かたいものに囲まれた子供たち
先日、東京出張だった。 当たり前の光景かもしれないが、異様な感覚を覚えた。 駅に行くと、通勤ラッシュ。スーツ姿の男たちがワンサカいる。すべて、黒とグレー系のスーツ。当たり前かもしれないが、異様な感覚を感じた。「こんなに人がいなくてもいいのに。田舎もいいよ」と言いたかった。 仕事で営業まわり・・東京の商店街へ。商店街というより、ビル街。目的の店へ行く途中。高いところから子供たちの遊ぶ声・・。よく見ると、ビルの上にある幼稚園らしき建物のグラウンドから聞こえるようだ。東京のグラウンドは建物の上。ゴムシートのグラウンド。金網に囲まれている。 田舎のグラウンドは土だ。いや、土が当たり前。 都会の子供はかわいそうだ。土がない、虫がいない、緑がない、草がない。 つまり、コンクリートや鉄骨など、硬いもので囲まれて育っている。 硬い、やわらかいは比較対象があってこそ、その感覚が生まれる。 しかし、硬いものに囲まれて育つ子供たちは、人間としての感性に欠落する部分が出てくるような気がする。都会の子供たちはかわいそうだ。こんな環境で育つから、考えもしないような事件が起きるような気がする。硬い、やわらかい感覚が乏しいから。 子供たちは田舎で育ってほしい。都会の親のみなさん、お願いします。
2008.10.20