封印の昭和史

 「封印の昭和史」(小室直樹,渡部昇一、対談集)を読んだので、その内容を紹介する。

1章 汚染された昭和史

 不戦・謝罪決議をしてはならなかった。「南京大虐殺」説は、世界的に疑惑の的になっている。当時の南京の人口、累々たる死体を見たものはいない。シナ兵はやたらに便衣兵になり、便衣兵は戦争犯罪人として殺害された。シナ兵の捕虜は出身地に返された。南京事件の責任者は蒋介石である。

 盧溝橋事件の真犯人は中共軍であり、東京裁判史観の打破こそ急務である。ジェノサイドという考え方は日本にはなく、欧米や中共の概念である。

2章 東京裁判史観を払拭せよ

 朝鮮戦争によって、アメリカは日本の立場を理解できた。マッカーサーも東京裁判は間違いだったと議会証言している。韓国併合を必要とさせたのは韓国の方だった。韓国・北朝鮮と無理に仲良くなる必要はない。日本が韓国にしたことは、ハングルを人々に教えたこと、主なインフラを建てたこと、税金を取らなかったこと。朝鮮通信使は、朝鮮の方が一方的に朝貢してきている。

 原爆投下こそが、最大の国際法違反、明白な戦争犯罪である。

3章 戦争への見えざる手

 侵略の問題を抱え込んだままの欧米や支那やロシアである。支那事変は侵略ではなかった。ABCD包囲網を形成されて、戦争するしか道の無かった日本。

 つねに悪い方へと舵を切り続けた近衛内閣、野村特命全権大使の英語は国務長官ハルには通じていなかった。なんとしてでも参戦したかったのはルーズベルトである。

4章 戦前・戦中・戦後 何が正しく、何が間違っていたか

 小村寿太郎の外交方針は、最終的に日本の国益に合致していたか?満州を日米合弁会社で経営すれば良かった。

 陸海軍大臣の現役武官制導入。死刑が当然なのは広田弘毅ぐらい。国際連盟を脱退する必要はなかった。ノモンハン事件の状況が良く分かっていれば、日独伊三国同盟は結ばなかった。

 最後通牒が遅れたのは日本大使館の責任である。ミッドウェー海戦、決死の覚悟で戦艦を先頭にすれば勝てた。

2022.05.08:dai:[学習]

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