「宮沢賢治」はどこへ行った…「Ihatov Library」の夢、無惨~あぁ、「貧すれば、鈍(どん)する」~なれの果ては“又三郎シャフト”!!??

  • 「宮沢賢治」はどこへ行った…「Ihatov Library」の夢、無惨~あぁ、「貧すれば、鈍(どん)する」~なれの果ては“又三郎シャフト”!!??

 

 「図書館問題が10年以上にわたって、迷走を重ねた背景にはそもそも『図書館とは何ぞや』という理念がなかったからではなかったか」―。新図書館の設計状況の見直しに関する最終回の市民説明会で、私は総括的な問いかけをした。さて、プレイボール後の第1球目は「宮沢賢治はどこへ行った」。私自身がその実現に夢を持ち続けてきた執念の“一球入魂”である。

 

 「特に宮沢賢治に関する資料については、今後出版される資料はもちろん、未所蔵で購入可能な資料は古本も含め積極的に収集。宮沢賢治専用のスペースを設けることを検討します」―。「新花巻図書館整備基本計画」(令和7年5月19日)にはこう明記されている。ところが、今回の設計見直しの資料にはそのスペースが見当たらないではないか。「賢治の世界観が分かるような具体的なイメージを示してほしい」と求めると、市川清志・元生涯学習部長はこんな風に答えた。

 

 「2階のティーンズエリアに若い世代が『賢治』を感じるような、例えば『銀河鉄道の夜』をイメージできる空間を設けたり、随所に“賢治色”を散りばめたい」。食い足りないと思った私はさらに問うた。「賢治に特化した図書館をつくることができるのは花巻だけ。アフガンでテロの凶弾に倒れた医師の故中村哲さん(享年73歳)の愛読書は『セロ弾きのゴーシュ』で、遺作のタイトルはズバリ『わたしは「セロ弾きのゴーシュ』。賢治の影響を受けて、人生の岐路を決めた著名人はキラ星のごとくにいる。このように、賢治という巨木から枝分かれしていった“賢治人脈図”のようなものを展示してはどうか」―。二人の問答はさらに、以下のように迷走した。

 

 「その種の企画展示は考えてみたい…」(市川元部長)、「現在、イーハトーブ館で『世界で読まれる賢治文学―翻訳からみる受容の拡がり』(2027年2月15日まで)という企画が行われている。賢治作品の翻訳数は日本一とも言われる。インバウンドを喚起するためにも一切合財を収蔵する考えはないか」(私)、「できるだけ…」(市川元部長)。少し、イラっとした私は第2球目を投じた。今回、計画見直しの中で新しく登場したコンセプト「新たな/あかり/ともす/広場」―についてである。

 

 「大変失礼な言い方だが、このコンセプトはまったく、心に響かなかった。その没個性に驚いた。これはどのような経緯で作られたのか」(私)、「基本・実施設計を委託する際、その選定副委員長だった吉成信夫さん(みんなの森 ぎふメディアコスモス・元総合プロデユーサー)から助言をいただき、我々図書館問題にかかわる職員で考えた」(市川元部長)、「当市の図書館事始めは14年前、市民有志が結集した『花巻図書館整備市民懇話会』が発した『知の泉/豊かな時間(とき)/出会いの広場』という言葉に凝縮されているのではないか。こっちに変えるつもりはないか。ぜひ、そうしてほしい」(私)、「あれはキャッチフレーズで、コンセプトとは言えない。ご意見として承るが、変えるつもりはない」(市川元部長)…

 

 「又三郎シャフト」―。吉成さんら選定委員会(6人)によって、設計業務の受託業者に選ばれたのが今回、設計の見直しをした「昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所共同企業体」だった。公開プロポーザルの際、新図書館の空調ダクトに賢治を冠して、こう命名していたのをふと、思い出した。先が思いやられるとその時は正直、そう思った。同共同企業体がいま、目指しているのが図書館と利用者を結ぶ「市民ライブラリアン」構想。こっちは必ず、実現するとのことだったので、少し肩の荷が下りた。

 

 

 

 

 

 

(写真は市議4人を含め、総勢15人が参加した石鳥谷会場=10月20日午後、石鳥谷町八幡の市石鳥谷総合支所で

 

 

「勇気ある撤退を」…新図書館の設計に関する市民説明会~花巻会場にはなんと、立ち見が出るほどの50人超が参集~「原点」回帰を求める声も!!??

