大東亜戦争の正体(それはアメリカの侵略戦争だった)

 大東亜戦争の正体(それはアメリカの侵略戦争だった)(清水馨八郎著)を読んだので、その概要を紹介する。太平洋戦争史観は捏造されたもので、ウソ・デタラメと知れば戦後の戦争史観は一変するだろう。

序章 記憶(歴史)を消された日本人(なぜ日本人はアメリカの残虐行為を怨まないのか)

 大東亜戦争は世界史的に大観すると、日本にとって人類解放の聖戦であった。どの国よりも国際法を遵守した日本軍。太平洋戦争史観でなく、大東亜戦争史観こそ日本側の史観である。一国を亡ぼすには刃物はいらぬ。民族固有の歴史を抹殺し、新しい歴史を捏造し、注入すれば良い。

1章 歴史認識のコペルニクス的転回

 人類はアフリカで誕生したが、強烈な太陽の下で、紫外線を避けるためにメラニン色素で覆い黒色になるのが普通である。太陽の乏しさに応じて黄色の人種となった。白人はアジアの獰猛な蒙古民族に追われ極北の寒帯圏で生き延びた人種である。白人の野蛮性と世界制覇への道。ヨーロッパは農業がだめで狩猟と畜産で暮らす。常に殺戮と搾取を繰り返し、メンタリティーの中に残虐性、闘争性、搾取性の気性が組み込まれた。

 近世白人の世界制覇植民地化、人身売買奴隷化は人類史上、人道上の最大の犯罪である。西郷隆盛は西洋野蛮人論と達観していた。この戦争で、白人は植民地を失い、アジア・アフリカの植民地は解放され、日本にとって負けるが勝ちの結果になった。日米戦争の目的達成度でみると、アメリカは何も得る所が無かったのに、日本は開戦の目的であるアジアの解放と帝国の自存を達成した。

2章 元寇、露寇、米寇  日本を襲った三大国難

 日本の過去の戦争はすべて大国の小国日本への侵略戦争である。清国はアヘン戦争に敗れ、西洋列強の分割に屈した。それを弱い朝鮮で取り戻そうと、朝鮮の内乱に付け込んで軍を進め、支配を強化した。朝鮮の独立を守るため、日清戦争は勃発した。三国干渉で遼東半島を清に返還させ、その後、ロシアは遼東半島を清から譲り受け、旅順に大要塞を築いた。北清事変が鎮圧されたのに、ロシアは満州に居座り、続く朝鮮まで勢力を伸ばした。

 日露戦争は有色人種が白色人種に勝った初めての戦争で、ロシアに苛められたフィンランド、ポーランド、トルコは日本を称賛した。乃木大将は敵将ステッセルに武士道精神を示した。

3章 アメリカの日本侵略、百年来の野望のはて

 アメリカは1776年の独立から、原住民や他民族への侵略の歴史だった。インディアンは200~500万人いたが、殺戮によって20万人まで減少した。太平洋岸に達した後、矛先をハワイ、グアム、フィリピン、日本に達したのが大東亜戦争である。メキシコとの戦端は「アラモの砦を忘れるな」であり、テキサスやカリフォルニア州を併合した。スペインとは「メーン号を忘れるな」と宣戦布告し、中南米諸国を支配し、フィリピンを併合した。ハワイのカメハメハ王朝を崩壊し併合した。「リメンバー・パールハーバー」も同じ手口で日本を挑発し、先に手を出させることで侵略戦争に持ち込むパターンだ。

 日露戦争による日本の勝利は、黄禍論を生み、日本が強くならないうちに打倒するオレンジ計画に繋がった。人種差別撤廃論は11名/19名賛成したが米英が否決した。ワシントン軍縮会議も英米の対日侵略戦争の布石だった。

 第二次世界大戦で領土を拡張し共産国を増やし戦争目的を達したのはソ連だった。支那事変の発端は盧溝橋事件で、スターリンが中共に仕掛けさせた罠で国民党と日本を戦わせることだった。中共は日本人虐殺の通州事件、上海事件を次々おこし日本をドロ沼に誘い込んだ。アメリカは、フライング・タイガーと名乗る空軍兵士を支那事変に送り込んだ。

