目加田経営事務所
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【活路は海外進出にあり】
いまさら言われなくてもわかっている事だと思いますが、2011年10月31日に世界人口は70億人を超えました。日本の人口が1億2500万人ですので、56倍の人口になります。それだけ、海外市場がでかい事を示しています。日本が属する東アジアの人口は30億人。中でも中国、インド、インドネシア、ベトナム、日本で28億人に達します。
まず、人口が多いということが成長の可能性の高さを意味しています。それに、資源の有無と量、それと政治の安定性がキーワードになります。
アジアはそのどれもが満たされています。アフリカのように、資源が豊富にあって、人口もそれなりに多くいるのに、政治が不安定だとなかなか成長しません。
世界人口が50億人を超えたのは推定で1987年7月11日です。ベルリンの壁が崩壊する直前です。30億人を突破したのが1961年。ベトナム戦争の真っ只中です。10億人を突破したのが1802年と言われています。いずれも推計なので正確な統計ではありませんが、1987年から2011年のたった23年の間に、50億人から70億人へと20億人の人口が増えました。1961年の30億人から1987年の50億人へとたった26年間で20億人が増えました。
戦争の世紀であった19世紀、20世紀には人口がそれほど増えていません。1802年の10億人が1961年の30億人になるまで169年の歳月がかかっています。
ちなみに、西暦元年の世界人口は3億人と言われています。1800年かけて人口が7億人増えて10億人になったのですが、211年かけて人口は60億人増えて70億人になりました。
人口を養えるだけのテクノロジーの発達と平和技術の高度化がこれをもたらしていると思います。
経営の原理原則は変わりませんが、経営手法は時代とともに変化させなければなりません。1989年のベルリンの壁が崩壊して以来、日本ではデフレが20年以上続いています。その間、基本的には円高基調は右肩上がりの一本調子で変わりません。3.11東日本大震災以降も強烈な円高が続いえいるのはご承知の通りです。
しかも、少子高齢化が進む日本の内需が発達するには、観光客を含む外国人の流入が増えないと難しいでしょう。企業はどうするかとなれば、やはり、海外進出への布石を具体的に打たねばなりません。たとえ、時間がかかっても進めなければならないと思っています。リスクと柔軟対応を要求される海外進出となると、経営陣の若返りは不可欠です。年齢に関係なく海外進出できる方も多いと思いますが、やはり、企業が若さを保っていないと難しいですから、若い人材をどんどん活用してゆきましょう。
「活路は海外進出にあり」とは言いすぎでしょうか。
2012.01.31:
目加田博史
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【TPPは絶好のチャンス】
国論を二分しているともいえるTPP参加の是非がマスコミで取り上げられ、賛成派も反対派もそれぞれに言い分があり、なるほどと思う意見もたくさんあります。
TPPによって被害をこうむる可能性が高い関係者のお叱りを承知の上で、私の意見は、「除外条件を明確にして、一日も早くTPP参加表明すべき」だと考えています。強い要請を受けていても、条件を明確化すれば、カナダのように断られるかもしれません。これはやってみないとわからないでしょう。入りたくても入れない国もあれば、入りたくなくても入らざるを得ない国も出てくると思います。国際間の交渉事は、TPPに限らず、多国間交渉はWTO、GATT、COP(地球温暖化防止)、EPA等さまざまあり、二国間ではFTAも有効です。大事なことは、自国の考え、主張を明確にして、交渉に臨む事だと思います。交渉の席に着かないことを決断するのは成熟した先進国である日本の取るべき態度とも思えません。
WTOでいえば、中国が悲願の参加実現を果たしたのは10年ほど前のことです。1986年に申請して発行したのは2001年ですから実に15年かかっています。加盟後の中国はしたたかに国益を最優先した交渉を展開していますが、15年の遅れを取り戻すためには、さまざまな分野で国際標準に合わせた改革・開放を推進しなければならず、国内政治の不整合や不安要素にもつながっています。
TPP自体は2006年にシンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイの貿易上影響の少ない4カ国が関税100%撤廃を目指して組織していたのを、アメリカ、ペルー、オーストラリア、マレーシア、ベトナムが参加表明して、今ではアメリカ主導で進んでいる交渉です。アメリカにすれば、すごい利用価値のあるアイデアを4国が出してくれたと大喜びしたことでしょう。農産物輸入の世界有数の巨大市場である日本をTPPに参加させられれば、一気に貿易額を増大できるし、建設・医療・金融等の規制撤廃を実現できれば、またまた大儲けができると踏んでいると思います。
一方、成長するアジア市場に輸出したくても、今の円高と高い関税が続く限り、日本の中小企業には不利です。ものづくりでは世界NO.1の技術と人材と品質保証システムを持っている日本企業が国内需要だけではやっていけないのはTPPとは関係なく進行している事実といえます。海外進出するにしても各国のさまざまな規制に阻まれ、相当のリスクを抱えながら進出して苦労しているのが現状です。
構造不況業種ともいえる農業、建設、医療等は国内需要をもとに考えるからそうなるだけで、海外にはものすごい成長を継続している国や地域がたくさんあります。
そこに進出すれば、構造不況どころか、構造好況業種に大転換できます。グローバル化の是非はともかく、情報化時代にある世界において、江戸時代のような鎖国化戦略が国民を豊かにできるとは到底思えません。東西問題や南北問題はまだ残っていますが30年前のそれとは全く異質ともいえるほど変化しています。
