少子化社会の子育て

 家庭教育出前講座「少子化社会の子育て」―現代っ子につけておきたい力とはーと言う講演を聴いて来ましたので報告します。

父母の会に出席すると、年々親たちの不安が深刻になっていることが分かる。わが子が何を考えているか分からない不安である。昔から「子育て下手を詫びる親には、得てして育ち上手の子供が授かるもの」と言われる。一番大切な「我慢」や「頑張り」を教えるにしても、小学3・4年までは言葉で通じるが、5・6年以上は親の謙虚さが大切だ。「子供はどんな子も与えられた天性がある。早いか遅いか時期の違いによるだけである。」子供たちを信じてあげない限り、子も親を尊敬しない。そこでは「待つこと」「信じること」が求められる。

現代っ子につけておきたい力として下記の五つがある。
①どの子ともいっしょに遊べる力………子供同士の人間関係が苦手である。友達付合い上手な子は不登校が少なく、友達付合い下手な子は95%が不登校と言うデータがある。1歳ころから、母親同士、家族同士の付き合いが大切。父親に叱られても、くじけない強い子、すぐ逃げない子を育てたい。
②毎日、きまったお手伝いの習慣をもっている………日本の家族はガランドウになっている。茶の間の消滅で、現代の子供は下宿人と同じ状況にある。子供に家事を分担させることである。
③本好きなこと………本の読み聞かせが大切。強く本を与えるより、本を待たせること。学力とは文章力で本の効用は大きい。
④「ありがとう」が自然に口に出ること………イジメは「ありがとう」と言い合う所には無い。不登校の子は、何かをさせようと強制した場合に生じる。
⑤小学校に入ったら、短時間の学習習慣をつけること………終わったら見てやる。そこでは間違いより15分間の学習時間を評価する。

 家庭は子供にとっての安全基地。子供が家族に何でも話せるように、父母は子供時代のことを(特に失敗談)子供に話し、自己開示してあげたいものだ。
2005.11.26:dai:[学習]

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