目加田経営事務所

目加田経営事務所
ログイン

建設業において資格取得は個人のスキルアップや市場価値を高めるだけでなく、会社の経営審査点数に反映され、会社の業績に直結するとても重要な要素です。特に1級建築士資格はできるだけ若いうちに取っておかないとなかなか難しい資格です。今年は7月22日に学科試験があります。
若いうちは、資格の重要性の認識が甘く、資格勉強よりも遊びを優先したり、目先の仕事を優先して、受験しても不合格の人が多いです。キャリアとともに重要性を認識したころには、質量ともに仕事のウェイトが高く、家庭では子供の成長とともに親業としても関わりが増え、さらに肉体的には記憶力や集中力が持続できなくなっています。

合格する人と合格しない人は何が違うのでしょうか。合格者に共通して言えることは、「絶対合格する」という強い信念を持っていること。毎日集中して勉強する時間を確保していること、仕事をバリバリこなしていること、家族の協力を得ていること、はじめと終わりのけじめをつけていることが挙げられます。ある企業では、日建学院に通わせるようにしたところ、合格率が大幅にアップしました。現場を離れて、勉強に集中する環境に身を置くことと、同じ境遇の仲間がいることでモチベーションが上がるのだと言います。仕事を離れて勉強させてもらっているという感謝もあるかもしれません。

年々難しくなる資格試験に、「できれば合格したい」程度の意思ではまず無理です。「走れメロス」のごとく、合格しなければ大事な人の寿命が尽きるぐらいの責任感を持って取り組まないと、合格するのは難しいのが現状です。ではどうするか。

食事をする前に、手を合わせて「いただきます」、終わりには「ごちそうさまでした」と声に出しますね。朝目覚めると、「おはようございます。今日も命をいただきありがとうございます」、ねむるときは「今日1日、ありがとうございました。おやすみなさい」声に出しますね。目の前の人に言っているように思うかもしれませんが、実際には「天」に向かって言っていますね。同様に、勉強する時も、「勉強させていただきます」、終わりには「ありがとうございました」と合掌するのです。私たちは、自分ひとりで勝手に生きているのではなく、生かされているのです。感謝で始まり、感謝で終わる勉強をすると、結果が違ってきます。暗記力を高める時も、寝る前に10個覚えても、翌朝目が覚めると4しか覚えていません。しかし、目覚めてすぐに忘れていた6個を再暗記すると9個は記憶されてゆきます。このときにも、「いまから暗記します」、覚えたら「暗記しました。ありがとうございます」と言って、眠りにつくのです。朝起きると、「再暗記します」、覚えたら「暗記しました。ありがとうございます。」と感謝します。
きっと、合格できますよ。

目加田博史
先週、大阪の現代画廊で大学時代の美術部員有志とグループ展を開催しました。多くの方々にお越しいただきましてありがとうございました。
現代画廊のある場所は大阪でも由緒ある天満界隈の老松通りにあり、高価な骨董品や工芸美術品の画廊がひしめき合っている場所なので、さまざまな人が来られます。芸術雑誌の編集員、近くにお住まいのセレブらしい御夫婦、威勢の良い美術評論家など様々です。仕事の合間に趣味で描いている絵ですので、販売はしていません。売って下さいと言われても値段の付けようがありません。

私の友人で画家を生業にしている人がいます。普通のサラリーマンから画家の道に進んで25年になるそうですが、最近やっと生活ができるようになったと言っています。
彼の絵は号当たり3万円ぐらいです。号と言うのはハガキ大の大きさを言います。全国のデパートの美術コーナーで展示即売会をやったり、画廊で個展を開いたりしてファンをつくっているのですが、なかなか大変だと言います。私も彼のファンの一人ですが、まだ1点しか持っていません。関西出身の彼とは馬があって良く話をしますが、そのなかで唸ってしまうような話が有りましたのでご紹介します。

「サラリーマンの頃は、月給はもらえるのが当たり前だと思っていた。朝、タイムカードを押して、夕方会社をでるまでは仕事をしているのだから、成果とは関係なく給料をもらうのが当然だと思っていた。仕事で会社に利益を残せるような一人前になるまでは当然会社が負担すべきだと思っていた。たとえ、失敗しても、仕事上でのことなので、会社が負担すべきだと思っていた。価値ある仕事ができなくても仕事を与えている会社の責任だと思っていた。当然という気持ちが勝っていて、働く場所があるだけでありがたいという気持ちは正直いってなかった。
でも、いま考えると、何と、欲張りで厚かましい世間知らずな事を平気で言っていたなあと恥ずかしくて仕方がない。今の絵を描く仕事は、好きで始めたとはいえ、お客様が気に入って下さらないと売れない。自分が好きなこととお客様が評価されることは違う。失敗しても誰も負担してくれない。売れなくてもだれも援助してくれない。売れる絵を描いて初めて評価され、仕事をしたと言われる。それで、生活基盤を安定させたうえで、本当に自分が納得できる後世に残るような芸術作品を制作できる余裕が生まれる。初めて売れた時のお金のありがたみは生涯忘れない。常に謙虚に、素直であろうと思う」

彼の絵は平均10号ですから、1点当たり30万円。手取りでは20万円程度です。年間30点売れて、600万円の収入です。注文制作ならゆとりがありますが、制作後の販売となると先行経費がバカになりません。しかも、一寸先は見えない不安定な職業です。

