朝日町エコミュージアム|大朝日岳山麓 朝日町見学地情報

朝日町エコミュージアム|大朝日岳山麓 朝日町見学地情報
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 昭和57年(1982)、大暮山地区で途絶えていた大黒舞が一人の若者により復活しました。同地区の長岡清一郎さんが、宴会の演し物のために同僚から清助新田大黒舞(寒河江市)を教わったのが始まりです。それ以来、結婚式や歳祝い、開店祝いなど、様々なお祝い事でお願いされるようになりました。

長岡清一郎さんのお話
大黒舞との出会い
演出と衣装
大暮山の大黒舞のこと
※大黒舞をご用命の際はエコルームへお問い合わせ下さい。

 

(お願い)
 このサイトは、朝日町エコミュージアムがこれまで培ってきたデータを紹介することにより、郷土学習や観光により深く活用されることを目的に運営いたしております。
 よって、サイト内で紹介しているほとんどの見学地は、観光地として整備している場所ではありません。夏は草が茂り道がなくなる場所もあるかも知れません。もちろん冬は雪に閉ざされます。また、個人所有の神社や建物等も一部含まれております。アクセスマップも細道までは表示されません。
 予め御了承の上、見学の際は下記についてご留意下さるようお願い申し上げます。

・安全に留意し危険な場所には近づかないで下さい。
・マナーを守り、無断で個人敷地内に入らないで下さい。
・不明な場所につきましては、エコミュージアムルームへお問い合わせ下さい。または、エコミュージアムガイドをご利用下さい。
Tel0237-67-2128(月曜休)

朝日町までの公共交通機関によるアクセスは大変不便です。自動車の利用をお勧めいたします。

▼山形自動車道ご利用の場合
・寒河江ICより35分
・寒河江SAスマートICより25分(ETC搭載車のみ6:00〜22:00)
・西川ICより30分

▼JR山形駅から
・自動車で約50分
レンタカー
レンタカー(PC)
・JR左沢線左沢駅からバス・タクシーで約20分
JR東日本/駅・時刻・運賃案内(PCサイト)
山形交通バス(PCサイト)

▼町内タクシー(宮宿)
・吉田タクシー 0237-67-3131  
朝日タクシー(PC) 0237-67-2424
 
アクセスマップはこちら

■宿泊施設
Asahi自然観
Asahi自然観(PCサイト)
朝日鉱泉ナチュラリストの家
朝日鉱泉ナチュラリストの家 (PCサイト)
大丸屋旅館
大丸屋旅館(PCサイト)
みずほ山荘


 樹齢約1,100年、根周14.7m、胸高直径3.38m、約3mの上部で多くの枝を分かち、枝は四方に張り出して垂れ下がり、西側の一枝は地に接して着根し、すでに親木と離れて独立している。
 主幹は約10mの上部で四幹に別れ直上し、高さおよそ26mにおよび、樹冠は円錐形をなして一樹で森を形づくっている。
 日本海側に自生する杉の一種で、山形県下の杉では第1位の巨樹とされている。
 昭和28年8月31日山形県指定天然記念物となる。
※大江町教育委員会

アクセスマップはこちら
※旧大暮山分校跡より細道を10分。道が狭く軽トラックが望ましい。

お話 山田栄二氏(西川町)

◆軍道の全体像と踏破の記録

 軍道の全体像としては、用途は情報連絡・物資輸送・藩士往来で、全長は約60キロメートルとされているのですが、我々が歩いた実測値によると約六五キロメートルありましたが、高低差によるものと思われます。旧朝日村の史料によると道幅は九尺で、途中に偉い方が泊まる御殿小屋が二ヶ所あったようです。一つは旧朝日村地名図にある高安山南方の小屋屋敷のところで、もう一つが御影森山か中沢峰の下あたりかと思われます。工期は慶長三年の一夏でつくったということで、工事を担当したのは、庄内口から鱒淵村の農民、米沢口からは草岡村の農民が動員されており、他に奥三面衆が山案内に当たっていたようです。
 朝日軍道が通る連峰の全容は、米沢領から葉山 ―八形峰 ―中沢峰―前御影森山 ―御影森山 ―大沢峰 ―平岩山 ―大朝日岳と来まして、中岳 ―西朝日 ―寒江山―以東岳―オツボ峰―三角峰(三角峰手前までは登山道があります)。その先、戸立山 ―茶畑山 ―芝倉山 ―葛城山 ―高安山―猿倉山―鱒淵、それから飛地庄内領に入ります。
 我々が踏破した記録ですが、平成16年の第一次から21年まで6回の登山を実施しました。(単なる登山ではなく軍道痕跡を探る視点で歩きました。縦走路では悪いとは思いながら、登山道から外れたりしながら結構丁寧に歩いたつもりです。) 途中、平成20年の第5次登山には、NHKが朝日軍道のレポート番組を作るということで同行取材をして、7分位の番組が東北六県で放映されました。

