よくある家づくりを見ていくと、
敷地の広さに関係なく、
当たり前のように2階建ての家を建て、
当たり前のように2階に主寝室や子供部屋をつくりますが、
実はこの考え方、
リビングダイニングを散らかす最も大きな原因となっているんです。
というのも、わざわざ2階に
衣類や荷物を持ち運びするのが面倒くさいからです。
自分たちにとっても、子供たちにとっても、です。
また、小さな子供たちは、
お母さんの気配が常に感じられない場所であまり過ごしませんよね?
結果、衣類やいつも使うもモノやおもちゃなどが、
リビングなどに集中してしまい、
常に片付かない家になってしまいます。
これが、家を建てた多くのご家庭が直面している現実です。
その時に、よくある意見として
『うちは、収納が少ない・・・』
『もっと収納を増やせばよかった・・・』
などの後悔が圧倒的に多くなるのですが、
これですと、ただ家をさらに大きくしてコストアップしてしまうだけですよね?
こういった無駄なコストアップさせずに、
片付やすい家にするための一番の方法が『平屋』を建てるという考えです。
平屋になれば、
必然的に子供部屋を1階につくることになります。
また、子供部屋だけじゃなく、
寝室も収納も全て1階につくることになります。
■子供部屋を子供のためだけの部屋として考えない
よくよく考えると、
子供が自分の部屋をフル活用する時期は、
小学校高学年ぐらいから高校を卒業するまでの間ではないでしょうか?
(長くても大学を卒業するまでの間でしょう)
それ以外の時期、
例えば、子供たちがまだ小さいうちは、
子供たちは親と一緒に寝るため、
夜、自分の部屋を一切使いません。
また、いずれ子供たちは家を出て行きます。
そして、そうなれば、
その部屋は空き部屋となるため、
別の用途として使えるようになります。
そのスペースが1階にあれば、なおさら使いやすくありませんか?
■子供部屋はいろんな用途で大活躍!
以上のことを踏まえて考えると、
子供部屋は親御さんが泊まりに来た時の
寝室として使うことが出来るため、
来客用のためにわざわざ和室をつくる必要がなくなります。
結果、その分建築コストを抑えることが出来ます。
また、子供たちが出て行った後は、
夫婦の寝室を分けて使えるようにもなるし、
収納代わりに使うことも出来るようになります。
なにより、子供部屋を1階につくるということは、
お母さんが居る近くに部屋をつくることでもあるので、
建てたすぐから子供たちが自分の部屋を使いやすいですし、
自分の部屋に自分の荷物を片付けてくれやすくなります。
結果、リビングに溜まりがちな荷物を
子供部屋に置いておくことが出来るようになり、
リビングをキレイに維持しやすくなるというわけですね。
子供は散らかすことが仕事と言われているように、
片付けても、片付けても、キリがないため、
いっそ子供部屋をリビング近くにつくって
散らかしっぱなしのセカンドリビングとして
使っても良いでしょう。
このように、平屋にすることで、
1階に子供部屋をつくることになれば、
そこは、子供部屋としてもフル活用出来るし、
子供たちの収納としてもフル活用出来ます。
また、客間や別の部屋としても活用出来るようになります。
これも平屋であるがゆえの魅力でもあり、
平屋が持つ大きなメリットだと思うので、
こういった点も考慮しながら、家づくりをご検討いただければと思います。