しかし、彼は後悔していないと言います。自分のやりたい事で生活ができるだけで感謝しています。これからももっともっと努力してお客様に喜んでいただける絵をたくさんかいてゆききたいと目を輝かせていました。
果たして、私たちは、自分の働きをどのように考えているでしょうか。その中で自分をどのように輝かせて、会社に、社会に貢献しているでしょうか。

目加田博史
ほとんどのビルは自動ドアになっていますが、気圧の関係で手動ドアもたくさんあります。若い男性が後ろから来る人のためにドアを手で押さえて待っています。若者にお礼の会釈をしながら通り過ぎる人たち。若者は後ろに誰も来ないのを確認して、静かにドアを閉めて立ち去りました。次の急行電車に乗るために急いでエスカレーターに乗ろうとした時、『お先にどうぞ』と道を譲ってくれる若者がいます。エレベーターで、ベビーカーを押しながらたくさんの荷物を持った若いお母さんが乗りこんできました。ドアを手で押さえて赤ちゃんがけがしないように気遣ってくれる若者がいます。若いお母さんは若者に何度も『ありがとうございます』とお礼を言っています。

一方で、朝の通勤電車やバスの中で鏡を見ながら器用に化粧をしている若者がいます。トイレでは後ろで待っている人のことは気にもかけないで洗面台の鏡の前で身だしなみを熱心に整えている若者がいます。急用なのでしょうか、携帯電話をかけながらラッシュで混雑する駅の階段を降りる男性がいます。エスカレーターを降りると立ち止まって行き先を確認する人。後ろの人はつんのめりそうになりとても危険です。楽しい友達同士の会話で盛り上がっているのでしょう、道いっぱいに広がり歩いている若者がいます。

関心が自分にあるか、他人にあるかで行動は変わってきます。自分中心の行動をする人を見たり、関わったりすると気分を害します。他人に心づかいする人を見たり関わったりすると心が温かくなります。自分中心の行動は利己的で、他人に心づかいする行動は利他的と言えます。

ビジネスに関わる私たちは、利他の心でゆきたいものです。

町にはいろいろな方が歩いています。健常者だけでなく弱者もたくさんおられます。一目でわかる方もおられれば、見ただけでは分からない方もたくさんおられます。

目が見えにくい人もおれば、耳の遠い方もおられます。足の悪い方も、麻痺が残っている方もおられます。持病を抱えて無理ができない人もおられます。精神的に追い詰められている人も、経済的に困窮している人も、見た目だけではわかりません。我先に急いで行くよりも、一呼吸立ち止まって『お先にどうぞ』といえるゆとりを持ちたいものです。

周囲にちょっと気配りをすれば、防げる事がたくさんありますし、心地よいことがたくさんあります。毎日をヒヤリハットで過ごすより、一呼吸おくことでゆとりが生まれます。

目加田博史
3.11以降、「自助」「共助」「公助」という言葉をよく聞きます。自助とは読んで字のごとく、自分のことは自分で守る、それができない場合は近隣の人と助け合い、それも及ばないような場合は公的な扶助で助ける事を言います。これはそれぞれの立場で最善を尽くすという暗黙の信頼関係が存在していることを前提にしています。
基本は自助です。

この考えは防災に対する時だけでなく、ビジネスに置いても言えることだと思います。
古い考えかも知れませんが、人はだれでも、自分の生計が成り立って初めて一人前だと思っております。生計が成り立つというのは収支の帳尻を合わせることです。
収入に合わせた生活をする知恵です。母は「上見て働き、下見て暮せ」と口癖のように言っていました。それができることを一人前といいます。だから、親からも独立できますし、結婚して家庭を持ってもやって行けるでしょう。不遇なことを言い訳にしない、ポジティブな生き方が自助です。

ある営業所のベテラン所長が営業会議で、業績不振の原因を問われ、「長雨のせいでモノが売れないから」だと平然と言ったことがありました。だから、私のせいではないというのです。社長は激怒して、「分かった。長雨のせいで君の給料は天気になるまで半分にしよう」と言い放った事がありました。自分で自分の営業所を守る自助活動すらなく、所員全員が力を合わせての互助がなく、仲間の知恵を借りる共助もなく、いきなり会社に寄りかかる公助を当然と思っていたのです。
天候の影響を受ける商品を扱っている会社で、長雨が続くと、商品が売れないことはベテラン所長でなくてもわかります。ならばどのような手を打たねばならないか、日頃から考えておかねばなりません。それでなくても円高や災害、事故等環境が激変することはよくあることです。

基本は自助。一人一人が稼ぎ人となって、独立した生計を立てるために必死になって行動しなければなりません。その姿を見ているから、いざという時には助け船を出してくれたり、アドバイスをくれたりする共助が生まれます。どんなに苦しくても、環境や他人のせいにせず、歯を食いしばって刻苦勉励している人を見ると、周囲がほっておきません。このような状態が公助と言えると思います。



目加田 博史
私たちが建設業が第二成長期を迎えたと認識したのは2009年9月の民主党政権が発足したときです。民主党政権は「コンクリートから人へ」のスローガンのもと、箱もの行政に待ったをかけました。2001年の建設市場規模は61兆円、内公共工事は28兆円、登録建設会社は57万社、雇用は630万人、GDPの12%を占める主力産業でした。政変の起きる直前の2009年には市場規模42兆円、内公共工事は17兆円、登録建設会社は51万社、雇用は517万人と激減していました。そこに、「コンクリートから人へ」と政策転換が襲ってきたわけです。

