火起しでっぽ 〜キャリアネットワーク〜

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今日の休みは儲かった気のするうれしい休みです!
家のおじいちゃんがデイサービスに行っているので、時間に送り出す都合から、休みの時は早く起きない私が、お陰様で朝のうれしい時間が生まれました。感謝しなくちゃ!

今朝(7/18)の読売新聞に「あのころ」という見出しで、児童読み物作家 山中 恒(ひさし)氏73歳の記事が載ってました。“大人なんか信用しないと誓った”というタイトルです。

以下、引用してみます。

「児童文学作家」という肩書きは説教臭い。読書は自由な遊びであるべきです。
だから、「児童読み物作家」を名乗ってきました。
原点は戦中です。小2で神奈川に引っ越し、いじめを受けたので“よい子”になれば教師の保護を得られると勉強に励んだ。いじめは収まったが、軍国教育が染みついた。教師の言葉を信じ、死ぬための「生」を教えられた。だから、終戦を迎えた中2の夏は自決を考えカマを首にかけて木の枝から飛び降りようとしたが、友人にとめられた。「先生が自決するから同じ方法で死ねばいい。」と言った教師は、自決どころか「敗戦は最初から分かっていた。」と。二重に裏切られて大人なんか信用しないと誓った。
翌年から童話を書き始め、25歳「赤毛のポチ」でデビュー。勉強は苦手だが、やんちゃで心優しい男児が登場。本人や周囲が成長していく様子を描く。

価値観は時代と共に変わる。それは嫌になるほど味わった。それだけに、あらゆる時代の子供をドキドキさせるような作品を書きたい。作品に込める思いは一つ。魂はいつも自由であってほしい。勉強はだめでも体が弱くとも、自分は自分だと認める。すると、他人を他人と認める思いやりも生まれる。とはいえ、考えを押しつけるつもりはありません。生きるためであって死ぬための「生」ではない?少しでも自由を感じて欲しいと願うだけです。」

私は、作品を読んだことはないのですが、この記事に感動しました。
そこで、『生きる意味』(岩波新書)に書いてあったことと繋がります。

自己信頼や自尊感情は私たちが成長していく中で与えられるものだ。
私自身が存在しているだけで喜ばしいことだと、親からの「無条件の愛」によって私は愛されるに足る存在だということを知る。あなたは尊重されるに足る存在だ、教師や友達たちから「私自身への信頼」をプレゼントされる。
そうした経験によって私たちは自分自身が尊重され、信頼に足る人間だという感覚を身につけるのである。
ひとり一人の生きる意味が尊重され、一人一人の人間の生き方に敬意が払われ、お互いに支え合って生きていくような「日本」を愛するか、「生きる意味」が抑圧され効率性によって切り捨てられる人を救うこともなく、矛盾をごまかして社会の統合を図るために持ち出される「日本」というブランドを愛するか?
一人一人のエネルギーと思いが互いを生かしあい支え合う、私たちのつながりとしての「日本」を愛したいと思う。
それを可能にするには、一人一人の中の「内的成長」を見ることから始まる。
「この人の中では「生きる意味」が成長しているのだな」と感じる感受性である。
 
長朗さんが前にレポートしてくれていて、ダブっていると思いますがあしからず。
どうしても我々は「人の目(みんなと同じ)」「意図(こうあるべき)」「効率性(できるできない、成績)」に流されがちです。それでないと不安だからです。
自分自身、親として妻として反省すべき点がいっぱいあります。
若者の就職支援、ニート問題等人間の原点のような気がします。

長くなってしまいましたが、内的成長にお付き合いください。

by Yリーグ
 
2005.07.18::count(1,461):[メモ/わたしの意見]
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