ダリア日記

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ダリア見学会報告⑩


オランダ・リッセからズンデルトへ

水路(運河)の国、オランダ。
高速道路の両サイドには水路が巡らされた牧野が広がっている。オランダの主な産業は農業であり、野菜や花き園芸を中心とし、畜産(乳牛)、乳加工品(チーズ、ヨーグルト等)が主体となっている。そして、土地(園地)はほとんどが砂地である。
果樹の生産は少なく、特にブドウは南部に少しある程度であり、よって、ワインの生産も僅かしかされていない。生産量が多く、料理に欠かせないのが野菜のジャガイモ、海産物としてはムール貝。

  

  




ダリア見学会報告⑨

展示圃場③


日本産の特殊咲品種「秋田(太田興次郎氏作出)」が、オランダの地で品種改良を加えられ、進化を遂げていました。次の品種は秋田の色変わり品種です。

  
       Avignon                Cambridge






ダリア見学会報告⑧


展示圃場②


圃場の構成としては、オランダで栽培が主流となる切り花や花壇用の品種であり、中輪系の枝立ちの良い品種と変わり咲き品種が中心であった。また、黒葉シングル咲きの「ビショップシリーズ」も豊富にラインナップされていた。

  
     カルマ ゴールド              カルマ チョコ

  
     プードル スキート             バルカン ジール




ダリア見学会報告⑦

2日目 オランダ球根協同組合(CNB)展示圃場へ



①国内で栽培する品種のほとんどを栽培・展示する見本園として組合が設置。
②圃場は砂地で排水性が優れている。(オランダの農地は海水面より低い砂地が多い)
③展示圃の面積は約3000㎡
④1品種10株程度を植付けており、栽培品種は550品種に及ぶ。
⑤密植で5500株を栽培、肥料が抑えられ、草丈は70㎝程度と低い。
⑥フラワーネットにより管理を行っている。
⑥連作対策として、ブロックローテーション実施。
⑦展示品種の構成は切り花用品種が中心、また、花壇用ガーデンダリア、変わり咲き品種なども多い。






ダリア見学会報告⑥


日本(山形・長井市)とオランダの気象状況の比較


◇気温の違い
 5月と10月は両地点に大きな差がなく、6月から徐々に気温差が拡大する。8月は最大6.5℃の差が生まれる。オランダはダリアの生育適温(15~20℃)内にある。

◇降水量の違い
 5月から10月にかけ両地点に大きな差が生まれる。オランダが35%程度と少ない。オランダの雨の特徴は大雨が無く、霧雨、少雨が連日のようにある。快晴の日は、夏場を除き月に数日程度と少ない。

◇日照時間 
 両地点ともに夏場に16時間程度、冬場は8時間程度となっている。






ダリアの見学会報告⑤



オランダ・スキポール空港を14:30に出発し、オランダ滞在中のメイン宿泊地となる「デン・ハーグ」に向った。オランダの郊外の牧草地を走ること1時間、車内からデン・ハーグ市内の観光案内を受けホテルに到着した。
「デン・ハーグ」は、オランダの政治の中心都市。オランダ議会や王宮、各国の大使館が置かれ、ほぼすべての首都機能を有しているまちです。

ホテルでチェックインを済ませると、夕食を兼ねて市内観光に出かけることに、ホテルの前にはオランダの路面電車「トラム」の駅があり、参加者一行は乗車する。目的地は近くの国内最大の海水浴場 「スへフェニンゲン」。およそ10分でに到着した。ガイドの方によると、日本人にはこの海水浴場はその発音から「スケベ人間」と紹介し、大変受けているとのこと。

北海を望む海水浴場には、沢山の海の家的なレストランが並び、オランダ名物の「ムール貝」が食べられる。バケツ一杯のムール貝のボイルが1500円程ととても安価だった。そして、美味かった(^_^)v






ダリア見学報告④

◇オランダに向けて出発(1日目)

