老兵達の船出
会社を作るので参加してくれと、いう話を友人が 持ち込んできた。 出資者は地元三人と、岡山、横浜各1人。 工業、農業用品の販売と開発会社だという。変わっているのが 参加資格が年齢65歳以上でないとだめと、言うことである とかく65歳以上となると、やっている事業を次世代に任せ 口出しはするが、殆どが窓際族で仕事的には暇なのが 普通であり、口は達者で体力は落ちるがまだまだやれる と思っている。老人だからと気を使って休ませようとする 周囲に、よけいなお世話だと思うが、口には出さない この年代になると、自分はまだまだ大丈夫だと思う反面 不安を持つため、心の中では若い人にかなり気を使って いる。 若い者と張り合って現役を保つには、口達者な所を使って 販売を受け持てば、何とか対等な仕事が出来そうである と友人は、思ったらしい。いよいよ老兵五人の挑戦が 始まる。私の役職は\"取締役開発部長\"だという 大変な役目をおおせ使ったものである。 窓際の木々からもう夏の終わりを告げるように、カナカナカナ と蝉の声。まだまだ人生の真夏を感じ様とする、老兵達を あざ笑うかの様に。
2011.08.02