日本国史

 日本国史(田中英道著)を読んだ所感について述べる。小中学校では、縄文時代は文化的なものはなく、全てが大陸から伝わってきたと習ってきたので、自分なりに新しい発見が数多くあった。

・日高見国 縄文・弥生時代、関東にあった祭祀国家(紀元前2万年以降)。アフリカで人類が誕生し、太陽の昇る場所を求めて日本にやって来た人たちがいた。日本の周辺にある国々の民族とはDNAが違っている。三内丸山遺跡を始め、旧石器時代の遺跡が日本に数多く発見されている。縄文・弥生時代の記憶に基づいて高天原神話が作られた。天皇家と関係する神宮は、伊勢神宮と鹿島神宮と香取神宮の三つしかない。関東の常陸国に日高見国があったと考えられる。家族が中心であるのが日本の国柄、村落共同体が緩やかに結びついて作られた国である。

・天孫降臨 関東から九州へ(紀元前2千年以降)。朝鮮半島を渡って来た帰化人から九州を守るため、関東から九州へやって来た。

・大和時代 神武天皇は東征により大和に向かう。ピラミッドより大きい仁徳天皇陵(前方後円墳)。漢字と仏教をもたらした朝鮮半島への出兵した。

・飛鳥時代 日本人の真髄「和」の思想。法隆寺は聖徳太子が建てた。神道と仏教の二つを受け入れたことにより、日本人の精神は成熟した。

・白鳳時代 律令国家の誕生と国家意識の確立。白村江の戦いを契機に日本の対外的国家観が生まれた。天武天皇は天皇の地位を不動にした。公地公民の理想を実現しようとして、律令国家が生まれた。大宝律令701年。

・奈良時代 日本の古典を成熟させた天平文化。奈良に平城京が作られた(710年)。古事記、日本書紀の編纂された。

・平安時代 貴族が極めた宮廷文化。桓武天皇による平安京への遷都(794年)。東北にいた日高見国系の人たちとの戦いだった坂の上田村麻呂の蝦夷征伐。最澄は比叡山で天台宗を、空海は真言宗を。清少納言は枕草子、紫式部は源氏物語。日本史上、初めて外敵が襲来した刀伊の入寇(1019年)。

2023.03.10:dai:[学習]

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