◆朝日軍道の痕跡を探して

 草岡の登山口、初夏は草茫々なんですが、ここから葉山にかけてのあたりが一番軍道の痕跡らしさが残っているように思います。
 藪の中に古い石積みがあるのですが、普通に歩いていると気が付きません。また途中にわざわざ石を鏨(たがね)で砕いたような痕も見られます。おけさ堀付近までは、道幅二メートル位の電光型の軍道と見られる道が顕著に残ってます。葉山から八形峰を通って焼野原を降った先に中沢峰鞍部の水場がありますが、ここだけ樹齢何百年かのブナ残っており、傍に水場があり周りは広く、誰が考えても休み場として最適な所だなという感じです。
 中沢峰を降って途中にも電光型の道があるのですが、これがなぜ軍道じゃないかと思うというと、登山道であればこの短い区間をこんなに曲がる必要がないんですね、例えば、山にキノコ採りや山菜採りに行くにしても、峰まで真っ直ぐ登って行くのが普通で、登山でもかなりの急斜面なら別ですけれども、真っ直ぐですね。
 御影森山の手前に、怪しげな棚状の樹林がありますし、大朝日岳から西朝日岳にかけても、軍道の痕跡と思われる所があります。それから、三方境から狐穴小屋の先中先峰の所にも電光型の軍道跡が見られます。
 以東岳から先、三角峰に行く途中にオツボ峰という所があるのですが、史料によると、ここには御壷石(この下に人骨を埋めたと推測。)という二間四方の石があるとありますが、この辺りでいくら探しても、手前で見つけた約二間四方の石以外にはありませんでしたので、これが御壺石に違いないと確信しています。石の下には何かあるはずです。地元人たちは更に調査してほしいと思っています。
 次の登山で戸立山を目指したのですが、この先は登山道も無く藪が密集しており、泊まり荷物を担いでの登山は体力的に無理だと判断して、軍道の痕跡がある程度判り、さらに歩きやすい残雪期に調査することとしました。
 そして、戸立山の先茶畑山山頂付近に不自然な切り通しを見つけました。幅が六尺を超えるものですが、50m位の区間ですが明らかに人の手が入ったような痕跡があります。やったと思いました。
 先の高安山、兜岩には当時明神様が祭られていたようですが兜岩はいかにも明神様にふさわしく堂々とした岩山です。探したのですが社跡などは確認できませんでした。
 猿蔵山から鱒淵に下りて庄内に出るのですが、途中に岩魚沢という所があり、ここが軍道だったと史料にあります。また、鱒淵集落の中に山神社がありますが、ここは当時、軍道の完遂を祈願したとされていますが、集落の人に確認はしていません。

朝日町エコミュージアム20周年記念事業
パネルディスカッション「直江兼続が開いた朝日軍道」(2009)より一部抜粋


山田栄二(やまだ えいじ)氏
昭和26年(1951)生まれ 西川町間沢在住。登山暦約40年。
岩根沢清川仙人会所属(月山 清川行人小屋及び岩根沢、本道寺からの登山道管理団体)。月山清川行人小屋管理(年数回)。朝日軍道については、現地軍道痕跡を目的とした一貫した報告・資料等がみあたらず、朝日連峰山麓に住む者として一度朝日軍道を歩いて見ようということになり、平成16年、清川仙人会員及び他の山仲間と痕跡調査登山開始し6年目で区切りとなる。


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ひとつひとつ描かれた木々
力強い山の稜線
"シン"という音がみえる空気と空