それまでは、言われたことをそれなりにこなしておれば仕事に不自由しない請負体質の建設会社が大半で、自ら企画・設計・施工・品質保証するという発想はなく、その勉強もしておりませんし、会社の体制もできていませんでした。だから、私たちは、さらに厳しくなる市場環境の中で、変異する企業が出てくるはずだと思い、建設業に製造業のマネジメントを導入すれば、必ず成長すると判断したのです。そのタイトルを「第二成長期を迎えた建設業」としたのです。

いまだにそうですが、建設業におけるコスト計算は図面をもとに材料と工賃を出して、外注先の見積書を足していくだけの積算方式。しかも、外注先の工賃は一式価格です。専門工種にいたっては工程がブラックボックス化されており、ネゴされるのを前提にフカシ工程をたっぷりとってあり、本当のコストが見えません。
だから、同じ図面から拾った見積もりも他社と比べて倍以上の差が出る場合があります。意図的に他社を妨害する意味で低価格を出す企業は論外としても、この違いはどこから来るのかと言えば、自社及び外注先の職人の動かし方にあります。

現場を管理する人は、自社の労務管理だけでなく、外注先の労務管理も行わなければ本当のコストは永遠にわかりません。「今回の工事は利益が出て良かった」「この現場は難地の工事なので赤字になって残念だがやむを得ない」と言った表面的な自己満足の感想で締めくくっているのが殆どです。
有る現場で、物件の受注金額から、利益を天引きした残りを実行予算として、ある一定の比率で計算した労務費を地域の平均的な日当で割り、物件で使用できる人工予算を決めて日々の現場日報で、自社の職人と外注先の職人の動きを半日(4時間)単位で把握したところ、予算人工より、少ない人工数で竣工できました。すると、実行予算粗利益よりも10%以上利益が増えたのです。材料の数量を減らすと違法ですが、工程や工期を工夫して人工数を減らすのは知恵勝負です。人の動きをコントロールすると利益が出るのです。

だから建設業の本当の成長はこれからなのです。人が動けばコストが増える事を意識しましょう。

オリンピックのある年は世界のリーダー国(アメリカ、フランス、中国、ロシア、韓国、台湾)の選挙があり、EU経済の不透明感もあり、混沌とした年になります。そのような時こそ、経営幹部の本領発揮の時でもあります。経営幹部は「モノの見方・考え方」をしっかり持たねばなりません。
会社の業種や規模、業歴、幹部の年齢やキャリア、性別等を超えて共通する視点を10項目にまとめていますので、ご紹介します。

1.幹部は自らのミッションを認識し、会社の次代の歴史をつくる推進者である。輝かしい歴史と伝統によって培われたノウハウやシステムに新しい知恵を付加し発展させる人である。
2.幹部が持つべき条件は次の3つである。「自発性の姿勢」「物事の本質を理解する能力」「幹部としての基本素養」
3.幹部の自発性の姿勢とは自ら進んで名乗りをあげて困難に挑戦する姿勢であり、常にチャンスを生かし、その都度全力投球して、自らの血とし肉とする姿勢である。幹部には覚悟が必要である。真剣に取り組めば必ず現れる壁を破り伝説をつくる人が幹部である。そこには誰にも負けない強い意思力とでっかい夢を実現する粘り強い行動力が必要である。表面的に形だけの義理かやっかいで仕事をする幹部は必ずメッキがはげて幹部を失格する。
4.幹部の自発性の姿勢を作るためには次の5点が必要である。�\こΔ罵0譴慮悗蟾發ぜ�らの夢と目標を具体的に持つこと、�◆崘阿困譴于岾�く」ことを確信し、「ありがとう」を忘れないこと、�7茲瓩燭海箸鷲�ず守り守らせる強い意志力を鍛えること、�だ笋┐瑳�らを追いこみやらざるをえない環境をつくること、�ヂ膸纏�は大胆に、小仕事ほど細心に、いつ死んでも後悔しない仕事をすること
5.幹部の物事の本質を理解する能力とは変化する環境に適応する能力である。「なぜ」「何のために」という目的意識をはっきりともち、仮説を立てて実証する能力である。
6.幹部が本質に迫る手段は次の10点である。�〔榲�は何かを徹底的に考える、��現地・現場・現品の三現主義に徹する、��すべての事実を時系列で整理する、��ONLY1とNO.1を列挙する、�ツ甲散�弱は表裏一体で有ることを意識しバランスをとる、�μ簑蠅�QCDSでとらえる(品質・コスト・納期・サービス)、�Ц従櫃慮彊�を究明する、�┘此璽爛▲Ε箸肇此璽爛ぅ鵑鮖箸な�ける、��人脈系列を強弱を中心に整理する、��本質を一言で表現する訓練をする
7.幹部としての基本素養は次の3点に尽きる。業績向上のための「価値判断力」、人をリードする「実行力」、人を惹きつける「人間性」につきる
8.「価値判断力」を向上するにはトップの頭の中を理解し、コピーすることである。“トップならどうするか”が価値判断基準であり、それは日常の報告・連絡・相談の質によってきまる。価値判断のすり合わせがうまく行くと仕事は楽しくて仕方が無いものである。
9.「実行力」は幹部の腹のすわった率先垂範と成功するまであきらめない忍耐力で決まる。部下はいつも幹部の姿勢をよく見ている。私利私欲を捨てて腹を決めた幹部にはたとえどんなに辛いことでもついてくる。この世で解決できない問題は存在しないし、必ず突破口がある。�ヽ亳腓魴茲瓩匿神橘未�らぶつかるか、��粘り強くとことん時間をかけるか、��人脈を活用して解決するか
10.「人間性」は姿勢×能力×情熱×努力の相乗積である。その基本は素・明・研・一・行(素直で謙虚・明るくプラス発想・研究熱心で向上心旺盛な努力家・一流志向の大きな志と夢・さわやかな行動)である。
沖縄・やんばるでは、緋寒桜が咲き始めました。春の訪れを感じます。
今早朝、那覇の波の上宮に初詣しましたら、修養ボランティアの方々が境内を掃き清めておられました。「おはようございます」と元気な声をかけていただき、このような方々に守られ、私たちは充実した生活が送れることに感謝して、清々しい一日を始めることができました。

