計画的にお金を増やしていくには、
自分の収入を上げることはもちろんですが、
お金の仕組みをしっかり理解し、
資産運用していく事も考えなくてはいけません。
そして、そのためには、
「金利」について理解する必要があるのと、
家づくりをする際に、
運用資金を捻出する工夫も必要になってきます。
まず、金利についてですが、
金利には「単利」と「複利」の2種類があります。
単利とは、もともとのお金だけに金利がつく仕組みで、
複利とは、元本に金利を加えた金額に
金利がつく仕組みのことです。
例えば、
1年間で金利が5%つく金融商品を1万円分購入し、
5年間運用した場合、
単利であれば、
1万円+1万円×0.05(5%)×5年=12,500円であるのに対し、
複利であれば、
1万円×1.05×1.05×1.05×1.05×1.05=12,763円となります。
見ての通り、単利より複利の方が、
効率的にお金が増えていきます。
そして、この差は、期間が長くなればなるほど、
ますます広がっていきます。
ですので、
手持ちの資産を効果的に増やしていくためには、
短期的に考えるのではなく、
小さい金額でもいいので、
複利で長期的に積立て・運用を考えていくべき、
ということが言えます。
■住宅ローンは単利?それとも複利?
借入金額が大きく、
かつ長期間となる住宅ローンは、
複利で金利が計算されるため、
金利の支払いを少しでも減らすためには、
出来るだけ借入を減らすようにすべきところです。
しかし、多くの方がその逆の選択をしてしまいます。
というのも、多くの方が、
より多く自分たちの理想や願いを叶えたいと、
より広い土地と、より広い家を
求めようとしてしまうからです。
そうすると、土地の予算を上げてしまい、
かつ家の予算も上げてしまいます。
また、庭の工事費用も上げてしまう原因にもなり、
固定資産税も上げてしまう原因となります。
■これからの家づくりの考え方
これから日本は、少子高齢化がより進み、
社会保険料・税金アップによる可処分所得の低下や、
年金支給減額、年金支給年齢引き上げ、
といった厳しい現実が待ち構えています。
そのため、家にかけるお金を少しでも抑え、
抑えた分を、複利で長期間運用出来るものに
積立て・運用していくことを考える事も大切です。
そして、そのためには、
無駄を削ることで出来るだけ家をコンパクトにすべきです。
家がコンパクトになれば、
家の価格が抑えられるのはもちろん、
土地もコンパクトにすることが出来、
結果、土地の価格も抑えることが出来るようになるからです。
また、土地がコンパクトになれば、
庭の工事費用も抑えられるし、
電気代や税金といったランニングコストも
抑えられるようになります。
これから先の暮らしをずっと、
より豊かなものにするためにも、
家にお金を掛け過ぎず、
その分をこれから先のために積立て運用することで、
効率的に資産を増やしていっていただければと思います。