アーキビストのノート

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ご報告が大変遅くなりましたが、3月23日(土)に開催しました修了論文報告会は、おかげさまで37名の方にご参加いただき、盛会となりました。懇親会にも沢山 の方にご出席いただき、有意義な時間となりました。
 当日は、報告に対する活発な議論もあり、開催者側も大いに勉強になりました。
5名の報告者の方をはじめ、会場をご提供くださった国士舘大学のみなさま、そしてご参加いただきました皆様に、改めて御礼申し上げます。
 2013年度も開催に向けて企画を進めていきたいと考えていますので、今後とも宜しくお願い致します。


☆以下、各報告や会全体についてお寄せいただいたコメントをご紹介します☆

1 各報告者に寄せられたコメント
 
(1)森田大介氏(大正大学大学院文学研究科修士課程)
 「中世の官文庫について」

・家文殿と小槻氏の私文書との同化など大変興味深かったです。
・古記録などとの関わりについて意見があれば聞きたかったです。

(2)林大樹氏(学習院大学大学院人文科学研究科博士前期課程)
 「近世公家社会における改名文書」

・私自身が改名という点に目を向けていなかった事なので勉強になりました。

(3)林原久恵氏(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士前期課程)
「学校沿革誌の編纂と保存管理」

・学校沿革誌関連で、国からの指示ではなかったということですが、植民地下(韓国、台湾等)の学校での状況も対象にしていただきたいと思いました。

・沿革誌として、やはり保存管理の差はこの様にレジュメとして見ると、とてもわかりやすく見られたと思いました。

(4)長谷川貴志氏(駒澤大学大学院人文科学研究科修士課程)
  「外務省における外交記録公開制度の一考察」

・長谷川氏の報告を聞いて、研究者自体がarchives学を身に付けることの重要性を認識しました。

・院に進学しながらカレッジの修論を書けるか自身の進路と照らしながらも拝聴させていただいたのですが、長谷川さんのように自身の研究と結びつけながらアーカイブズ学を深めていくこともできるとわかり大変参考になりました。

(5)小堀槙子氏(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士前期課程)
  「韓国におけるアーカイブズの公開制度について」

・韓国のアーカイブズが、民主化運動の解明という、個人の名誉回復との関わりのなかで発展してきたことを知り、アーカイブズの重要性を再確認させられました。             
           

2 修了論文報告会について

・時代、ジャンルと様々な報告を聴けて勉強になった。
・保存→活用の変遷等、つい近現代で考えがちですが、中世・近世の保存機関 のお話は特に興味深かったです。
・バリエーションに富んだラインナップで面白く聴かせていただきました。
・報告がバラエティに富んで大変勉強になった
・水準がいずれも高いもので、アーカイブズの将来に明るいものを感じました。
・学外のこのような報告会に参加させていただくのは初めてだったのですが、発表内容はもちろん、様々なことを学ばせていただきました。
・幅広い分野の報告を聞くことができ、とても勉強になりました。
・今回の発表会を(自分の修了論文執筆の)参考とさせていただきたい。
・報告会の前のオプショナルツアーが充実していてとてもよかったです。
・報告内容も、報告者が意欲的に論文に取り組まれていてよかったです。
・非常によくまとめられたハイレベルの報告に刺激を受けました。
・多様なテーマでの報告会だったので大変興味深く聞くことができました。
・アーカイブズカレッジ受講生の参加が少ない気がして残念です。
・アーカイブズ学ではないという指摘もありましたが、歴史学でそちら方面を研究されている方にとっては貴重な基礎研究ではないのでしょうか。
・全体を通して大変勉強になりました。
・一口にアーカイブズ学とはいえ、アプローチが様々なため、難しい部分もありましたが、アーカイブズを扱う職場にいるものとして、改めて姿勢を正す 思いがしました。
・学外のこのような報告会に参加させていただくのは初めてだったのですが、発表内容はもちろん様々なことを学ばせていただきました。
・時代、ジャンルと様々な報告を拝聴でき大変勉強になりました。今後もこのような会が継続されることを期待します。


3 要望 アドバイス

・質疑応答の時間がもっと用意されていたらよかった。
・全て刊行物を出典としている報告がありました。全国に文書館がありのですから、なるべく原資料にあたって頂きたく残念に思いました。文書館はみなさんに資料を利用していただくことで存続します。この点を是非よろしくお願いします。
・非常に有意義な会でした。
 発表や質疑応答によって発展しうる点が各発表者にあったと思うので、是非その成果をアウトプットできる機会(論文集等)があればなお有意義になると感じました。



2013.07.23:archives:count(2,298):[メモ/コンテンツ]
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