私たちはいつもどこかで神仏を意識し、頼って生きています。毎年初詣にゆき、お賽銭の額の割には多すぎる願い事をし、子供が生まれるとお宮参り(神道)に行き、結婚は教会(キリスト教)で挙げ、死ぬ時はお経(仏教)に送られます。自然を信仰し、八百万の神々の存在や神話が浸透していた大和(ヤマト)の国だから、仏教もキリスト教も受け入れて融和できたのでしょう。聖地はいたるところにあり、お地蔵さんにも合掌する習慣は、森羅万象全てに魂が宿っていると信じているからです。だから、モノや食べ物さえ大事に扱い粗末にしない習慣が身についています。

私たちはどこからきてどこに行くのか、いまだにはっきりしませんが、いずれにしても、目に見えない、偉大な存在、村上和雄先生の言葉を借りれば「サムシング.グレイト」常に感じています。生命の神秘が解明されればされるほど神秘に満ちています。細胞の染色体構造が全て解読できても、その構造を創造したのは、だれかは分かりません。
最も単細胞の大腸菌でさえ、今の科学技術をもってしてもオリジナルは作れないのですから。

今年も宮崎の「気」の師匠とその同門の仲間と一緒に伊勢神宮に参拝してきました。清々しさは格別です。かっての日本では宗教の話題はタブー視される事が多かったように思いますが、最近はパワースポットブームもあり比較的オープンに話題にできるようになりました。1300年間にわたり、日本人の信仰の拠点となってきた伊勢神宮には何か特別な存在を感じます。伊勢神宮に限らず世界中の神社仏閣、教会、神殿はどこでも、すがすがしさを感じるところが多いと思いますが、
皆様はいかがお感じでしょうか。

池上章氏の「池上章の宗教が分かれば世界が見える」(文春新書)の世界の宗教分布マップによりますと、キリスト教33%、イスラム教22.5%、ヒンドゥー教13.6%、仏教6.7%、中国民間宗教6.6%、新宗教0.2%、ユダヤ教0.2%、その他16.5%だそうです。私の生まれた村が曹洞宗の檀家でしたので、自然と日常行事は仏教的でした。結婚してからはキリスト教の教会にも良く通いました。独立してからは日本人のバックボーンをなしている神話の登場人物がご祭神となっている神道になりました。日本人の精神性と良くマッチしていると思います。ですから、朝の祈りは神道とキリスト教と仏教の3つ行います。
ただ、一神教の多い海外では無宗教や神・仏・キリストでは理解されないので、信仰は神道(Shinto)と言っています。

信仰における多様性こそが日本人の優秀性を物語っていると思います。一神教の世界では深刻な宗教戦争が起きて多くの人命が失われていますが、日本では宗教戦争は有りません。派内抗争は有るかもしれませんが、戦争には程遠いものです。この柔軟性は大いなる存在に対する畏敬の念と生かされている感謝の念、そこから生まれる謙虚さと素直さからきていると思います。不透明で不条理な今年を乗り切るために、今日やるべきことを今日やりきる謙虚さと素直さを培いましょう。
毎年同じ事を言って申し訳ありませんが、これから春に向けて時間の進み具合は猛烈に早くなり、普段の倍近いスピードになりますのでご注意ください。
先人はこれを「1月はいぬ(帰る)、2月は逃げる、3月は去る」といいました。それぐらい行事が多く、それに翻弄されて、気がつけば4月になってしまうよという警告です。
くれぐれもスケジュール管理を徹底し、毎日のやるべきことを先延ばしせずにやりきりましょう。
付き合いもほどほどにして、仕事モードに切り替えて下さい。ちなみに、今日11日は鏡開きの日で、年神様が宿られたありがたいお餅をいただくことで、正月にけじめをつけて新しい年に向かうという意味だそうです。

先日、顧問先の経営計画発表会が有馬温泉(兵庫県)で開かれ、ご招待いただき、参加してきました。有馬温泉と言えば、豊臣秀吉が栄華を極めていたころ千利休を同行して有名になり、太閤橋、ねね橋がある太閤ゆかりの土地柄で、いまでは関西の高級温泉リゾートになっています。その有馬温泉で、今年は小旅行も兼ねてパートさんを含む全従業員参加のもとに行われた発表会は、会長挨拶、社長の経営理念、経営方針の発表と部門経営者の方針発表、目標の確認を行い、一体感が感じられる素晴らしい会合でした。その後の懇親パーティでは社員表彰もあり、和気あいあいの中にも若い力が爆発してすごい盛り上がりで終了しました。
兵庫県生まれにもかかわらず有馬温泉は初めての私は何度も温泉につかり堪能させていただきました。