  • 「勇気ある撤退を」…新図書館の設計に関する市民説明会~花巻会場にはなんと、立ち見が出るほどの50人超が参集~「原点」回帰を求める声も!!??

 

 「いまこそ、勇気ある撤退(決断)を」―。新花巻図書館の設計の見直しにかかる市民説明会が19日、立地が予定されているJR花巻駅前のなはんプラザで開かれた。大迫と東和の両会場を合わせた参加者がわずか6人だったのに対し、この日は立ち見が出るほどの50人以上が参集、関心の高さをうかがわせた。質疑応答は2時間を超え、10数人がこれまでの経過や今後の展開などをただした。こんな中、「質問したい人はたくさんいる。一人で時間を独占しないでほしい」などとヤジが飛び交うほどの熱気に包まれた。

 

 「概算事業費が当初の40億円に比べて、15億円も増えた。途方もない数字だ。財源はどこから引っ張り出すのか。市民の負担増につながらないか」「そもそも、(花巻)病院跡地への立地を口にしたのは、市側ではなかったのか。その後、駅前立地に変更した理由をきちんと説明すべきではないか」「事業費の上振れがはっきりした以上、すでに市有地化され、駅前に比べて3・6億円も安くつく病院跡地への立地を再検討するのが市政運営の基本ではないのか」「(宮沢)賢治の専用コーナーを設置するというのが謳い文句だったはずだ。今回の説明資料のどこを見ても賢治さんの顔が見えてこない」「駅橋上化との相乗効果をどう考えているのか」「この際、原点に立ち返り、病院跡地への立地という勇気ある撤退というか決断をすべきではないか」…

 

 これに対し、市側は「今後、国庫補助(15億円を想定)の減額も予想されるが、あらゆる財源を精査し、市民の皆さんにご迷惑をかけないよう努力したい。賢治コーナーについてはその多面性を考慮し、どの世代の人たちにも『賢治』を感じることができるように配慮したい。カフェと飲食コーナーを望む声が多いのは確かだが、市営ではできないので、やってくれる人がいれば…」―などなどあらゆる局面で後退姿勢が目立った。

 

 「15億円の事業費増と300㎡に及ぶ床板面積の縮小、30万冊の蔵書減はいずれも図書館建設の心臓部に当たる。今回の見直しは基本・実施計画を受注した設計グループと市側との間で締結された業務委託契約を大きく逸脱する内容で、法律(民法)的には契約不履行に相当するのではないか。契約を変更すべきだと思うが、どうか」―。私がこうただしたのに対し、高橋信一郎生涯学習課長(新図書館整備室長)は以下のように答えた。

 

 「お話しにあったような事業費増など3点が法律に抵触するかどうか、現在、弁護士と協議中である。もし、その必要がある場合は業務委託契約の変更はあり得る。ただ、契約の元となった『新花巻図書館整備基本計画』は議会や教育委員会議の議決を経たものなどで、変更はあり得ない」―。法律上、看過できないの問題が浮上しつつある一方で、一連の「市民説明会」なるものが“駅前図書館”を既成事実化するという市側の意図がますます、鮮明になってきた。なぜ、こうした”綱渡り”のような強硬路線を突っ走ってきたのか。その背後には駅橋上化事業と合わせると100億円以上に上る”利権”に群がる黒い影が……

 