長岡さんの絵を初めてみせていただいた時、
「あ、山だ。これは朝日町の山だ。」
という言葉が私の口から流れ出ました。

長岡昴司さんは、長沼で生まれ
現在は太郎に居を構えています。
鳥原山の山小屋で働き、朝日連峰を
日々みつめて暮らされています。

絵には人がそれぞれ生活で培ってきた
視点がでます。

ある春の日、栃の木を観察されている
長岡さんにお会いしました。
陽の傾きと共に在りようを変えていく
葉の様子を、刻々と観察し、その変化に
感嘆の声をあげながら紙に描きとめて
いらっしゃいました。

長岡さんの描かれる絵に、描いているモチー
フにプラスされた、静謐とした
静かな時間の流れを感じるのは、
こういった視点をお持ちの方が描いたから
ではないでしょうか。

「山にいるといろんな人との関わりがあって
楽しい。町にいる時は声を かけない。
山では会話がある。それが楽しい。」
「山は川より体に”くる”ものがある。」
という、それそのままの視点が、描いているも
のひとつひとつをなぞる
活き活きとした視点となって観ている人に
伝わってくるのです。

報告/田中敦子 あとりえマサト代表
東北芸術工科大学日本画コース副手
平成20年(2008)


長岡昂司(ながおか・こうじ)氏
プロフィール
1959年朝日町長沼版画家阿部功雲の分家に生まれる。
大工歴33年。
年間、鳥原山に約30回、大朝日岳に5〜6回登る。
朝日山岳会理事。朝日町山岳遭難救助隊員。
朝日町太郎在住。

※写真の絵は建築業の端材に描いた木川ダムの風景です。
※上記ダウンロードボタンで印刷用のpdfファイルを開けます。

 朝日町エコミュージアムのインフォメーション「エコミュージアムルーム」は、朝日町エコミュージアムコアセンター「創遊館」内にあります。
 ここでは、サテライト(見学場所)を訪ねたい方の相談にのっています。詳しい情報や資料を求められるほか、エコミュージアムに関する出版物の販売、案内人の手配、宿泊場所のご案内、またエコミュージアムに関するいろいろなもよおしも実施しています。
 また、併設するエコミュージアムコーナーでは、朝日町についての展示や、パソコン「ミューズ・デポ」や「あさひまちの宝箱」で、楽しく朝日町の概要や宝を知ることができます。
 サテライト(見学場所)を訪ねる前の下調べにぜひお立ち寄り下さい。

所在地 : 朝日町宮宿2265 朝日町エコミュージアムコアセンター「創遊館」1階
電 話 : 0237-67-2128

 エコルームで手に入れた資料や地図を片手に現地を訪ねましょう。(無料)
また、ガイドブック「朝日町エコミュージアムの小径」シリーズやエコミュージアムノート、関係する書籍・VTR等の販売もしております。隣接する図書館には朝日町コーナーがあり、参考になる本を借りることもできます。 

エコミュージアムノート一覧(PCサイト)
※ダウンロードできます

〈お願い〉 
 紹介している見学ポイントには、いつでも自由に訪ねられる所と、営業日や開館日が設定してある所、エコルームで申し込まないと訪ねられない所があります。詳しくはエコルームへお問い合わせ下さい。

 朝日町エコミュージアム案内人の会では、町民が学芸員となって、朝日町の歴史や文化、自然、産業などについて自分達の経験と知識をもとにガイドいたしております。
 ご希望の方は、エコミュージアムルームに一週間前までにお申込み下さい。

■サテライト案内人(訪ねたい見学地を詳しく案内します)
・1ヶ所2,000円(9:00〜16:00の30分〜1時間)

■道先案内人(同行してルート・概要などを案内します)
・サテライト1ヶ所2,000円(9:00〜16:00の1時間程度)
・半日コース   4,000円(9:00〜16:00の3時間程度)
・1日コース   6,000円(9:00〜16:00の6時間程度)

※個人でも団体でも同じ料金です。
※地理に詳しくない方は、道先案内人の同行をおすすめいたします。

おすすめコース一覧

申し込み方法/
下記フォームに、訪ねたい見学地、日時、人数、お名前、ご連絡先などをご記入の上お送り下さい。
こちら

もしくは
申し込み用紙(PDF)
をダウンロード下さり、FAXで下記までお送り下さい。

エコミュージアムルーム 
TELとFAX 0237-67-2128 (月曜休)