その翌日からは別の顧問先の全社員及び関係先が参加する海外研修にご招待いただき、中国・上海を回ってきました。いつもは通過するだけで、上海での宿泊は2年ぶりで、上海万博までの喧騒はウソのように落ち着いた街になっていました。もちろん、再開発が終わったわけではありませんので、建設中の現場があちこちにあり、依然として道路は渋滞していますが、以前とは隔世の感がありました。

顧問先の海外研修は社長方針で四半世紀以上前から毎年行われており、社員の国際感覚の涵養と一体感の醸成、日頃不足しがちな上下横断的なディープなコミュニケーションを充足し、モチベーションをあげる意味で非常に大きな成果を上げておられ、尊敬しております。まさに「継続は力なり」で、海外研修を継続する事により、世代を超えた互いの人となりが分かり、強い絆と深い信頼感に裏打ちされているため、たとえ、仕事で意見が衝突して対立する事があっても、問題解決に向けて動き出すことができます。
海外研修旅行の本質は「関係者が非日常な海外で、一堂に会して同じ場を共有する事によって、計り知れない化学反応を起こし、条理を超えた成果を生む仕事」なのです。その成果は毎年参加させていただくことによって数多く目撃しています。

経営はモノ選び、ヒト育て、カネ使いと言われますが、この両社に見られるように、財布の許す限りの人材育成への投資を行い、社員の持てる力を最大限に活かしきる事によってさらなる成長発展を勝ち取ることができ、5年後、10年後の人材基盤を構築する事につながります。
もちろん、大幅な赤字を出したのでは実行できませんが、計画的に固定費の一部として組み込むことで継続する事ができます。トップと社員が手作りで企画運営するこれらの人材育成事業は経費ではなく投資なのです。
あけましておめでとうございます。
2012年は壬辰(みずのえたつ)年です。普通、辰年というと竜とか龍の字を連想しますが、干支では辰と書きます。「辰」の語源は「蜃」(しん)で、震とか振を意味するとともに、その後の整った状態も表しています。
物理的な振動は地震や地殻変動ですが、経済的な振動は財政再建、消費税率アップ、TPPの導入、円高の昂進があります。社会的な振動は大阪都構想に代表される政治システムの改革、少子高齢化やスマホの普及が考えられます。それらの振動は今年中に起きるかどうかはわかりませんが、その予兆は今年中にあると考えたほうがよさそうです。どのような大きなインパクトが来ようとも、「絶対に勝利する」確信をもち、現状の最もひどい現状を直視して、それを乗り越えましょう。

ベルリンの壁が崩壊し、東西問題はもはや火種ではなくなり、南北問題もグローバリズムにおける経済格差に形を変えてしまいました。世界が緊張するような火だねとなるような対立は今世紀中は無いと考えてよいでしょう。
2012年はその傾向がさらに顕著になると思います。IT技術で世界がフラット化し、グローバリズムの進展で金融は地球規模で密接にリンクしていますので、日本の問題は世界の問題であり、世界の問題は日本の問題と言えます。また同時に、中央と地方の関係が従来になく、あいまいになっており、中央の問題は地方の問題であり、地方の問題は中央の問題となっています。もっといえば、代議員による政治では国が経営できなくなっているために、直接政治に関わるような形が今後出てくると考えられます。つまり、個人と地方と中央と世界が一体化してゆく時代の始まりではないかと考えています。

また、地球規模で見れば人口は70億人を突破して成長していますので、地球規模では成長が約束されていますが、日本国内は少子高齢化基調ですから、成長するには無理があります。成長志向をとるなら、世界、特にアジアを取り込まないと実現は難しいと考えます。
国内市場を相手にするならば「熟成」志向をとるべきだと思います。時間をかけてヒトの育成に努め、お客様の求めるモノを開発し、カネ使いを抜本的に改革し、財務面を盤石にします。発酵させて高品質なチーズやワインを熟成するように、会社の全てを最も好ましい状態にしてゆく年にしましょう。短期的な戦略よりも長期的な戦略、最低でも100年企業を作る戦略が必要です。リーズナブルな価格で高品質、高付加価値を実現する展開です。重要な優良顧客の問題を解決する事を最優先し、利益は後から付いてくると考える戦略です。担当者だけでなく、会社全体でお客様をフォローする体制が決め手になります。

そうする事によって、大きな変化が起きる2012年は最高の1年になります。
変化が起きれば起きるほど、苦境がくれば来るほど、わが社が繁栄する年です。従来のように安住はできませんし、大きな利益も確保は難しいですが、苦難が会社を成長させてくれます。老舗企業は、今年から起業するベンチャー企業のように振舞いましょう。「昔は良かった」と比べるのではなく、「今が創業の好機」と位置づけて取り組みましょう。
2011年最後のお届けになります。今年も、1年お世話になりました。何といっても3.11東日本大震災とその後の福島原発事故は長く歴史に記録されることでしょう。未曽有の災害に置いて「想定外」の出来事が続出し、打つ手が後手後手に回ってしまった1年でした。いまだに原発は終息せず、被災地の復興ビジョンは見えていません。