 そもそも、「40億円」規模の図書館建設について、受託者側と業務委託契約を締結したのはまだ1年にも満たない今年1月7日。市側の見通しが甘かったという批判は甘んじて受けなくてはなるまい。「勇気ある撤退」ー。私はこの冒頭の言葉に胸を突かれた。あの未曽有の戦禍をもたらしたアジア・太平洋戦争を当時の軍部が止められたのもひとえに、この「勇気」がなかったからだと思うからである(敗戦記念日の8月15日付当ブログ「映画『開戦前夜』と戦後81年」を参照)

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真は50人以上の参加者であふれた会場(10月19日午後、花巻市大通りのなはんプラザで)

 

今日もたったの3人…「市民」説明会という名の茶番劇~隣り合わせのラウンジスペースでは現職市議が何やら談笑の図~「立場」主義者たちの厚顔無恥~「会議録」改ざん疑惑が追い打ちか!!!???

  • 今日もたったの3人…「市民」説明会という名の茶番劇~隣り合わせのラウンジスペースでは現職市議が何やら談笑の図~「立場」主義者たちの厚顔無恥~「会議録」改ざん疑惑が追い打ちか!!!???

 

 「今日は駅前立地を前提とした説明会ですので、それに直結しない個人的な質問はご遠慮ください」―。大迫会場に続いて14日、東和会場で開催された新花巻図書館の設計に関する「市民説明会」で、高橋信一郎生涯学習課長(新図書館整備室長)が突然、発した言葉に一瞬、虚を突かれた。「あれっ、『市民』のひとりとして、参加したつもりだったのに…」。発端はこうだった。図書館問題の経緯を熟知している市川清志元生涯学習部長が説明員として、同席していたので私は良い機会だと思い、以下のような質問をした。

 

 「当初の立地適正化計画では新図書館の立地先として、花巻病院跡地を含むまなび学園周辺が第1候補地だった。なぜ、駅前立地に変わったのか」(私)、「交通の便が良いなど駅前を望む声が多かった」(市川)、「それを裏付けるデータはあるのか」(私)、「数値としてのデータはない」(市川)、「駅前立地を決定した対話型市民会議(75人)は4回にわたって開かれたが、全部の会議に出席したのはわずか42人。統計学上、民意をきちんと反映したと考えるか」(私)、「そんなことを言えば、病院跡地への立地を希望した署名だって…」(市川)、「そんな失礼な言い方はないのではないか」(私)、「私だって、役所の一員という立場があるので…」

 

 そんなさ中に飛び出したのが、冒頭の「高橋」発言。最近、勢いを増す“立場主義者”のその立場に思いが至らなかった己(おのれ)の不明を恥じながら、会議室を出た途端、今度は本当に腰を抜かしそうになった。隣り合わせのラウンジスペースで、地元選出の2人の議員(明和会所属)が何やら談笑している光景に出くわしたのである。「市民の声を届けようと、杖を頼りに足を運んだのに…。地元の議員たるものが、目の前で開かれている会議にソッポを向くとは何事か」と思わず、一喝した。2人はきまり悪そうな表情で、苦笑いをするだけ。こっちのお二人はどうも、議員としての”立場”をお忘れのようで…

 

 

 「あれっ、今日もたったこれだけ?」―。わずか、1時間足らずで終わった会議で、質問の手を挙げたのは私だけだった。一般市民の参加は大迫会場と同じの3人に対し、市側は倍の6人。談笑組の2人の市議を含め、5人の地元選出議員は全員、不参加。こうして、“市民”説明会という名の茶番劇はこの日も幕を下ろしたのだった。市議会の名誉のためにつけ加えると、旧花巻地区選出の2人の市議は大迫会場に続いて、この日も参加していた。

 

 

 

 

(写真は完成模型図(手前)だけが目につく説明会場=10月14日午後、東和コミュニティセンターで)

 

 

 

《追記ー1》~今度は「会議録」(公文書)改ざん疑惑か!!??