オランダ視察旅行参加者一行は、9月2日の深夜に羽田空港に集合!
翌3日土曜日の0時30分に、オランダを目指して西の空に向かい出発した。

利用した飛行機は「カタール航空」のドーハ経由便。

ドーハ着は朝の5時過ぎとなった。飛行機を下り中東に初めて降り立ったが、温度計は既に35℃を示しとても蒸し暑く不快な朝であった(日中は50℃になるとのこと)。

涼しい空港内で乗り換えて手続きを行いオランダ便に搭乗。2時間後に飛行機は北の進路を変え飛び立ち、そして、6時後にアムステルダムに到着する。

アムステルダムの到着は、昼過ぎの13:30となった。日本との時差は8時間だが、サマータイム期間であるため時差は7時間となっており日本では既に10時過ぎに。羽田からは20時間の長い空の旅となった。

さて、機内食は2便で軽食も含め4食提供されましたが、ケージの中の鶏のような動けない状況の中で、高カロリーの食事に太ってしまった。







ダリア見学会報告③

◇ダリアツアーの概要







Ⅰ 世界最大のダリアの祭り「コルソ・ズンデルト(世界遺産)」
Ⅱ オランダ球根育種協会「ダリア展示圃場」(国内最大のPR圃場)
Ⅲ オランダの育種家「ケーリング社(オランダ初めての育種家)他」
Ⅳ ダリア鉢栽培企業「ベーケン カンプ社(植物工場・プラント)」
Ⅴ 世界最大の花市場「フローラホーランド(世界のハブ市場)」
Ⅵ オランダの花産業「ガーデンセンター(市民の花の台所)」
  と、プチ観光      ・・・ などの見学を行ってきました。
 







ダリア見学会報告②



オランダの基本情報
◇国名 オランダ (正式名称 ネーデルランド王国)
◇国旗 赤・白・青の3本ライン
(赤は国を守るために戦った国民の勇気、白は神の祝福を願う信教心、青は祖国への忠誠心を表している)
◇面積 41,526k㎡ (九州ほどの大きさ)
◇人口 16,590千人 (東京都より少し多い)
◇首都 アムステルダム
◇宗教 キリスト教が約29%、オランダ改革派等あり無所属が42%を占める。
◇言語 公用語はオランダ語、多くが英語を話す
◇通貨 ユーロとセント (1ユーロ:120円程度)
◇税制 所得税最大52%、消費税21% (生鮮食品・必需品は6%)




ダリアの見学会報告

日本ダリア会では、国内のダリア園や切り花栽培地、市場など各地のダリア事情を学ぶ「ダリア見学会」を毎年開催していますが、昨年、待望の海外での見学会を企画することができました。国内各地から集まった参加者は15名、9月に実施した日本ダリア会主催のダリア見学会「オランダダリア視察旅行」について、これから順次報告をいたしますので、ご覧いただきたいと思います。

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1 ダリアと温室

ダリアのシーズンは、初夏(7月)から晩秋(11月)のロンググラン!
ダリアの日は、国花に定めている「メキシコ合衆国」の独立記念日である9月15日である。まさに、ダリアの最盛期。

そんな秋型のダリア。屋外のガーデンではそうだが、花業界ではもっぱら「冬」の花となっている。テレビやフラワーデザイン誌では、一年中使用される花となったダリア。中でも「冬ダリア」の魅力が拡大している。

温室でのダリア栽培、切り花生産が拡大されたことが、その最大かつ唯一の要因である。

「ダリア」の開花期は、日本では概ね7月~11月の約5か月。屋外の花壇では長期に渡って花を次々に咲かせ続けることができます。そして、長く観賞できることがダリアの人気の一つでもあります。

Ⅰ ダリアと温室

「ダリア」は、温室によって危機にさらされ、そして、温室によって大ブームを引き起こすことになります。前者は1800年ごろのヨーロッパのお話し、後者はその200年後に起きたお話しです。   つづく