今夏、ベトナムを訪問した際、韓国企業の躍進が著しく、日本企業の看板をほとんど見なかったのは、ベトナムと韓国のFTA協定によるところが大きいと聞きました。日本もベトナムとはFTAを結んでいるのですが、自由化率が低いためあまり効果は無いようです。
TPP参加による被害者意識を持つよりは、稼ぐ農業、稼ぐ建設、稼ぐ医療、稼ぐ金融にむけて舵を切った方が、リスクは少ないでしょうし、絶好のチャンス到来と受け止めて、変革を促進する方が未来を明るくできると思います。日本の閉塞感は人口が減少し、少子高齢化が進み、経済衰退で税収不足、膨大な借金の返済、そこからくる老後不安、こども不安を抱えていて出口がないことです。現状維持する事はたやすいでしょうが、未来に責任を持つためには行動しなければならないと思います。
2011.11.10:
stepup
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【四知(天知、地知、我知、人知)】
中国・後漢時代の宰相に楊震(ようしん)という人物がいます。楊震の部下の王密(おうみつ)が地方の長官に出世し、そのお礼にと深夜、楊震を訪ねてお礼を渡そうとしました。楊震は固辞しますが、王密は「夜も遅いし、だれも見ていません。だれにもわかりませんから、安心して受け取って下さい」とお礼をしようとします。
その時、楊震が言った言葉が「誰にも分からないなどとどうして言えるのか。天が知っている。地が知っている。私が知っている。あなたも知っているではないか」と断りました。
王密は自分の非を恥じて引き下がったということです。そこから四知(しち)とは誰にも知られずに悪事を働いても必ず明らかになる。悪いことはするなという教訓が残りました。
中でも当事者である「私が知っている」というところがすごいと思います。
楊震という人は、代々名門の出で、父親は後漢を開いた初代皇帝の光武帝から仕官を薦められてもそれを断り、野にいて晴耕雨読に明け暮れたと言います。
楊震も父親同様の多くの推薦を断り続けていましたが、後漢6代皇帝安帝のときに、なぜか、時の大将軍��隲(とうしつ)の推薦で50歳にして初めて中央に登り役人になります。根っからの潔癖症ともいうべき性癖から、不正を見逃すことができずに、どんどん摘発し、処罰をしていったのです。楊震を恨み骨髄の思いで見ていた腐敗幹部におとしいれられ、役職から追放されて、洛陽の都の門をでたところで服毒自殺をしてしまいます。70歳でした。葬儀をするために故郷に向かっていた遺族に待っていたのは棺を道に放置して立ち去れという命令です。不正を嫌った楊震を恨みに思っていた中央の幹部の仕業ですが、遺族になすすべもありません。放置された棺が無事に葬儀の上埋葬されるまで1年という時間が必要でした。後漢第7代皇帝の順帝が即位して葬儀を許されたのです。
人が見ていなければ何をしてもよい。つい魔が差すことがあるでしょうが、自分という人が見ているよという四知の教えはとても新鮮です。頭では分かっている事ですが、いざという時、日常で無意識に行動できるようにあらためて認識したいと思います。
2011.11.10:
stepup
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【目からうろこのビジネスチャンス】
世界一トイレがきれいな空港は関西空港だそうです。いつも出張の時は利用しているのですが、それほど、ピンとは来ていませんでした。
あるとき、設備会社の社長から、「関西空港の男子小便器のポイントシールは隠れたヒット商品だそうですよ」と教えていただき、ポイントシールとは何ぞやと思い、よく見てみると男子用小便器の排水口の近くに、直径2cmの円形シールが貼ってあります。ダーツに矢が刺さっているデザインになっています。「なるほど、これか」と感心しました。
なにか的があると、無意識のうちにそこにむかって用を足しています。シールの貼ってある場所は、最も小便の跳ね返りが少なく、汚れが落ちやすいポイントだそうです。
「一歩進んでまとに向かって撃て」みたいな標語がトイレではよく見かけますが、言葉が読めない外国人はもちろん、文字が読めても無関心な人は実行しませんので、実際にはあまり効果は無かったそうです。しかし、ポイントシールだと万国共通で、だれでもそこに向かって用を足しますので、自然とメンテナンスが楽になり、きれいな状態が長時間にわたり維持できます。
「すごい!天才!」と思いました。いままでどうして思いつかなかったんだろう。
京都市の地下鉄の階段には、一段ごとに、カロリー数が書いてあります。階段一段当たり、0.1KCALの消費になるそうです。地下鉄を降りて、出口まで行くと、100階段近くありますので−10KCAL消費するのが一目瞭然でわかります。若手職員増客チーム 燃え燃えチャレンジのアイデアです。
「すごい! 天才!」と思いました。歩くこと、階段を利用する事が具体的にどの程度のカロリー消費につながっているのかがわかるため、エスカレーターやエレベーターを使わずに歩いてしまいます。歩けば歩くほど元気になる不思議な表示です。いままでどうして思いつかなかったんだろう。
幻冬舎メディアコンサルティングから電話があり、あってみると、出版のお誘いでした。私も幻冬舎からお声がかかるほどになったかとジーンと胸を熱くしていましたが、あってみると、なるほど!「すごい!天才!」と思ってしまう単純なからくりの提案でした。自費出版はどこにでもありますが、幻冬舎から出版するとなるとたとえ自費出版であっても「おお!」と思ってしまます。さらに、彼らの提案はベストセラーしか置いてもらえないアマゾンを含む一流の書店の平台に必ず陳列し、店頭販売するというのです。もちろん一定の条件を満たせば印税も支払うというのです。しかも、執筆は基本的に幻冬舎のプロスタッフが担当するので、インタビューに答えるだけで、本になり、一流の書店の平台に並ぶのです。電子出版にも対応し、新聞での広告も連動させて、ベストセラー化できるというのです。一般的に、自費出版のイメージと言えば、500万円程度で5000冊の本を印刷して、書店に置いてもらう努力は執筆者の仕事になる。売れなければ、家の中は本だらけで足の踏み場もない中で生活しなければなりません。