方法1
 各見学場所の拠点に貼付けてある「QRコードシール(画像参照)」を携帯電話で読み取りモバイルサイトを開けば、その場でエリア概要や見学ポイントについての詳しい説明を読むことができます。住民学芸員の話も読むことができますので、風景だけではない朝日町の環境と住民の関わりについて、より深く知ることができます。
 
方法2
 あらかじめ当サイト左下のQRコードを携帯電話で読み取り、モバイルサイトを登録しておけば、シールを探さなくてもどこでも開くことができます。下記アドレスを入力しても開きます。
http://asahi-ecom.jp/m/

方法3
 産直和合様の駐車場にケータイガイドエコミュージアムマップを設置しております。朝日町にいらした時はこの看板でQRコードを読み取ることができます。


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 このサイトは、朝日町エコミュージアムがこれまで培ってきたデータを紹介することにより、郷土学習や観光に、より深く活用されることを目的に運営いたしております。
 よって、サイト内で紹介しているほとんどの見学地は、観光地として整備している場所ではありません。アクセスマップも細道までは表示されません。
 予め御了承の上、見学の際は下記についてご留意下さるようお願い申し上げます。

・安全に留意し危険な場所には近づかないで下さい。
・マナーを守り、無断で個人敷地内に入らないで下さい。
・不明な場所につきましては、エコミュージアムルームへお問い合わせ下さい。または、エコミュージアムガイドをご利用下さい。
Tel0237-67-2128(月曜休)

 朝日町エコミュージアムでは、見学会や体験講座、シンポジウムなどを開催しております。開催日や内容については、ニュース&イベント情報をご覧下さい。

エリア / 朝日町ワイン

・見学会についてはエコミュージアムルームまでお問い合わせ下さい。
・ワイン城内で一部生産工程はいつでも見られます。
・ワイン城の営業は、4月〜10月は9:00〜17:00、11月〜3月は9:00〜16:00、年末年始以外は年中無休です。
・オーナーの会に入会なさると体験、交流会などに参加できます。
・所在地住所 / 山形県西村山郡朝日町大字大谷字高野1080番地
・詳しくはホームページをご覧下さい。
 朝日町ワイン
 Tel0237-68-2612

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 よって、サイト内で紹介しているほとんどの見学地は、観光地として整備している場所ではありません。夏は草が茂り道がなくなる場所もあるかも知れません。もちろん冬は雪に閉ざされます。また、個人所有の神社や建物等も一部含まれております。アクセスマップも細道までは表示されません。
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エリア地区 / 和合大隅地区

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 予め御了承の上、見学の際は下記についてご留意下さるようお願い申し上げます。

・安全に留意し危険な場所には近づかないで下さい。
・マナーを守り、無断で個人敷地内に入らないで下さい。
・不明な場所につきましては、エコミュージアムルームへお問い合わせ下さい。または、エコミュージアムガイドをご利用下さい。
Tel0237-67-2128(月曜休)


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お話 : 白田重明氏(朝日町ワイン総務部長)