 

 

 10月5日開催の新花巻図書館の設計に関する議員説明会の会議録が16日にやっと、市HP上に公開された。おやっと、思った。懸案の「喫茶・飲食」スペースについて、私はその際の蛭田健次・建設部長の発言メモを元に「今回、見直しされた基本計画(図)の中にその存在を明示する記述がないこと」ーを問題視した(13日付当ブログ参照)。ところが、この日公表された会議録には建設部局トップの「蛭田」発言そのものがそっくり、削除されていた。例の「モリカケ」問題の大掛かりな改ざん事件を思い出し、いやな予感がした。ガバナンス(内部の統制・管理体制)は果たして、大丈夫なのか。こっちの方も心配になってきた。

 

 オーガニックレストランや多目的ホール、助産所…。ここまで書いてきてふいに、年間80万人の「交流地」人口増という大風呂敷を広げた総合花巻巻病院の”絵空事”を思い出した。この時の移転・新築に伴う市の補助金は2年前の財政支援5億円を含めると、ざっと25億円に上る。また、この”悪夢”が繰り返されそうとしている。今度も賑わい創出(活性化)という、あの時と同じお題目を唱えながら…。「これはもう、立派な詐欺だな」

 

 

 

《追記―2》~賑わいづくりと立地適正化計画

 

 「野次馬」を名乗る方から、以下のようなコメントが届いた。新花巻図書館の設計状況にかかる市民説明会が連日、閑古鳥が鳴いている現実に直面し、絶望感に陥りつつあったが、市政運営にきちんと向き合う市民がいたことに勇気づけられた。ありがとうございました。

 

                              ※

 総合花巻病院移転も花巻駅橋上化、新図書館整備も全て国土交通省所管の立地適正化計画の産物ですよね。これら3事業に共通しているのは「賑わいづくり」ですが、レストランや若者の向けのカフェを呼び物にした計画が結局、実施段階では雲散霧消しているのも共通事項ですよね。でもそういう賑わいづくりの核がいつの間にかなくなっても建物が出来てしまうのは、それで儲かる人がいるからなのかなあ、素朴な疑問です。そういえば市の建設部長ってずい分前から国土交通省からの出向者ですね。国土交通省と言えば最近の話題は栃木県の道路補助金のカットだけど、そこの偉い人は経緯のわかるメモとか記録はありませんって発言してるのって、なんだかねえ。

 

 

新花巻図書館の「設計」見直し…「契約」違反の疑いが濃厚に~「整備基本計画」の再策定が必至か~市側は強行突破の構え!!??

  • 新花巻図書館の「設計」見直し…「契約」違反の疑いが濃厚に~「整備基本計画」の再策定が必至か~市側は強行突破の構え!!??

 

 「発注者と受注者は、各々の対等な立場における合意に基づいて、公正な委託契約を締結し、信義に従って誠実にこれを履行するものとする」―。新花巻図書館の基本設計にかかる「見直し」部分の市民説明会が13日の大迫地区を皮切りに始まった。私は「昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所共同企業体」と当市とが2026(令和8)年1月7日付で締結した基本・実施設計にかかる「業務委託契約書」を元に「冒頭には双方の履行責任が明記されている。そもそも、見直し自体が違反行為ではないか」と迫った。ちなみに、契約書には設計与件として、こう記述されている。

 

 「本業務は、『新花巻図書館整備基本構想』及び『新花巻図書館整備基本計画』に基づき実施するものとする。建築物は『新花巻図書館整備基本計画』(6新花巻図書館の施設と規模)に記載する諸室及び機能を満たすほか、花巻らしい図書館として、宮沢賢治専用スペースの設置方法について検討するものとする」(「特記仕様書」)

 

 一方、今回の「設計状況について」という資料の中では、延床面積を「整備基本計画」で決められた約4,500㎡から約4,200㎡に縮小し、さらに、蔵書数も約70万冊から約30万冊減の約40万冊に削減するなど、ハード面とソフト面で大幅な見直しをする内容になっている。さらに、業務委託契約書の中の「設計内訳書」には予定事業費の名目で約「40億円」(税込)が計上されており、この金額は「新花巻図書館建設候補地比較調査」(令和6年11月)で算定された概算総事業費「39・9億円」にほぼ匹敵する。さらにこの概算総事業費は今回の見直しで、一挙に15億円増の55億円に膨れ上がった。私は以下の諸点をただした。

