アメリカはいかにして日本をおいつめたか「米国陸軍戦略研究所レポート」から読み解く日米開戦

 アメリカはいかにして日本をおいつめたか「米国陸軍戦略研究所レポート」から読み解く日米開戦(ジェフリー・レコード著)を紹介する。

私たちはそろそろ自虐史観の呪縛から抜け出さなければならない。

1章 真珠湾攻撃とは何だったのか

戦略的愚行。

非合理的決断の解釈、1941年に日本がアメリカとの戦いを決意した動機は、一つは日本の誇りの問題であり もう一つはアメリカによってもたらされた経済の破綻であった。

2章 日本の侵略とアメリカの反応 1937~1941年
独ソ戦と日米関係、戦争が隷属か二者択一の強要。

3章 日本の判断の基礎となった仮定
ご都合主義的な対米戦争終結構想、人種的優秀性の過信。

4章 日本の決断
対米開戦決意の合理性、対ソ戦は後回し、真珠湾攻撃は日本の戦略的愚行。

5章 失敗したルーズベルトの日本牽制
真意不明の軍備増強と経済制裁、英蘭植民地を限定した攻撃の恐怖。理解しがたいルーズベルトの中国偏重。

6章 経済的な締め付けの代償
破滅的な中国からの撤退要求、強引な経済制裁と自殺的戦争

終章 くみ取るべき7つの教訓
・恐怖心とプライドは、国益という要素と同程度に国家の意思決定に影響を及ぼす。
・潜在的国の歴史や文化を深く理解することの重要性である
・他国に対する牽制が上手くいくか否かは、牽制される側の心理にかかっている。
・しっかりとした戦略を持ち、軍事作戦はそれに沿ったものでなくてはならない。
・経済制裁は戦争行為に等しい。
・倫理的にそして精神的に、他国より優れているという思い込みは危険である。
・戦争が不可避だと考えた段階で、それが現実のものになってしまう。

異様なルーズベルト外交と米国世論を理解できなかった日本外交、 米国陸軍 戦略研究所レポート解読のヒントを解説。

2025.01.03:dai:[学習]

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