最近の目からうろこのビジネスでした。
2011.10.27:
目加田博史
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【変ずれば通ず】
だれでも、苦境に陥り、どうしようもない時があります。最大の顧客から取引中止を通告されたり、原価割れの商品のさらなる値引きを要求されたり、月商以上の不渡りが発生したり、社員の巨額の横領が発覚したり、枚挙にいとまがありません。ソニーやソフトバンク、ジャパネットたかたなどで発生した顧客名簿の大規模流出などもこれに入るでしょう。リーマンショック直後は異常な減産により取引高が通常の1/3になった企業のたくさんあります。大口受注をきっかけに導入した大型設備が1年もしない内に得意先都合で生産移転により受注が激減すると目もあてられません。
いずれの場合も、業績は急速に悪化し、取引先が離れてゆき、社員が動揺します。頼みの綱の金融機関は一気に態度を硬化させてきます。悪い時には悪いことが立て続けに発生します。疫病神が団体でやってくるのです。自ら起こした事故ならまだ納得もできましょうが、相手先都合で発生した不具合のつけを回されるのは、不満の持って行きどころがありませんので、ストレスは尋常ではありません。理不尽で不条理な出来事にはなおさらです。そばで見ていてもどう声をかけて良いのか、どう励ませばよいのかわからず、ただ手を握っているしかない場合があります。
「窮すれば変ず、変ずれば通ず、通ずれば久し」(易経より)という言葉をご存じでしょう。一般的には「窮すれば通ず」と短縮されて使われているように思いますが、本来は、「窮すれば変ず」が第一ステップで、変ずるから「変ずれば通ず」となります。そうすると「通づれば久し」となり、安泰となるわけです。起きている事象がどうであれ、全て自分にとって必要な出来事、神の思慮ととらえて、原因自分論の発想で乗り越えてゆかねばなりません。
乗り越える方法は様々で、事業領域を変えなさいというメッセージかもしれませんし、経営管理の甘さを指摘されているのかもしれません。新たなテクノロジーの開発を示唆されているのかもしれません。なりふり構わず、前を向いて必死になって行動してゆくことが必要です。巨大な渦の中にいる人は視野が狭くなりパニックを起こしがちですが、そばで冷静に理性的に判断できる人がいてくれると思うだけで落ち着くものです。特に私たち経営コンサルタントの仕事は、八方ふさがりの苦境に陥っている経営者の方々との出会いが中心ですので、経営者の苦衷を受け入れた上で、次のステップを一緒に模索する事です。その時に必要なことは「変ず」るきっかけと背中を押すことです。変ずる事は決断が要るからです。しかし、「窮している」時は必至ですから、やり遂げられるのです。だから、苦境に陥った企業で乗り越えた企業はどこも優良企業になっています。「あとから振り替えると、あのときのあの苦境があったからわが社はここまで成長できた」と感慨深く語られる経営者が多いのはその証ともいえましょう。
2011.10.21:
目加田博史
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【勝ったことさえ分からない勝ち】−2011.10.5
吉川英治氏の三国志を夢中で読んで以来、10年ぶりに、宮城谷昌光氏の三国志を読んでいます。三国志演義に登場する人物は1192人とかいいますので、宮城谷氏の三国志にも1000人以上が登場すると思います。地図と人脈系統図を片手に読まないとちんぷんかんぷんで面白くありません。周囲にいる大抵の人物はそのどれからに当てはまるぐらい人物がたくさん出てきます。
紀元180年〜280年にかけての中国の漢王朝の衰退と三国(魏・蜀・呉)の興亡の中で、合従連衡という名の裏切りと騙し合いと殺戮を勝ち残った英雄の物語です。史書をもとに描かれているため、大半は事実でしょうが、中には日本人の想像力を超える残虐な描写もたくさんあり、想像するだけで吐き気を催すときがありますが、次から次に変化に富んだ状況に対応する英雄の思考と行動はワクワクするほど面白いです。
第4巻を読んでいた時、心に残った言葉があります。宮城谷氏が劉備玄徳に言わせている言葉です。今日の友は明日の敵、今日の敵は明日の友、と人間関係が利害関係とともに入り乱れて、親族以外はだれも信用できない、場合によっては親族さえ信頼できない。誰が敵で、なぜ戦うのかも判然としない群雄割拠の戦国時代、劉備玄徳(のちの蜀王)がまだ勢力が小さかったころ、陶謙に加担して曹操(のちの魏王)と戦う場面で、玄徳は「真の勝ちとは勝ったことさえ分からぬ勝ちである」といってのけます。敵と味方、善と悪、正と邪、上下強弱のような二元論ではやってゆけない世界だからこそ、縦横無尽、融通無碍、バカか賢いのかわからないつかみどころのない劉備玄徳のような人物が生き残ったのでしょう。
劉備玄徳のいう「真の勝ちとは勝ったことさえ分からぬ勝ちである」とは、まさに、現在にも通用する考え方だと思います。「気が付いたら、市場に浸透していて圧倒的なシェアをとっていた」ような戦い方だと言えます。
宣戦布告して強引な力技を利かせるのではなく、ライバルからは相手にされず、反発されず、しかし、マニアユーザーからは我先に求めるような形で、深く静かに浸透し、気がつくと皆の生活の中に無くてはならない存在になっているやり方は何と素晴らしいのでしょうか。
例えば、パソコンのOSを開発したマイクロソフトやアップルのアイフォンに代表されるスマホ、ダイソーの100円ショップのように。