過去に振り返り学ぶならば、2008年9月のリーマンショックは全世界の金融と経済に甚大な被害を与えたため、世界経済は急激なリセッションに巻き込まれ、日本経済は減産に次ぐ減産で、平常時の3割以下の操業がざらでした。とにかく、販売市場であるアメリカや中国の購買力が大幅に落ちてしまったのです。この余波で、欧米の金融不安が表面化し、ギリシャを始め、南欧の国々がデフォルト懸念でヨーロッパ経済がガタガタになったのは記憶に新しい出来事です。落ち着きを取り戻したとはいえ、ユーロは100円台、ドルは70円台と弱く、予想もしない円高で日本経済は苦しめられていました。そこに、3.11東日本大震災が襲いました。政権は2009年9月の政変で政権をとった民主党で、毎年首相が交代するという摩訶不思議な政党で、毎日が緊急時のような落ち着かない状態がいまだに続いています。

秋口からやっと本格化した災害復興策はいよいよ動き出し、これから向こう5年間程度は需要が急拡大してゆくと思われます。
公共工事(23%)と設備投資(13%)、住宅(13%)、個人消費(48%)、外需(3%)が日本のGDPの構成要素ですが、一番大きなウェイトを占める個人消費が元気ですので今年も一年何とかなったという感じがします。円高で製造業の海外移転が進み、外需が稼げなくなる懸念もありますが、国内的には公共事業や住宅は堅調に推移しています。
2012年は復興特需もあり、景気は悪くはないと思いますが、ミクロで見れば、地域格差や業界格差、企業格差は一段と拡大する事になると思います。
消費税の動向が気になりますが、未来はみずからの手で切り開く意気込みが必要です。3.11のニュース報道を見た時、これからどうなるんだろうと皆が思いました。しかし、極めて冷静な行動で、それぞれの企業が知恵を出し、雇用を守り、1年を勝ち抜いたと思います。いままでやっていないことにチャレンジした企業も多かったでしょう。

取り巻く環境がどのように変化しても、冷静に現状を見つめて、打つべき手を着実に打ってゆくことがもっとも重要なことです。
お客様が望んでおられる事で、今までやっていなかったことに勇気を出して取り組んでゆきましょう。いつかやろうと思っていたことがあるならば、是非、具体的に着手してみましょう。それぞれが知恵を出して、新しい試みにチャレンジしてゆかねばならなりません。
今年も1年、お世話になりました。皆様のますますの発展を願っています。ありがとうございました。
ご縁があって、商工会連合会の改革プロジェクトチームのメンバーをさせていただいています。商工会は商工会法に基づいて設置されている組織ですが、本来は民間の任意団体だったものを法律を作って役割を明確にした経緯があります。当然、法制度を整えたということは行政の補助金の対象になることであり、役人の天下りや出向もありえます。
しかし、そこで働いている職員は民間企業と同じ身分になるそうです。商工会は会員サービスを充実させることが目的なので、会員、特に小規模事業者へのサービスに特に力を入れています。当然、創業時は小規模事業主でも事業が順調に行けば、中小企業の仲間入りをしますから、会員の中には小規模零細企業から中小企業まで規模も様々、業種も様々です。しかも、サービス範囲は、丸経に代表される金融支援だけでなく、会計記帳の指導、創業支援、販売支援、農商工連携支援や経営革新認証支援、地域振興支援、人材育成支援とサービス範囲は多岐にわたっています。
その中で、特に力を入れているのが、会員巡回と窓口対応です。会員巡回は全会員を月一回巡回して相談に乗るのがメインです。訪問するだけでなく、窓口に来ていただく場合は窓口対応と呼びますが、巡回回数に入れる地域によって異なるようですが、会員との接触をもっとも力を入れています。
巡回は経営指導員一人当たりの平均は300件/年程度だそうですが、ある地方の商工会で女性の経営指導員で年間巡回目標2000件を目指して活動している方に出会いました。達成率は80%程度ですが、年々改善しているとのことで、すごいと思いました。月平均すると、133件、20日稼働とすると1日当たり約7件です。当然、顧客カルテに詳しい情報を記入するので、時間はいくらあってもたらないようですが、いつも会員から訪問を首を長くして待ってもらっているとのことです。
小規模事業者にとっては商工会は最後の砦で、何でも相談できる体制を敷いているとのことです。
毎日7件をコンスタントに会員を巡回訪問するだけでもすごい事なのに、経営相談に乗って、解決してゆくのですから驚きます。
もちろん全国ネットワークの公的機関ですし、専門家はたくさんいるのですが、基本的には県連合会で独立しているので、県内で解決する仕組みを作っています。
一方、「産業祭り」等の祭りやイベントもたくさん抱えており、これらの事業をこなしながら、足で稼ぐ活動をコンスタントに行っているのは尊敬に値します。
あと2週間で2011年が終わります。2008年9月、100年以上の続いた金融業の老舗、リーマン・ブラザーズがサブプライム問題に端を発したアメリカの金融不安から破たんし、そのショックは世界経済に大きな爪痕を残しました。数カ月後にはその余波が日本経済にも波及し、製造業関連では操業度が25%以下という企業が続出しました。
2009年は経済のどん底で年が明け、9月には55年間続いた自民党政権が崩壊し、民主党政権が誕生しました。
2010年は民主党政権が本格稼働した年ですが、政変に伴う混乱で1年が過ぎた感じがします。記憶に残るような出来事は中国漁船船長を釈放した事ぐらいでしょうか。
2011年は3.11東日本大震災で日本が変わりました。GDPで言えば25%の富が地震と津波で焼失したことになります。その後の、福島原発事故はいまだに出口が見えない状況が続いています。9ヶ月たった現在でも復興の道筋や財源確保は道半ばの状態です。因果律を無視したような増税論議が始まっています。