 アメリカの日本叩きは、1924年の排日移民法の制定、石油とクズ鉄の輸出禁止、ハルノートを最後通牒として突きつけられれば、戦う選択しかなかった。ルーズベルトはパールハーバーを攻撃するよう挑発し、自国の兵士二千人を見殺しにした。チャーチルは、跳び上がって喜び、アメリカは日本と同時にドイツ、イタリアに宣戦布告した。世界のどこの国からも真珠湾攻撃は歓迎された。

 「日米戦は、米の一方的な侵略戦争だった。」(ピアード)「日本がアジアを代表して植民地宗主国連合に対する革命戦争だった。」(ミアーズ)「日本の過去の戦争はすべて自衛のための戦いで、東京裁判は間違いだった。」(マッカーサー)フルブライト留学制度は原爆投下など日本に与えた残虐行為の懺悔の印として制度を作った。サンフランシスコ講和条約で日本に賠償金を要求しなかったのは、悪いのは自分たちと知っていたから。日本と直接戦争していない中共と韓国が賠償や戦争責任を言うのはナンセンス。

4章 中国大陸に仕掛けられた罠

 満州は支那ではなく、20世紀初頭はロシアに占領されていた。日中戦争は中共が創った戦争であり、盧溝橋事件は中共軍の発砲であり、後日、毛沢東らが告白している。毛沢東は、日本軍のお陰で中華人民共和国を作ることができたと日本に感謝の発言をした。

・韓国だけは戦後日本政府に膨大な賠償を要求、1965年の国交回復に当たり1080億円を支払った。中共は、日本を叩くことが国民的娯楽になっており、南京虐殺30万人と宣伝しているが、1950年代の大躍進政策で3千万人が餓死、チベット侵略で120万人が虐殺、文化大革命で1千万人が犠牲になった。日本からODAなどで6兆円の援助を受けた。

5章 逆恨み国家・韓国と日本

 マッカーサーが、反日の頭目である李承晩を韓国大統領に据え、反日政策を国是とした。日韓基本条約で解決づみ、援助協力金は3千億円、ODAは7千億円で漢江の奇跡と言われる経済発展を遂げた。朝鮮半島に清国が侵入してきたのを追い払ったのが日清戦争であり、ロシアが侵入したのを追い払ったのが日露戦争だった。

 教育の普及は韓国の近代化に与えた影響は大きい。韓国による合併請願運動があり、合併の結果、人口やコメの生産量が2倍になった。

6章 A級戦犯は存在しない

 日本の戦犯はすでに赦免され、それ自体存在しない。東京裁判が違法で、判決も無効である理由 ①事後法禁止の公理に反している。②裁判官の構成が著しく不公正であったこと。③証拠書類の取扱いが著しく不公正であったこと。④裁判の時間的管轄を無視していること。⑤日本政府の共同謀議をデッチ上げたこと。

 東條英機の宣誓供述書では、日本は侵略戦争をしたのでなく、自衛戦争をしたことである。パール判事は、日本の行為は国際法に照らして無罪であり、欧米の白人たちこそ日本を非難する前に、自らのアジア・アフリアの植民地支配を反省すべきである。非戦闘員まで無差別に大量虐殺した原爆の使用を、国際法違反と断定した。

 原爆記念碑の碑文「安らかに眠って下さい、過ちは繰返しませんから」は、アメリカ大統領が述べ、誓うべき言葉である。米軍が押し付けた憲法は、米国植民地のフィリピン憲法を下書きしていた。植民地民族は絶対に主人に歯向かってはいけないと言う羊の憲法である。

7章 負けて勝った大東亜戦争

 世界を一家と考える日本建国の理想の八紘一宇の精神からすると、あの戦争を契機として、人種差別が撤廃され、全ての植民地が解放され、独立国が200以上になった。日本が国民と国家の総力を挙げて、防衛的軍国主義に向かったのは当然の選択だった。

8章 日本の強さを支える五つの文明力

 風土力(豊穣、繊細、多彩、生気、湿潤、温暖)、天皇力(万世一系の天子の国、君民一体でまとまっている国)、国語力、タテ思考力、勿体ないの思考力

終章 日本そのものが世界の自然文化遺産

 大東亜戦争は戦闘(戦術)に負けたが、その目的(戦略)では勝った。戦後日本の非常識を正常に戻すには、東京裁判史観と占領憲法を取り払えば足りる。

2022.04.27:dai:[学習]

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