草木塔の郷 DENTAKUJI なあまず日記

草木塔の郷 DENTAKUJI なあまず日記
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4月18日、とりあえず目指す京都へ向けて、8号線を南下し富山市方面へ車を走らせる。
Tさんの実家がある入善町を後にして、快晴の風景の中に、雄大な立山連峰を左手に望み、快調に車を走らせる。

蜃気楼のイメージがある魚津を過ぎ、お昼前には富山市に着いてしまった^^;

えっ、もう着いた?

そう、南北に長い新潟県に比べて、なんてコンパクト(失礼)で、いいんだろう(失礼)。

ちゃんとした予定はないので、気になるものがあったら立ち寄る。
富山市には市街電車「ライトレール」がある。

といっても、鉄道好きの仲間に教えてもらったのですけどね^^

さっそく、富山駅から乗り込んでみたのです。

翌朝、目覚めた頃にはお陽さまがすっかりのぼり、眩しいぐらいの好天になっていた。

寝がけに心配したように、狸に化かされて原っぱに転がっているなんてことはなかった。
良かった^^;
気分よく目が覚め、窓を開けて外気を入れようとしたら、お寺の庫裏の庭に人影が。しかも女性である。どうやら草むしりをしているようである。

まずは、お寺の本堂に行ってお参りさせてもらおうと、身なりを整えて、建物の外に出た。

あれ?!さっきの場所には人影がない。
本堂に回って声をかけても応じる声がない。
「すみません」と小声をかけて本堂に入り、般若心経を読みお参りを済ませる。

また宿泊所にもどり、今あったことを相方に会い方に話しつつ朝食の準備をする。

パンを焼き、昨夜スーパーで購入した「お魚ハンバーグ」を焼いて、コーヒーを入れて食した。

お魚ハンバーグは、海に近い入善町のスーパーで買ったもの。
これは、米沢にはなかったなぁ。

食事も終わり、再び庭に出てみる。
玄関にまわり、見れば見るほど立派なお寺さんだ。
どうして、こんなに人気がないんだろう?



と、ふとみると先ほどの中年の女性が、さっきと同じところで草をむしってる。
「おはようございます」と声をかけ、話しかけた。
やはり、ユースを実際に切り盛りしている住職の奥様だった。
住職はすでに壇用で出かけたとのこと。

お話してわかったのは、息子さんや娘さんが地元の高校を卒業して、首都圏の大学に行って就職されているので、今は二人暮らしなこと。

ユースホステルは先代のご住職が始められたとのこと。

昔、ユースホステルが全盛の時代、自転車旅やバイク旅の人たちが大勢いて、お寺の施設全部使って70人ぐらい泊めたこともあるとのこと。
あの頃(お嫁さんに来て)は、もう大変だった。
けれど、「それで生活が成り立っていたので必死でした」とおっしゃる。

今は、ポツリポツリと泊まりに来る方がいる程度とのこと。
昨日は、予約がなかったため、出かけられていたらしい。



昨日から引っかかっていて、どんどんと妄想ばかりが膨らんでいたのでしたが、一気に消えてしまった感じ。
今日の青空のようにすっきり。

次に向かう富山市の情報を聞いて、奥様に別れを告げ、再び国道8号線に戻り、車を南に向けて走らせた。





お寺のユースホステル「天香寺」を見つけたのですが、唯一の気がかりは昼から電話しているのに誰も電話に出ないっていうこと。

平日でもあるし、とにかくユースまで行ってみようと、来てしまったのであります。

境内もご近所からもあまり人の気配がしない。
りっぱな作りの玄関へ行き、チャイムを鳴らしてみる。
反応がない。
本堂も禅堂も庫裏も歴史を感じさせる造り。
洋風の離れが一軒建っており「もしかしたらあの建物が…」と想像する。

ユースはやっているけど、今日は休みなのだろうか。
ちょっと途方に暮れる。



それにしても人の気配がないと思ったら、庫裏の建物の中の一部屋に蛍光灯がついているのに気がついた。

もう一度、チャイムを鳴らして「こんちは〜!」と大きな声を出してみた。

そしたらガチャガチャと鍵を開ける音がして、住職と思われる中年の男性が現れた。
「すみません、予約していないのですが、今晩泊めていただけませんか?」とお願いしてみた。

人のよさそうな男性は、「はい、いいですよ」と拍子抜けするぐらいあっさりOKしてくれた。
「今日は予約がなかったもので、妻が出かけてしまっていましてね。」とおっしゃる。
ユースの経営は奥様がなさっているようだ。

昨日一人自転車の人が泊まり、明日は歩いて全国旅行をしている女性が泊まるとのこと。

予想通り二階建てのコテージ風の離れが利用者の施設になっていた。
二人貸しきり状態である。

それから、隣町の入善町出身の友人お薦めの「キトキト寿司」黒部店へを目指して再び国道8号線を富山方面に走り夕食。
ここは、氷見市に本店があるかなり活きのよい魚をリーズナブルで食べられるという、友人の女性がお薦めのお店。
絶賛のお言葉通りの回転寿司でした。