今のような世界恐前夜と言ってもおかしくないカオスの時代には最適の経営思想だと思います。まるで海流にゆらめく海藻のように芯も茎もあるけれど、岩にしっかりと定着し、自由自在に揺らめいているようなものです。経営にもこのような柔軟性が必須の時代にあると思います。
2011.10.05:
目加田博史
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【リフォームするとわかる基礎と構造】−2011.9.28
朝日放送の「劇的ビフォーアフター」という人気長寿番組をいつも楽しみに見ています。プロの建築士の中には首をかしげる人もいるようですが、アマの目から見るとリフォームする時は「絶対匠に頼もう」と思ってしまうぐらい、ためになる番組です。
実に心憎いほど、施主のニーズをとらえて、それ以上の提案をしてくれます。もちろん、テレビ番組ですから、販促を兼ねた利益度外視の仕事になっているのでしょうが、材料費や工事費は施主予算内に押さえています。たとえ、それが原価としてもそれほど高く感じないぐらいのきめの細かさを「匠」が見せてくれます。
特に、造作を「匠」自ら会社に出向き加工するところは素晴らしいと思います。
そこまでやる人はいないと言えば、それまでですが、そこまで求めている人が多いという裏返しでもあると思います。そこまで求めているのに、実際は既製品の組み合わせで現場でアッセンブルして、おさまりを調整して終わりになる工事が殆どだという現実がこのような不満を生んでいると思います。このような施主のニーズにこたえて問題を解消する高収益企業が出てくると思います。
それはさておき、住人が抱えているさまざまな不便や不安を「匠」が見事に解決し、最後は感謝と感激の涙で喜ばれるまでのプロセスを見せてくれます。本来、建築は建ててみないと何が起きるかわからないし、住んでみないとどうなるかわからない事業です。
東日本大震災で発生した地盤沈下や液状化はその最たるものですし、同じ工法の木造家屋でも全壊した家もあればびくともしない家もあります。新築ですらそうですから、リフォームとなると「やってみないとわからない」と言えます。
だから、建設業はクレーム産業とよばれ、クレームこそ利益の源泉と捉えた企業が生き残りました。クレームは顧客満足度を高めるために努力するので、高品質サービスを生みだします。十人十色の価値観を大切に扱い、満足を提供するのですから、汎用品で対応できるはずがないのです。だからと言って、全て特注品となるとコストが合いません。
そのバランスをとり施主が憧れていた空間に仕上げて感謝されるところが「匠」のなせる技と言えます。本来、大工さんは施主の希望を聞いて、建築場所の地盤や日あたり具合をみて、どの木をどれぐらい使うかを考えて建築したと言います。図面は大工さんの頭の中にあり、施主は確認のしようがなかったはずです。それでも喜んで大切に使い、数百年長持ちする住宅ができたのです。度重なる天災地変にも耐え抜いて今に至る建築物が各地にあります。
リフォームは生活する上で目立つ、段差等のバリア問題、間取り等のスペース問題、収納等の使い勝手問題で、主に内装に関することが多いと思いますが、これらが解消されると、耐震性、断熱性、機密性、排水等の基礎性能が気になります。
番組ではほとんどの場合、建て替えた方が早いと思うぐらい骨組みだけに解体しますが、このときに、基礎や構造の問題がある家とない家があります。基礎や構造は人間でいえば人生観や骨格に相当しますので、見た目だけでは分かりません。少し掘ると水が出てきたり、地盤が沈下していたり、地盤改良しないと危険な家や、柱がつぎはぎで壊れなかった方が不思議な家があります。
一方、基礎や構造にはしっかりとお金をかけて長持ちする安心を手に入れている家もあります。職業柄、人間も会社も家も同じだなあと思いながら見てしまいます。基礎がしっかりしている人や会社は地に足がついていて安心ですし、信頼できます。構造がしっかりしている人や会社は、少々のことが起きてもびくともしないだけの精神力や財務力やチームワークができています。
土台となる基礎と構造には長い目で時間とカネをかけて、しっかりした安心できるモノをつくりましょう。
2011.10.05:
目加田博史
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【神は細部に宿る】−2011.9.21
きめ細かく、丁寧な仕事は心地よいものです。相手の立場に立った心遣いやお客様目線にたった気遣いはとても大事なことだと思います。経済が成長し、皆が豊かになり、社会が成熟してくると、「紙一重」の仕事ができるかできないかが勝敗の分かれ目と言えます。
貧富の格差の激しい社会では、富める者には高価で精密な仕事をしないと取引ができません。そうでない人には役に立てば少々の傷があろうが外観が汚れていようが何ら問題は有りません。しかし、1億総中流意識の日本では、富める者の戦略を持っていないと仕事ができません。気の遠くなるような面倒で細かい仕事を、丁寧に確実にプロフェッショナルに仕上げ、そこまでやるかとお客様を唸らせないと存続できません。
ディズニーランドでは、ヒッチングポストという馬の形をした杭を閉園後から翌朝の開園までの間に毎日塗り直すそうです。子供相手だからと言って決して「子供だまし」のような手抜きをしないところが長期間に渡り高いリピーター比率を維持している超人気の秘密だと言えます。たとえ2-3日放置しても見た目にはなんら問題はないでしょうが、手抜きせずこだわりを持って毎日メンテをするという哲学が素晴らしいと思います。
人々の目が肥えてきて、心地よい対応や高品質のサービスを日頃から体験している人たちが私たちの仕事のお客様であることをもう一度再認識しなければならないと思います。
すぐにできることと言えば、
1.元気な笑顔付きの挨拶、
