医療法人社団聰明会 みゆき整形外科クリニック

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梅雨ももう少しで開けようとしています。しかし、休日天気のいい日に何かしようと思っても、何も思い浮かばない。やる気がない。年を取るとはこういうことだと日々思っています。介護老人保健施設、クリニック、介護老人福祉施設の嘱託医、産業医、整形外科講師、学校医等々で、いろんなところに出入りしますが、「何かいいことあった?」と聞いてもほぼ全員が「ありません。」と返答します。輝くように楽しいことは若い時だけで、年々面白いことがなくなっていくのがほとんどの人の人生だと思います。みゆき整形外科での30年近い外来でも、年を取ると男性は、酒に走り、女性は草むしりに走る人がとても多いです。女性の草むしりは田舎ならではと思いますが。
前回の院長私見で、「次回は面白い話をします。」と言いましたが、面白くないことばかりだったので、書くことがなく、ずるずると時間がたってしまいました。コロナもなかなか収まらず、白鷹町でもぽつぽつと患者が発生していますし、聰明会の職員もどこからうつされてくるのか、未だに発症する人もいます。入所者のご家族の方から「いつまで面会制限しているのだ。早く解除しろ(怒)」というお叱りの声が聞こえてきますが、未だにコロナは免疫力の低下した老人に感染すると、亡くなることもあるのでなかなか全面解除というわけにはいきません。しかし、現在、他施設の動向も見ながら面会制限を徐々に解除している所です。
過日東京都知事選がありましたが、いつものごとく主だった候補は、耳に心地よい美辞麗句を公約にしていました。しかし、その中で、「このままでは日本は衰退するばかりだ。地方がいくら頑張っても東京一極集中がとまらない中ではどうしようもない。まず東京の一極集中を止めなければならないので、立候補した。」という候補がいました。全くその通りだと思います。もう20年位前から、少子高齢化、地方の過疎化、東京への一極集中の弊害が言われていましたが、政府、国会議員達は有効な手段を全く打てなかったから、現在があるのです。東京都知事、地方の知事が連帯して、人の流れをコントロールする方策を作れば、それを止めることができると小生も思います。
相も変わらず、他の主要な候補は、「東京をもっとよくする」みたいなことを言っていましたが、今まで行ってきた施策が誤りだったがために、過密な人口、満員電車、土地の高騰、家賃の上昇による子育てスペースの確保の困難、物価の上昇による生活費増加で家族を増やすことが困難な状態がどんどんひどくなるばかりになっているのです。
また、地方もどんどん東京へと人口が流出し、疲弊しています。白鷹町も集団就職のように高校を卒業するとみな東京に向かいます。人手がどんどん減って、産業も衰退するばかりです。地方の衰退が限界に近くなると、食料品、種々の物資を地方から供給されている東京が,物資の供給不足に陥り、瓦解していくのは容易に予測がつきます。都知事選で第2位になった候補はそのことを言っているのです。日本が崩壊していくのを阻止できなくとも、その速さを少しでも抑えるためには、東京一極集中の是正だというのは素晴らしい洞察力です。
この問題は、1年、2年で解決できるものではありません。まず、国民がはっきりとそのことを自覚したうえで、一歩ずつ施策を進めていかなければなりません。解決には何十年、それこそ何百年かかるかもしれません。しかし、今それをやらなければ、日本は滅びるところまで来ていると思います。
目先の事しか見えない多くの国民や、国会議員は「国家百年の計」が思いつきもしないだろうし、その能力がないのです。昔の政治家には「国家百年の計」を図る人が多くいたとのことですが、今や目の見えない人しかいない。「国家百年の計」を図れる政治家を大事に育てるべきです。頭の悪いマスゴミは選挙後も執拗に揚げ足取りのように、言葉尻をとらえたり、「切り取り」をして、その候補者を貶めてつぶそうとしているのが、ありありとわかります。「ここまで腐ってしまったか、マスゴミ。」と思っていますし、もはや国賊と化していると思います。

2024.07.15:miyuki-cl:count(80):[メモ/コンテンツ]
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