の活動で町民各位に十分理解されたのではないか。その価値に見合う予算額にクレームは出ないのではないだろうか。2つ目は、町内外からご支援してくださる皆さまからの浄財確保であります。「灯りを消すな町の駅」のスローガンのもと、1982年に全国初の町民駅として有人駅を存続させた町民力を、会費やカンパでのご支援という形に変え「有人の町民駅」を存続することです。最後の解決策は自主努力。難しいことですが乗車券販売額を大幅に伸ばして手数料収入を増額することや、他業務に活路を見出して収益金を増額し人件費の確保を試みること、が考えられます。もちろん、この3つを組み合わせた解決策などフレキシブルな対応も含め、平成27年度には活路を見出したい、いや見出さなければ3回目の受託契約はない位の必死さが求められると思います。
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