それでも企業は生き残らねばなりませんし、勝たねばなりません。存続しなければ企業ではなくなってしまいます。できることなら年々太くしながら存続しなければならない宿命を生まれながらに背負っているのが企業と言えます。企業の「企」は人を止めると書きます。企業は人を止める業という意味ですので、人の力をどこまで引き出せるかが、存続のキーファクターになります。
新しい年を迎えるにあたって、わが社の勝ち場所はどこか、ぶれない政策が必要です。

当面は「入るを計って出るを制す」姿勢を堅持しなければならないでしょうが、必要な投資は積極化しなければなりません。ではどこに投資するか、どれぐらい投資するか。いつまでに投資するか、責任者は誰にするか。
それを決めるためには、一体わが社は、どこに行くのか。何をしようとしているのか。ビジョンを明確にし、理念を文章化しなければなりません。
既にビジョンがある場合は、オーバーホールしてローリングチェックする必要があります。この時に犯しやすい愚は、毎年、3カ年先、5カ年先の計画をつくってしまうことです。既にあるビジョンの期限はそのままで、中身を精査する事が大事で、精査した結果、アクションプログラムをどのように変更するかがオーバーホールであり、ローリングチェックです。行き先は変えてはいけないのです。行き方は変えるべきなのです。松尾芭蕉の言葉でいえば「不易流行」ということになります。

これから2週間、年が明けるまでに、企業も個人もそれぞれの立場で、1T3M(Technology、Market、Money、Management)分析、ヒト・モノ・カネ・システム分析、SWOT分析、経営分析を行い、ビジョンの整合性をチェックし、進むべき道を整理する必要があります。
12月6日〜11日まで、那覇市のパレットくもじ那覇市民ギャラリー6Fにて沖縄の建築業界で活躍しているデザイナーと一緒に『ART GROUP MAX展』を開催しています。私も水彩画を出品していますので、近くまで来られる方はぜひご来場ください。

この目的は、先行管理力を強化する訓練の一環です。安い展示会場は公的なところしかありませんので、6ヶ月前に予約して、使用料を払い込まねばなりません。申し込み時点で展覧会名や概要も決めておかねばなりません。「できればやろう」ではできないのです。何事も初めてやることには、戸惑いや不安があり、なかなか踏ん切りがつかないものですが、決断しないとなにも始まらないのも事実です。決断するには、具体的な行動、今回でいえば、会場への予約という行動になります。グループ展で申し込んでも、だれも賛同者がいなければ個展になります。
仲間を集める動きもしなければなりません。幸いにも、理解力と包容力のある仲間に恵まれましたので、グループ展として開催できました。

覚悟を決めて、広く公表して、個別に話す。やらざるを得ない環境を自らの意志で作り、退路を断つ。これを「コミットメント」といいます。この力はものすごいもので、一人ではできないことが、多くの人の力を借りて成し遂げることができるのです。

今回申し込んだ会場の広さは30坪でしたので、巾90cmのパネルが40枚あります。パネルに1点展示すると40点必要です。パーテーションで区切れば80点まで可能です。初めてのことでもあるので、パーテーションは作品のしあがり状況次第として、最低でも40点としました。そのうち私の担当は8点を約束しました。これで概要は固まりました。

次に、作品の種類と点数を決めます。油絵なら月1点制作できればよい方ですし、水彩画なら週1点でしょう。納得できる作品の歩留まりを半分とすると、期限内に約束の8点を制作するには油絵では無理です。そこで、水彩画で行くことに決めました。歩留まりを1/3とみて24点を目標にしました。ちょうど週1点のペースです。

私の水彩画法は自称カーボンアートと言って、デジカメ写真でとったお気に入りの景色や人物をカーボンでスケッチブックに複写して、色を重ねてゆく、ちょうどぬり絵のような書き方です。スケッチは数時間でできますが、気に入った色やトーンがなかなか出ませんので、週1点はきついかなと思いましたが、決めた以上は意地でもやり遂げようと思い26枚できました。

先行管理はゴールを実現するために、具体的に計画して、マイルストーンを決めて、PDCAを回してゆく手法です。3カ月〜1年先の計画を実現するのに適しています。そのプロセスで改良を加えてさらに簡潔に、効果的にしています。後は本人がどの程度ゴール達成を望んでいるかにつきます。
コミットメントの力を活用して、目標を達成して下さい。
京都の東山にある全長19Kmに及ぶ琵琶湖疎水や587mの長さをもつインクライン(船を運ぶ傾斜鉄道)は明治18年に着工され、明治22年に完成した日本最大の工事でした。その工事の指揮を一手に任された田辺朔郎氏は、工部大学(現:東京大学工学部)を卒業したばかりの21歳の若者でした。それを一任したのは45歳の京都府知事北垣国道氏でした。総工費は125万円で当時の京都府の年間予算2年分に相当する莫大な金額でした。この活力が国の若さと言えます。

当時では大きな工事や建築物はほとんどが外国人の手によってなされていますが、この琵琶湖疎水工事は、日本人だけの手で行われた初めての大規模土木工事でした。
高知県令、徳島県令を経て京都府知事として着任した北垣国道は、東京遷宮宮により寂れた京都の活気を何とか取り戻そうと、琵琶湖の水を京都にひいて産業を興すという計画を立て、工部大学校の校長の大鳥圭介に相談したところ、紹介されたのが、田辺朔郎だったのです。