〈朝日町ワインの歴史〉
 朝日町ワインの前身である山形果実酒製造有限会社は昭和19年(1944)に創業している。本社は山形市宮町にあり、工場が農協の大谷支所の所にあった。当時は軍の保護を受けてぶどう酒を作っていた。ぶどうに含まれる酒石酸が結晶すると「酒石」というきれいな結晶を作り、それが無線機の一つの部品になった。
 戦争が終わり必要なくなると、今度はサントリーの赤玉ポートワインの原料を作っていた。ところが、昭和50年頃に甘口ワインの需要が減り、納められなくなった。農家を守るのが農協の使命ということで、ぶどう酒を瓶に詰めて「サンワイン」として売ってみたが、飲めたものじゃなかった。
 私は昭和50年に農協に入り、町と共同出資のぶどう酒工場に勤めるようになったが、その頃の農協の宴会では、酒は豊龍、ビールはアサヒ、残るのはいつもサンワイン。なにしろポートワインは、砂糖と香味料と色素を入れて作るものだったので、大量の安いぶどうを原料にしていた。農家もたくさん成らせないと収入にならなかったので、あまり良いぶどうではなかった。それをそのまま瓶詰めして売ったから酸っぱくて飲めなかった。管理も悪いので、酢酸の菌がワインのアルコールを食べて繁殖し、酢の酸っぱさになった。それがワインだと思ってみんな飲んでいた。
 当時の白田要衛門組合長から、ワインが酸っぱくならない方法と美味しくなる方法を東京で勉強してこいと言われて行った。いろんな先生に習ったが、「科学的な方法よりも、問題は原料のぶどうにある」ということを教えられた。当時は一反歩から4〜5tのぶどうを成らせていたが、それではぶどうは小豆色位にしかならず黒く熟さない。完熟しないから酸っぱい。収量を半分の2t位におさえることを薦められた。
 さっそく農家の皆さんに価格を倍にして作ってもらった。量が少なくても単価が高ければ、経費も掛からないので農家にも好都合。そのように改善して昭和54年頃から良いぶどうが作れるようになり「朝日町ワイン」が生まれた。平成2年には、電話がきても名のりづらい「山形果実酒製造有限会社」の社名を改め、呼びやすい「有限会社朝日町ワイン」に変更することができた。
 その間、昭和50年頃からいろいろな農林水産省の補助事業をいただいて仕込み倉や貯蔵庫を整備できた。平成12年に試飲のできるワイン城と周りのぶどう畑を整備して、ついにワインを作っている場所という雰囲気になってきた。おかげさまでオープン以来徐々に観光客も増え、繁忙期の4月〜11月で2万5000人位いらしてもらえるようになった。売店の販売額も増えている。ワインの売れない時代だが、求め安い価格でおいしいワインを提供でき、会社としても流通と違ってマージンを取られないので大変良い施設となっている。
(お話 : 白田重明さん 平成22年2月)
続き

白田重明氏(しらた・しげあき)
昭和32年(1957)生まれ。昭和50年に上山農業高校を卒業し山形朝日農協に就職。山形果実酒製造(有)に出向し、国税庁醸造試験所(東京都)へ研修。翌年研修を終了し、ワイン醸造に取り組む。以後、フランス、ドイツ、スペイン、アメリカなど数回のワイン海外研修を重ねる。国産ワインコンクールの審査員を第1回(平成15年)より4年間務める。有限会社朝日町ワイン総務部長。山形県ワイン酒造組合・事業推進委員長。

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お話 : 白田重明氏(朝日町ワイン総務部長)

〈ワインの造り方〉
 ワインは大きく分けると赤ワインと白ワイン。原料は黒いぶどうと白いぶどうがある。
 赤ワインは黒いぶどうからへたの部分だけ取り除いて皮ごとつぶしてタンクにいれワイン酵母を入れて温度管理をして撹拌しながら2週間くらい発酵させる。皮に含まれるうまみ成分を出してから搾るのが赤ワイン。皮に含まれている色素や種にある渋みなどが入るので、赤ワインは酸味があって渋みがあって少しクセがある。それをタンクに入れて2~3年熟成させる。
 白ワインは白いぶどうをつぶしてすぐに搾り、果汁だけを発酵させる。皮の成分は搾る時に少し出るが、渋みや苦みがほとんどない。
 ロゼは白ワインと同じ製法で黒いぶどうを使って作る。これが基本的な三種類のワインの造り方。うちではやっていないが、赤ワインと白ワインを混ぜて造っているところもある。
 赤ワインはボデイがあり渋みなど味の幅がある。白ワインは軽めでフレッシュ感がある。たとえば、赤ワインは皮ごと仕込んだのを2週間かかるところを4日位で抜けば、通常の三分の一の色になる。

〈30種類のワイン〉
 色をうすく出す事ができる。白ワインは皮をすぐに取り除かないで二、三日浸けてから取り除皮のうまみが少し出る。そんなふうに少しずつ製法を変える事により様々な味のワインを作ることができる。売店にある30種類のワインはそうやって造っている。
(取材/平成22年2月)

白田重明氏(しらた・しげあき)
昭和32年(1957)生まれ。昭和50年に上山農業高校を卒業し山形朝日農協に就職。山形果実酒製造(有)に出向し、国税庁醸造試験所(東京都)へ研修。翌年研修を終了し、ワイン醸造に取り組む。以後、フランス、ドイツ、スペイン、アメリカなど数回のワイン海外研修を重ねる。国産ワインコンクールの審査員を第1回(平成15年)より4年間務める。有限会社朝日町ワイン総務部長。山形県ワイン酒造組合・事業推進委員長。

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