自己演出のすすめ

 鴻上尚史氏(劇作家・演出家)の「自己演出のすすめ」と言う講演を聴いて来ましたので報告します。

 「独り言」が第一の輪とすると、「あなたと話す言葉」が第二の輪で、「皆と話す言葉」は第三の輪となる。対話をしても、「独り言」の声の調子だと聴き取りにくく、皆と話す時に「あなたと話す言葉」を用いると親近感が増す。何故、人が表現力を磨くのかといえば、それは「他の人に好感をもたれるため」であると言える。

「こえ」は声帯を振るわせて音を出すが、共鳴場所が鼻・口唇・頭・咽喉・胸の5箇所あり、これらを組合せて声のバリエーションを増やす。良い声とは、感情やイメージをきちんと表現できる声である。

「こえ」の要素は何かと言うと、①大きさ(独り言、あなたと話す言葉、皆と話す言葉など何種類かの大きさを持つべき)②高さ(よそ行き、普通、本音の3パターン位は欲しい)③速さ④間(早口でも間があると説得力がある)⑤声色、音質の5つある。感情と表現は相互に通行可能であり、出したことの無い声を出すことによって、感情は豊かになる。例えばプレゼンテーションであがった場合、低い声で話すと落ち着く(低い声で話すと丹田にSWが入る)。話す内容ではなく、しゃべり方である。例え演技と言われても、これはやった方が良い。
2005.06.26:dai:[学習]

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