家づくりで後悔しないために、
誰もが妥協したくないという想いを、
強くお持ちだと思います。
しかし、そのために、
家づくりに予算を使い過ぎてしまい、
その負担が住宅ローンにのしかかり、
結果、家を手放すようなことになってしまったり、
生活が苦しくなってしまっては、
決していい家づくりとは言えません。
ですので、ずっと先の将来まで考えた上で、
家づくりの予算計画を立て、
その予算の中で家づくりをするようにしなければいけません。
ここで、よくあるダメな家づくりの進め方をお伝えします。
それは、土地を探すところから始める進め方です。
具体的な資金計画ができていない状況でということです。
土地や家の予算が具体的に決まっていない状態で、
土地探しをしてしまうと、
間違いなく予算から大きく掛け離れた
高額な土地を購入してしまいます。
同じ立地条件なのに、
一番価格が高く設定されている土地を購入したり、
必要以上に広い土地を購入してしまうようになるからです。
この進め方をしても大丈夫な方は、
予算に限りがない方だけです。
しかし、
実際に予算に限りがない方などほとんどいらっしゃらないでしょう。
その結果、融資に限りがある場合は、
家に掛けられる予算が激減してしまいます。
融資に余裕がある場合は、
家にもお金を掛け過ぎてしまい、
毎月の返済にしわ寄せがやってきます。
どちらにしても、良い方向ではなさそうですよね。
もし、あなたの現在の家賃が70,000円だとすると、
あなたが、家づくりで設定すべき毎月の返済金額は、
70,000円かあるいはそれ以下にすることが望ましいとされています。
なぜかというと、
家を持つと、固定資産税が毎年必要になってきますし、
火災保険や地震保険にも加入することにもなり
新たな出費が出てくるからです。
また、
家をメンテナンスしていくための費用も、
将来的に必要になります。
もしあなたがこの状況の中で、
土地や家の予算をよく理解していないまま家づくりをしてしまい、
合計予算が3500万円としてしまったらどうでしょうか?
仮に、自己資金として出せるお金が200万円あったとしたら、
あなたが銀行から借りなければいけないお金は、
3300万円ということになりますが、
そうなると、最長期間の35年でローンを組んだとしても、
毎月の返済金額は9.4万円にもなってしまいます。
つまり、今の家賃を、
あっさりと2.4万円もオーバーしてしまいます。
これだけの金額アップは正直けっこうしんどいですよね?
この場合、あなたが、
家賃と同じぐらいの支払いで家づくりをしたいとお考えであれば、
毎月の返済金額を2.4万円カットした状態で、
家づくりの予算を設定すべきです。
そして、そうなると、
あなたが銀行から借りいいお金は、
3300万円ではなく2500万円ということになります。
つまり、800万円予算をカットする必要があるというわけですね。
これだけの予算をカットしようと思えば、
土地に掛ける予算もカットすべきだし、
家に掛ける予算もカットすべきです。
また、庭に掛ける予算もカットすべきです。
もしかしたら、カットすると聞いてしまうと、
『カット=妥協』と考えてしまうかもしれません・・・
しかし、よく考えて合理的に
それぞれをカットすることが出来れば、
土地も家も庭も妥協する必要がなくなります。
『本当に必要なものは何か』を考え、
不必要なものをカットしていくのです。
ただ、一般的な家づくりの固定概念に縛られてしまうと、
なかなかカットしていく事は難しいので、
御相談していただければと思います。
家を建てる本来の目的も見えてくるでしょう。