2.鏡できちんとチェックした身だしなみや持ち物、
3.いかなる相手の状況にも対応できるように必要な資料をいつでも取り出せる準備、
4.期限を前倒しした仕事の進め方、
5.相手の先手を打った報告・連絡・相談、
6.相手の行動を予測した先手先行の心遣い、
7.後ろの人を思いやるドアの開閉、
8.再チェックして誤字脱字のない調和のとれた文書、
9.心のこもった手書きのバースデーカード、
10.車、机、身の回りの5S等です。
財布の中に紙幣を入れる時は、上下表裏をそろえて、しわを伸ばして、できれば新札に変えてもらって入れるようにしています。よれよれの角が汚れた紙幣よりも新札の方がもらった時に心地よいと思うからです。
仕事でクレームや催促の電話は大抵の場合、当事者はかかってくることがわかっています。電話をかけるのが怖くて放置するのです。結果的に電話がかかってきたときは大クレームになっている場合が多いです。電話がかかってくると「負け」です。
先手を打って電話をかける心遣いをしていると、仕事は面白いように善循環します。アメリカの建築家ローエは「神は細部に宿る」と言い、目立たない部分をいかにきれいに見せるかと努力したと言います。
小さな、細かい紙一重のことがらを積み重ねて偉大な感動をモノしましょう。
2011.10.05:
目加田博史
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【損の道を行く】−2011.9.14
かねてより尊敬している作家、神渡良平氏の新刊でダスキン創業者、鈴木清一氏の不屈の精神を描いた「敗れざる者」(PHP刊)のあとがきに、昭和39年(1964年)、世界一のワックスメーカーのジョンソン社に自社ケントクを乗っ取られた鈴木清一氏が、かねて師事していた一燈園の西田天香さんに相談にいったときの感動的な場面があります。
同じ感動を味わっていただければと思いそのまま引用します。(P385〜386)
鈴木氏はかねがね「損と得とあらば損の道を行く」を信条としていたが、いざ実際にそういう場面に遭遇すると、信条とは裏腹に、はらわたが煮えくり返ってしまった。意見を求められた天香さんは、自分が巻き込まれた関東大震災の話をした。
「私は御殿場近くの汽車の中であの大震災に遭遇しました。東京に入ってみると阿鼻叫喚の巷と化し、燃え盛る紅蓮の炎に巻かれて 焼け死んだ人々の遺体をそこここに見ました。想像を絶する大惨事に直面し、私は荒灰の中につっ伏してお詫びしました。 『関東の方々、どうぞお許しください。私が気づくのが遅かったばかりに、こんな大惨事が起きてしまいました』
私には他人事と思えなったのです。自分への警告と思われ、これは身を正さなければと反省したのです。 瓦礫の後片付けを手伝った後、京都に引き返すと、それまで住んでいた家を引き払い、裸一つで出直しました。 鈴木さん、天はあなたの中の甘えをそぎ落とすために、今度の出来事を仕組まれたのではないでしょうか。
あなたが祈りの経営を実践し、道と経済の合一を果たそうとしても、あなたの中にないものは顕現のしようがありません。
まず、あなたの中に形成されて、次にあなたの会社に実現されていくものです。
今度のことはお光があなたに課した”行”だと思いなさい。辛く悲しい行です。でもその行を経て、あなたの中に新しいものが 育ったとき、そこから新しいひこばえが育つのです。誰も恨んじゃいけません。全部自分への諭しだと思って、感謝して受け止めなさい。」
鈴木氏はその諭を聞いて、はじめて人間的な迷いが吹っ切れた。そして、もう一度ゼロから出発し、ついにダスキン王国を創りあげたのだ。
なるほどと思って真似のできることとできないことがありますが、この精神は真似できるものではありません。特に、戦後の豊かさとともに育った私には、名誉や地位だけでなく生活の基盤から経済の基盤まで、ある意味で命までもなげうつ「無私」の境地に至ることができません。まだまだ修行が足りないと痛感しています。先人の潔さを改めて見直す良い機会ではないかと思います。
2011.10.05:
目加田博史
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【好かれる人になる】−2011.9.7
最近「人たらし」という言葉をよく耳にします。人が好き、人扱いが上手、人に好かれる人という意味だと思いますが、とても大事なことだと思います。私も、いつも努力しているのですが、なかなかできません。
支援先企業の営業マンを見ていると、数か月前倒しで年間目標を達成している人がどんな会社にもいます。もちろん、苦戦して達成率で50%未満の人もいます。目標が間違っていると言えばそれまでですが、各自が勝手に決めた目標ではないでしょうから、それなりの裏付けのある目標でしょうから、やはり、努力の差だと思います。どの会社にもいるその人は、強気一点張りの楽観論の人もいれば、固め固めの予測しか言わない人もいます。表現は事なるのですが、目標達成しているという結果はプロセスの努力を雄弁に物語っています。
かれらの共通項を整理してみると「1.お客様に好かれている」「2.小さなことを大事にしている」「3.ウソをつかない誠実さがある」があげられます。その中でも最も大事な事は「お客様に好かれる」事だと思います。お客様に嫌われて目標を達成したり実績を残している人はいません。
お客様の奴隷になっている人も数字が継続的についてきません。
さらにすごい人は、お客様に好かれるだけでなく社内、特に内勤女性から好かれている人です。もっとすごい人はお客様や社内だけでなく、家族からも好かれている人です。彼らは、裏表がなく、相手の立場に立って思いやる心を持って行動していますし、言行一致の人です。自分の気分で仕事をしたり、利害だけで動いたりしません。