そして、満足した私たちは、また国道8号を戻って入善町の「きららの里」というショッピングタウンで朝食の材料を仕入れる。
お魚ハンバーグが普通に売っていて、喜んで数種類を購入。

電話で話したら、この近くに彼女の実家があるらしい。
リアルな電話の実況を喜んでいるみたい。
「実家に寄っていぐが!」本当に行きそうな勢い^^;

朝日町に戻り、大きなお風呂やプールなどを備えた保養施設「らくち〜の」へ。
ここは、ユースの男性に紹介していただき、大きな湯舟でゆったりくつろぐ。

そこらじゅうから、友人の女性のような話し方(方言)が聴こえてくる。
おもしろいなぁ。
○○だネェちゃんがいっぱいいるみたい。

そうこうして、天香寺に戻る。

お寺の一部屋に明かりがついている。
しかし、あいかわらず人の気配がほとんどない。

「まさか、タヌキかキツネに化かされているんじゃないべなぁ」
「んだんねがい、宿代を安くしてくれたものな^^;」
「明日目を覚ましたら、草っ原で半ケツだして転がってんなでねぇべなぁ」
「やんだなぁ、まだけっこう寒いぞ」

と、アホなことを半分まじめに心配しながら、疲れていつしか眠ってしまったのでしたーー;

富山県に入り海岸に沿って国道をトコトコ走る。
天気はあまりよくないけれど、内陸で暮らす私にとっては、なかなかいい気分。

時おり平行して走る高速道路が、海の上を走るようにあり、そこを走ったら「気分がいいだろうなぁ!」とチラと思う^^;

さて、目指すは、お寺さんでやっているというユースホステル!
富山県の北端にある朝日町にあるという。

泊まるところを一切予約も計画もしていない旅なので、なんだか面白そうなところがあれば泊まろうというのが相棒との共通認識である。

長くて広い新潟県を抜けてしまえば、富山県はそんなにたいへんじゃないだろう^^;なんてかなりなめた考えではあります。
しかも、今どきカーナビなしですからね。
富山県境から朝日町になり、「天香寺ユースホステル」を目指す。

唯一の気がかりは、昼から電話しているのに電話に出ないってこと・・・。
「もしかして休み?」
「もうやってないんじゃないの?」
2〜3年前のガイドブックゆえ、廃業しましたなんてこともありなのだ。
「でも、お寺だぜ」
「んだよなぁ」
というわけで、「とにかく行ってみればなんとかなっぺ」「んだな」。
こういうところの似たもの同士というんでしょうか、適当さ加減は気楽でよろしい。

あちこちうろうろしながらありましたよ、目指すお寺、いやいやユースホステル。



立派なお寺です。
しかも、通用口にユースの会員証が貼ってある。
「おぉ、あるある」と喜んだのですが・・・。


ETC車は、土・日曜日・祝日、高速道路1,000円なんですけどね・・・。

未設置の私の車ですから、一般道だけを走って旅しようじゃないか!
なんて肩肘張ったわけではないのですが。
ちょっとソンピン(共通語だとへそ曲がり?!)な私ですからね。

高速道路と一般道、どちらがくたびれるか。

百キロ以上で飛ばし続けると、身体がこわばってくたびれます。
一般道は様々な情報がいるから気を使います。

くたびれ方が違うみたいですね。
下道(一般道)は、何か面白いものを見つけて寄り道できるので、私は好みです。
ただ、渋滞時はイライラしますよね。

4月16日から8日間、1800kmの旅です。
そのときは、もし帰り時間が間に合わなかったら、高速を使おう、ぐらいな気分でいたんです。
出発時は。

その日の午後5時半に、長岡駅前で落ち合うよう出発したのですが・・・。

米沢を1時前に出てから113号を走り新潟市へ。
順調に午後3時半頃までついたので、つい新潟で寄り道。
新潟市から長岡市まで110kmぐらいだから、そのまま走っていれば間に合ったのに・・・。
しかも、渋滞にはまり、長岡駅に着いたのが午後7時半になってしまった。

すまぬ・・・、いつものこととはいえ。
ここで、妻と友人とやっと落ち合い、さらに30分かけて川口町へ。

川口町は、中越大地震のとき最も強い震度を記録し、最大の被害を出したところの一つだ。
その時、車でがけ崩れに遭い、幼児が一人奇跡的に救助された場所が途中にある。
「なにか感じなかったか?」
坊さんの友人に聞かれた。

その夜は、再開の酒を酌み交わし、川口町の温泉ホテルに泊まった。
翌日、新築なった本堂を参拝し、いろいろ世話になった礼をして別れた。



柏崎に出て上越へ。
何しろ、新潟県を縦断するのはほんとに長い。
時おり海岸線に道をそれながら、ようやく、ようやく富山県に入った。