京都は三方を山に囲まれた盆地にあり、水運に恵まれず、流通も発達していなかったため近代的な産業らしい産業が育っていなかったのです。そのためには、琵琶湖の水を京都にひいて、産業を興そうと計画したのです。このプランは豊臣秀吉も挑戦したそうですが、あまりの難工事でとん挫したようです。
莫大な予算の財源は補助金だけでなく全市民を対象に目的税を課して工面したようです。水利権の問題で滋賀県や大阪府の反対に会い、土木工事の技術的な問題は外国人技師から反対され、途中で中断しそうになりながらも成し遂げたのです。トンネル工事では当時では夢物語で不可能とも思われた工法に挑戦し、成功させました。

次第に、市民の協力も得られ、さまざまな事業が動き出しました。そのうちの一つが市電を走らす構想です。市電で使う電力は琵琶湖疎水を利用した水力発電で賄うという構想です。当時は水力発電はアメリカ アスペンでしか例がなく、京都の琵琶湖疎水を利用した蹴上発電所が世界で2番目です。自前の電源を利用した日本初の市電が京都の名物になります。

このように、京都府知事が従来にない発想で地域活性化策を立案し、その実現のために、アイデアを持っている若い人材を活用し、さまざまな利害関係者を説得し、調整し、納得させて、事業を成し遂げるスケールの大きさと大胆さは大いに見習わねばならないことだと思います。
伸びる人とそうでない人はどこが違うのでしょうか。能力や知識、技術、性格、経験、考え方、行動など人の成長に影響を与える要因は様々ですが、よい習慣をたくさん身につけている人が伸びていると思います。人育ての基本はよい習慣をたくさん身につけさせることだと思います。

例えば、伸びる人のレポートをみると、宛先、タイトル、日付、名前はもちろん、文字が読みやすく、きれいで、最後まで文字が乱れていません。誤字、脱字も少なく、文章も簡潔です。内容的にもしっかりしていますし、論点や主張が明快な場合が多いです。最近はパソコンで書く人が多いと思いますが、あえて、手書きするようにすると、文字のきれいさや最後まで集中力が持続できているかなど、いろんな事が分かります。後はスキャンしてPDF化すればOKです。
「最初は、今時、なぜ手書きなのかと思いましたが、パソコンや携帯を使うようになって漢字が書けなくなっていました。字も汚くなっていたので、ちょうど良かったです。アナログに戻すと言われるときついですが、常に文字を書く習慣は絶対に必要ですね。複写はがきを書くのも苦で無くなりますからね」と笑っている。

例えば、伸びる人の旅費精算をみると、出張帰りの翌朝には出張報告とともに提出されており、疑問をさしはさむような領収書もありません。仮払いをしている場合は、精算も同時に済ませています。もちろん、出張が数日にまたがる場合は毎日の出張報告を上司にメール又は電話で済ませています。
「翌朝に出張報告書提出と旅費精算を完了するのが当たり前なので、そのつもりで出張中から段取りする習慣がついていれば何ら難しい事では有りません。かえって、金銭感覚や時間感覚がついてきて喜んでいますよ」と笑っている。

例えば、伸びる人の日報をみると、その日のうちに出ているのは当然で、たとえ、出張先であってもその日のうちにメール又はFAX、場合によっては電話をします。しかも、単なる行動記録ではなく、上司やお客様から指示された事を簡潔に箇条書きにしており、それに対する対応策が5W2Hで書かれています。
「日報はついつい先延ばしにして手帳や資料を見ながら書くのでやたらと時間がかかっていました。今は、こまめに携帯に記録して、帰社途中に自分宛にメールで送れば、会社に戻った段階ででき上っているように段取りする習慣がつきましたから、正確だし、早いしとても楽です」と笑っている。

例えば、伸びる人と同行訪問すると、今までの取引の経過や得意先カルテ、訪問先の関係資料を整理してファイルしてあり、訪問の目的と今日の落とし所、提案書もA案、B案、C案と準備しており、段取りの良さが素晴らしいです。
「以前は、上司に散々注意されていましたが、今から考えればよくあれぐらいで許してくれたなと感謝しています。目的を達成した未来から、今を見て準備する習慣が身についていますので、何を準備すればよいか随分と分かるようになりました。でも、環境は常に変化するので常にアップデートしていないと役に立ちませんが」と笑っている。

例えば、伸びる人の出社は、とても早く、最低でも始業の1時間前には出社し、新聞に目を通し、今日の段取りを確認し、会社全体の動きを把握しつつ、出社してきた人に元気に大きな声で挨拶します。「ラッシュ時間だと70分かかる通勤が、今の出社時間だと30分で済みます。それにラッシュや渋滞に巻き込まれると疲れるし、本も読めません。会社に来れば人も少ないのでゆっくりと集中して仕事ができるので、とても快適です。朝が早い分、帰宅も早いので家族と一緒の時間がたくさん取れるので一石二鳥ですよ」と笑っている。

例えば、伸びる人の机の上は、とてもきれいです。帰宅するときは机の上は何もありません。机の引き出しも、無駄なものが少なく、紙ファイルはスキャンしてサーバーのデータベースとUSBで管理しており、そのデータベースやUSBのファイル管理も定期的に整理して、ワーキングファイルとアクティブファイルとスリーピングファイルに分類されており、一目でわかるようになっています。「紙ファイルだと見れば分かりますが、データだとしっかり整理しないと却って時間がかかるので、定期的に時間をとってデータの5Sを徹底しています。急がば回れですね」と笑っている。
powered by samidare