そして、目標にはとても厳しい態度で臨んでいます。何としても達成する。達成賞をとる。社長賞をとる。という意識はすごいものがあります。決して妥協しませんし、言い訳もしません。諦めません。本当に尊敬する人たちです。とにかく、一所懸命に仕事に取り組んでいるので、その姿を見ると、周囲の人は応援せざるを得ないのです。
新聞に関連する記事が載っていればすぐに反応したり、お客様や社員、家族に何かのプレゼント(モノとは限らない)を準備していたり、お客様を別のお客様に紹介したりしています。
茶道の世界ではこれを「気働き」と言います。先手先行で相手の立場になって行動する。季節の旬を意識して、これから会う人がどうすればいちばん喜ぶかを考えて準備する。それもさりげなく。茶道では、掛け軸、花、道具、言葉、服装もすべてお客様に合わせて一期一会で対応します。ビジネスの世界ではここまではできなくとも、好かれる前提として相手を好きになる、相手のことを思いやる、それを形にすることはできると思います。
2011.10.05:
目加田博史
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【良店不変客、良客不変店】−2011.8.31
10年ほど前は頻繁につかっていたのに、最近ではめったにお目にかからないのが「B2B」「B2C」「C2C」という言葉です。いずれも電子商取引のことですが、中でも重要な考え方はC Consumer消費者との関係性です。
私たちは今一度、この当たり前の事に目を向けて、事業を点検する必要があるのではないでしょうか。
良店不変客、良客不変店。よい店はお客様が変わらないし、よいお客様は店を変えない。(田辺昇一氏)
GDPで代表されるマクロ経済は、公共事業、住宅、設備投資、個人消費の4つの部門で語られますが、ここには生身の「ヒト」の概念はありません。単なる統計上の数字にすぎません。GDPが伸びれば、経済が成長し、景気が良くなるのは誰もが知っています。ならば、なぜ、いま、GDPを成長させる政策を打ち出さないのかという疑問が出てきます。それはさておき、私たちは、マクロ経済ではなくミクロ経済でモノを見てゆかねばなりません。
取引先の会社、そこに勤める社員の家庭、それぞれの個人で見てゆくと、財布のひもが固い場合と湯水のごとくお金を使っている場面があります。欲しいものを我慢して、耐乏生活を送っている人ばかりではありません。逆に、デフレと円高で物価が安くなっているため財布のひもを開けっ放しにしている人もたくさんいます。一人ひとりの個人が私たちの会社にどのような影響を持っており、どのような形で取組をすれば、私たちの会社が将来にわたって繁栄を続けることができるのでしょうか。
そのための手は打ってあるでしょうか。私たちと関係のある一人一人の個人を大切にして、長いお付き合いができるようにしてゆきましょう。1000人の個人との良好な関係ができれば、その人は5倍、10倍の友人知人に営業してくれます。
その人が困っている時に手を差し伸べれば、もしかして、私たちが困った時に手を差し伸べてくれるかもしれません。企業も個人も山あり谷あり、よいときもあれば悪い時もあるものです。どんな時も変わらない関係を構築することが今最も大切なことだと思います。
例えば、年収1500万円の大企業の部長さんの家庭で、30歳にもなる息子さんが引きこもりで、携帯電話代を10万円以上も使っているかもしれません。例えば、父親は無職でも、母親のお店は繁盛していて、親孝行な3人の息子はそれぞれ毎月10万円づつ仕送りしているかもしれません。どちらが、財布のひもが固いかわかりません。
例えば、「住宅」という商品を見た場合、滋賀県彦根市の住宅会社の広告には坪単価26万円とでていました。沖縄では坪単価50万円でも厳しいです。もちろん、木造とコンクリートの違いや台風等の自然災害対策の有無とも言えますが、全国6位の県民所得を誇る滋賀県の方が、日本で最も所得が低い沖縄県の半分で住宅が作れるという現実をどのように事業に活かすかを考える必要があると思います。あっと、これも「ヒト」を無視した無味感想な統計でしたね。失礼しました。
滋賀県は可処分所得が多いのでまだまだ財布のひもはゆるくなるという風にも取れますし、沖縄は意外と金持ちが多いという風にも取れます。
「禍福はあざなえる縄のごとし」ともいわれます。会社と付き合うのではなくヒトと付き合う社風を大事にしましょう。
2011.10.05:
目加田博史
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【全社員を事業家にする計画】−2011.8.24
今回は多少暴論になるかもしれませんが、今の正直な気持ちをお伝えしようと思います。私たちは一貫して、より豊かになるために、少ない働きで多くの恩恵を得ようとしすぎたのではないかと反省しています。
高度成長を成し遂げ、グローバル化する世界で経済大国になった日本人はあまりにも働かなくなってきたと思います。1905年の明治大正国勢総覧統計によりますと日本人の年間労働時間は約3200時間前後だったそうです。それが戦後労働基準法が制定され、週48時間制が導入されると2300時間になりました。
そして97年に週40時間制になってからは1900時間になりました。その間、給与は右肩上がりに上がっています。昭和23年の都市勤労世帯の平均月収は1万円でしたが、総務省の家計調査によりますと2000年には50万円に上がっています。2010年には下ったとはいえ47万円です。さらに、年間休日が約130日もあるのですから、実際に働いているのは235日しかありません。その間インフレが続いていたわけですから、数字だけでは判断できないのですが、実感として明らかに労働時間が減少しています。
このような働き方で、はたして日本が立ち直れるのかと言えば、とても無理な話だと思います。
そこで、提案です。年俸制の採用とタイムカードの廃止です。働くのは週休5日として、後1日は労働時間とみなさない自主的な研修時間に充てるのです。
