第22番「補陀落山 総持寺(そうじじ) 千手観世音菩薩」
おしなべて 老いも若きも※ 総持寺の ほとけの誓ひ 頼まぬはなし
お年寄りから子供まで押し並べて、総持寺の観音様のご誓願に頼まない(お祈りしない)人はいない。
観音様は大きな慈悲の心で人々をお救いになる。
※近年「高き賎しき」から変更されました。
◇「押し並べて(総じて)」と「総持寺」をかけています。
ここから第23番への道が最後の上り坂になります。
新田地区にある山崎神社です。
平成25年8月に再建されました。
祭神の天手力男命(あめのたぢからおのみこと)※を祀る置賜地方では数少ない神社です。
東置賜郡史に記載された神社164社のうち、中川地区にある山崎神社と岩崎神社、川西町上小松の置賜四所神社(七柱のうち一柱、天太刀雄命と記載)の3社だけでした。
3社のうち2社が中川地区にあることについて調べましたが、よく分かりませんでした。
創建された江戸時代前期は、中山城武将の清水三河守康徳(信州更級郡の人)が信州諏訪大明神を川樋と元中山に勧請した時期です。
また上杉藩によるこの地の鉱山経営で甲州から鉱夫が来ています。
今の長野県・山梨県との関係から、天手力男命を祀るようになったのかも知れません。
赤湯町史(昭和43年)より
山崎神社 元指定村社 大字新田字長清水
祭 神:天手力男命
由 緒:詳かでないが川樋新田に鉱山が栄えた寛永時代(1624~1645年)に
建立されたと伝えられている
社 殿:本殿は巨石を穿ち御神体を納めている
※天岩戸を開けた神様で、力の神とされています。