「長寿法」(帯津良一著、海竜社)と言う本について紹介します。
1.冷やすな
①冷えは万病のもとと知る。②食べ物・お酒・気功・運動・お風呂・日向ぼっこ・お灸など、自分の取り入れやすい方法で体に熱を補給する。③夏場の冷房や冷たい食事で体を冷やさない。④忙しさ、寂しさ、ストレス、ショックで心を冷やさない。笑い、ときめきで心を温め、自然治癒力をあげる。⑤暖房で自分を甘やかさない。ときには厳しい自然環境に身を置くことで免疫力アップ。
2.食べろ、食べるな
①食べ過ぎで体に負担をかけない。胃腸を休ませてあげるために、空腹のタイミングを上手につくる。②お腹を満たすだけの食事にしない。ひと口ずつ噛みしめて心にときめきを。③満腹状態ですぐに寝ない。夜食は控えることが望ましい。食後はひと休みをしたあとに軽い運動を。④「体にいいもの」「減塩」「休肝日」に過度に縛られない。食事は自分が楽しめ、喜びを感じられることを重視する。⑤食事をいただけることに感謝する。いつまでも食事を楽しめるように歯の健康を保つ意識を。
3.眠れ、眠るな
①眠り過ぎることはかえって体をだるくする。自分に合ったほどよい時間の睡眠を。②寒々しく一人で寝ない。パートナーやペット、抱き枕と一緒に。一人のときにはすてきな人や楽しいことを思い描きながら眠る。③眠れない、寝起きが悪いときには内観の法を。必要に応じて、適切な範囲でお酒や薬の力を借りてもよい。④眠れないことは良くないこと、という観念を捨ててみる。日中、一生懸命働くことで夜は自然とスーッと眠りにつける。⑤今日眠りから目覚めたことは実は当たり前のことではない。新しい一日が始まることを初々しい気持ちで喜んでみる。
4.ためるな
①食べること・入れることとともに、出すことも大切。食物繊維、呼吸法で腸を刺激し、体を軽くする。②お金や情報をためこみすぎない。仕事もためずにコツコツと。性欲も年を理由に慎もうとせず、認めてあげる。③心をときめかせることで気が勢いよく巡り、いい循環ができる。ストレスもまずは「よく来た」と歓迎してみる。④健康診断の結果で一喜一憂しない。数字はあくまでも参考程度に。⑤死についてだれかと語り合ったり、本を読んでみる。死後の世界をイメージし、楽しみにするぐらいの気持ちをもつ
5.怠るな
①生老病死と真剣に向き合うことが人生を充実させる。②好奇心をなくさない。興味のあることをやり続ける。チャレンジ精神をもって人生のラストシーンを充実させる。③自分が死んだあとの心配をやめる。執着は捨てて、今やりたいことに徹底的に力を注ぐ。④身のまわりの生活の中にときめきを探してみる。当たり前に思うことの中に小さな恋や奇跡を見出す努力をする。⑤今日を地球最後の日だと思って生きる。自分自身をより良く生きることが、地球をより良くすることにつながると思って生きる。
80歳を過ぎた現役の医者の養生訓であり、人生を生き抜く知恵が詰まっていると思う。少しでも、これを参考にして年を重ねて行きたいものである。
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