自主研修に参加した人にはポイントを付与して、ある一定ポイントになれば特定の商品と交換します。例えば、IpadやノートPC、商品券、旅行とかです。昇給や賞与の人事考課にはポイントを加点して評価するのです。法律で求めている休日は週1日だけですので、祝日を休むかどうかは各企業が自主的に判断すればよいことです。
祝日は通常出勤としても、週40時間はクリアできます。これらの働きで増えた利益の50%は成果配分として社員に還元し、25%は内部留保し、残りは投資に回すのです。
働き方はそれぞれの社員の価値観を反映していますから、強制はできませんが、共鳴してくれる社員の方々と取り組んでゆけば良いと思います。パート、アルバイト、嘱託社員、契約社員等どのような雇用形態でもかまわないのです。
一生懸命働いて、一所懸命に勉強して自己成長を望んでいる社員とともに未来をつくってゆくのです。外国語の研修も盛り込み、1年後には社内の公用語を英語と中国語にするのも一つの手です。勉強した結果としての出口をきちんと示し、その努力に報いてゆくのです。
働かない、気働きのない、自己中心的な社員に育てるか、世界で通用する一流の社員に育てるか、今、日本はその岐路に立っていると思います。世界一短い労働時間を使って、ありきたりの努力しかせずに、世界最高の生活待遇を手に入れるという考え方自体が通用しないということを肌感覚でわかるような人材育成が必要だと思います。長い目で見ればどちらが日本のためになるか、人材育成こそ、国の成長の基本です。世界に通用するヒトを育てることが今求められていると思います。
休日は年4日、始発-終電通勤で労働時間は年間4600時間、もちろん、残業手当は請求する習慣がないということでありませんでした。これが私の前職での働き方です。しかし、仕事はめっちゃめっちゃに楽しくて面白くて最高でした。待遇も年収ベースで100万円単位で上昇しました。
もちろん、やめてゆく人も多くて、入社時300番目だった私は、5年後には上から30番目ぐらいになっていたと思います。あのころの経験があるので、どんな苦境が来ても乗り越える自信がります。あの時ほど勉強した時期は後にも先にもありません。
このような経験を20代後半から30代後半の10年間程度、企業の中で積ませる仕組みをつくらないと世界に伍してゆけないと思っています。
2011.10.05:
目加田博史
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【本物のヒトづくり】−2011.8.17
3.11以前から日本国内の経済環境は極めてネガティブな情報であふれていました。
少子高齢化に歯止めがかからず内需は縮小する一方で、円相場は80円〜85円の円高基調で輸出産業は業績不振に喘ぎ、デフレは相変わらず継続していました。失業率は5%前後で、失業者は約300万人もいました。明るい話題は人工衛星「はやぶさ」がイトカワの微粒子を持って生還したこと、ノーベル化学賞を日本人3人が受賞したこと、ベトナム原発の受注できたことぐらいで、後はねじれ政局による政治の混乱は相変わらずでした。
そこに、3.11で地震・津波・原発事故・風評被害が発生し、大きなショックを受け、現在でも遅々として進んでいない復興の現実があります。日本の社会構造そのものが疲弊している中で起きた大きな災害が、日本人に覚醒を求めているようにも思います。
企業でいえば、事故とクレームと労働争議と赤字と貸しはがしが団体でひっきりなしにやってくるようなもので、小手先では解決できない状況と言えます。本物の経営と本物の経営者と本物の人材が求められます。絶体絶命に見えるこのような状況でも、考え方一つで打開できるのがヒトのすごさです。逃げの姿勢を見せるや否や一気に押しつぶされますが、誠実に・真摯に・素直に取り組めば道が開け、協力者が現れるものです。
弱みや問題点を認識し、迫りくる脅威を直視したうえで、目標を生み失わずに持っている強みを取り巻くチャンスにぶつけて打開する道を歩むことです。縁あって行動を共にしている仲間を信頼し、仲間の持っている良さをどうすれば生かせるかを考えて考えて考え抜くことです。素直に、明るく、研究熱心で一流志向の行動家 「素明研一」君を育てましょう。
ご参考までに、戦後の日本が立ち上がるきっかけになったともいえる底抜けに明るい1946年の空前の大ヒット曲 並木路子さんの「りんごの唄」(サトーハチロー作詞、万城目 正作曲)をお届けします。
『1.赤いリンゴに 口びるよせて だまってみている 青い空 リンゴはなんにも いわないけれど リンゴの気持ちは よくわかる リンゴ可愛や 可愛やリンゴ
2.あの娘よい子だ 気立てのよい娘 リンゴに良く似た 可愛い娘 どなたがいったか うれしいうわさ かるいクシャミも とんで出る リンゴ可愛や 可愛やリンゴ
3.朝のあいさつ 夕べの別れ いとしいリンゴに ささやけば 言葉は出さずに 小くびをまげて あすも又ねと 夢見がお リンゴ可愛や 可愛やリンゴ
4.歌いましょうか リンゴの歌を 二人で歌えば なおたのし 皆で歌えば なおなおうれし リンゴの気持ちを 伝えよか リンゴ可愛や 可愛やリンゴ』
2011.10.05:
目加田博史
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【遠く回れば早くゆける】−2011.8.10
ラッシュ時の電車から吐き出される乗客の人たちは、少しでも早くゆこうと最短距離で改札口を目指します。
乗客の中には、後ろからぐいぐいと押してくる強引な人もおれば、周囲の流れに頓着せずに悠然とマイペースでのんびりと進む人もいますし、中にはハンディキャップをもっている方もおられます。この群衆がホーム階から改札階、そして改札口に移動します。
ホーム階から改札階へはエスカレーターと階段とエレベーターがありますのが、できるだけ体力をセーブしようとエスカレーターに群がります。当然、身動きが取れないぐらい長い列ができますし、強引に割り込んだり押したりすると大事故になりますから流れに乗るしかありません。しかし、エスカレーターに乗ってしまえばこっちのものと言わんばかりに前後の事を考えずに荷物を横に置いて通行の邪魔になっているのさえ気づかない人がいます。エスカレーターから降りてしまえば知ったことじゃないと立ち止まって電話をする人がいて、後ろに乗っている人は危うく事故を起こしかけます。毎日のラッシュ時で見かける光景です。
でも、よく見ると大方の人の行動とは違う行動をする方がいます。最短距離を行くのではなく、できるだけ遠回りをする人たちです。混雑していないところによって早足で移動しています。最短距離を行く人たちより、早く改札口を通り過ぎます。
遠回りする距離をいとわず、早く歩くことで時間を取り返しているのです。この人たちを見ていると、エスカレーターやエレベーターを使わず階段を使っています。行動を拘束される道具やルートを避けているようです。私も真似をしてみました。
確かに距離は歩きますが、時間は圧倒的に早くなります。さらに、行動量が増えるので、健康にもなりますし、渋滞に巻き込まれずスイスイと動けますのでストレスもありません。
ビジネスに置き換えても同じことが言えます。最短距離を早くゆくには多少乱暴に行動しなければ競争に勝てません。「お先にどうぞ」なんてやっていると、これ幸いと次から次から途切れ無いので、いつまでたっても前に行けません。
しかし、少し遠回りでも早くゆけば、ライバルに圧勝する事ができます。また、「お先にどうぞ」と言える心の余裕が生まれます。
会社の力=規模×(スピード)2乗で表現できます。この方程式からいっても、遠回り&早足は理にかなっていると言えます。行動のスピードをつける工夫をしましょう。
2011.10.05:
目加田博史
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【自然の摂理】-2011.8.3
いきなり大きなタイトルになりますが、クライアント企業の支援を通じて、最近つくづく、感じることがあります。それは何かと言いますと、私たちの日常生活が自然から遠ざかった弊害が目立っていることです。
スローライフ、ロハススタイル、帰農主義、オーガニック、エコという価値観がものすごい勢いで普及していますが、まだ、大半は高度経済成長路線の貯金で生活しています。
経済が成長し、社会が豊かになっているときは、活気があり、自信もあり、それなりに問題なく回ってゆきますが、社会が停滞したり自信をなくす事態に直面すると、自然への畏敬の念が不足していることを思い知らされます。そこで、思い上がりに気づき、原点にもどり、謙虚さを取り戻すことができるのでしょう。
私たちの祖先は100万年もの長い間、森で生まれ、森で育ち、森と共生してきました。自然と同じサイクルで、生活し、狩猟をし、農業をし、漁業をしてきました。日の出とともに目覚め、太陽の動きに合わせて活動し、日没とともに休息を取り、明日への鋭気を養うことが自然の摂理でした。
生は死の始まりであり、死は来生の始まりでもありました。それが、次第に、文明が進み、社会が高度化し、1850年の産業革命以降、モノづくりの生産性は飛躍的に高まり、1995年のインターネットの民間開放により、情報量と事務生産性が劇的に向上しました。
自然や天に対して尊大になり自然の摂理を無視してもそれなりに業績を上げ、豊かになることができました。
名刺交換するよりもメールでやり取りする機会が増え、訪問するよりもホームページや情報会社の情報で事足りるようになり、
物理的な人の移動や交流はWEBサイトに移行してしまいました。これにより、私たちは、相手の表情を見ながら対面するよりも、チャットやメールで交流する事が増えました。動かなくても情報が手に入るようになり、動かなくても生活できるようになったのです。森で生まれた私たちの祖先からすれば、あまりにも異常な姿に映ることでしょう。
しかし、21世紀に入り、振り子は大きく反対の向きに振れ出しました。1989.11.9ベルリンの壁崩壊、2001.9.11世界同時テロ、2008.9.16リーマンショック、2009.9.16政権交代、2011.3.11東日本大震災と社会が変化しています。中東では2011年2月のエジプトを皮切りに多くの国で政変が発生し、ギリシャ・スペインはアイスランドの再来かのように破たん懸念がくすぶっています。地面が割れるような不気味な不安感や不信感におおわれています。
お客様の財布のひもは限りなく固く、何をやっても上手くいく予感がしないようになりました。まだ、価値観転換に乗り切れていないのです。振り子が触れる前と後の両方で対応しないといけないのでヘトヘトに疲れ切ってしまいます。振り子は着実に動き出しています。次第に加速度もついてきますし、はずみ車のように一旦動き出すとスピードパワーともにものすごい勢いがでてきます。新しいやり方に変えねばならないのです。
私たちは森に帰らねばならないのです。森の生活に戻ることです。自然のサイクルを日常生活に取り入れることが大事です。ありあまる料理を食い散らかすことはもう許されません。限られた料理を丁寧によく噛んで消化しなければなりません。少ないカロリーでフルパワーを出せるような体をつくらねばなりません。森の仲間と協同して森を守らなければなりません。
ビジネスでいえば、太陽が上っている間は、お客様を訪問し、人と会うことを大事にすることです。このような会社やビジネスマンは衰えを知りません。メールやwebに依存せず、自分の足で歩いて行動している人たちはとても元気です。人は人を求めており、誰もが知っている情報よりも自分しか知りえない情報を欲しがっているのです。表面的な豊かな生活に安住せず、自然の摂理を取り入れた生活サイクルに切り替えませんか。
2011.08.05:
stepup
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