 

●今回の見直し部分はいずれも業務委託契約書の中で「整備基本計画」に記載した通りの履行が義務付けられており、「信義に従って誠実にこれを履行するものとする」という業務委託契約書の精神とも乖離している。明らかな「契約」違反だと言わざるを得ない。計画の中身が大幅に変わった以上、当然契約書の変更手続きが必要になるが、それはいつ頃になるか。

 

●「整備基本計画」の中には例えば、「入口(エントランス)になるべく近い場所に休憩したり、談話したりできるスペースを確保し、喫茶や飲食可能なスペースを想定する」という記述がある。議会側の要望にもこの点は明記されていたが、今回その分はそっくり削除されている。高校生など若者世代が“駅前図書館”に望んだのは実はこうした「空間」の確保だった。市側も「駅前立地」に際し、当時盛んに“若者待望論”を喧伝していた。先の議員説明会で市側はキッチンカーなどで対応したいとしていたが、若者世代を裏切ることにはならないか。

 

●「新花巻図書館整備基本計画」は数年間の年月をかけ、市民説明会や試案検討会議、ワークショップ、パブリットコメントなど市民参画手続きを総動員し、所管部局の教育委員会議によって正式に議決された図書館建設の基本原則である。今回の大幅な見直しはこの原則を踏みにじる暴挙ー契約不履行、いや”民意”の無視とさえ言わざるを得ない。今日から4回にわたって開催される市民説明会で出た意見や要望などは今後、「整備基本計画」の中にどう反映されるのか。事実上、骨抜き状態になったこの基本計画をもう一度、策定し直す必要があると思うが、どうか。

 

 これに対し、梅原奈美・生涯学習部長ら市側は「整備基本計画の中に計画修正の可能性などについての言及があるので、現時点では業務委託契約書の変更は考えていない。ただ、民法上の問題が絡(から)むことも想定されるので、関係部局と協議したい。整備基本計画の再策定は考えていない。カフェスペースは確保し、キッチンカ―などが利用できるように電気配線を完備したい」と答えるに止まった。

 

 この日の参加者は市側が6人に対し、一般市民はたったの3人。地元選出の市議(2人)は姿を見せなかった。会場内には完成模型図が展示してあり、外堀を埋めるように「駅前立地」の既成事実を積み上げようとする魂胆がミエミエだった。お馴染みの”ガス抜き”(アリバイ作り)というやつである。花巻市政が始まって以来の大スキャンダルがますます、現実味を帯びてきた。なお、市民説明会は今後、14日(東和コミュニティセンター)、19日(なはんプラザ)、20日(石鳥谷総合支所)で順次開催される。時間はいずれも午後6時半から。

 

 

 

 

(写真は第1回目の市民説明会が行われた大迫会場。ご覧の通り、閑古鳥が鳴いていた=10月13日午後、大迫交流活性化センターで)

 

 

 

《追記》~AIさんに聞いてみた!?

 

 新花巻図書館の今回の計画見直しについて、AIさんの認識を聞いてみたら、こんな答えが返ってきた。

 

 「基本設計業務の契約書で『総事業費40億円』が明確にターゲットコスト(目標枠)として定められており、変更契約もなされていない場合、55億円での基本設計の提出は『契約違反(債務不履行)』または『設計業務の未完成』にあたる可能性が極めて高く、手続きとして妥当ではありません。発注者から合意(変更契約や指示書)を得ずに、設計者が勝手に予算を15億円も超過した設計を行うことは、設計契約における最も重要な制約条件を無視したことになります」
 

 

 

 

 

 

「駅前図書館」に赤信号…事業費は15億円増の55億円、そのとばっちりで蔵書数が当初計画比で30万冊の減に~病院跡地への原点回帰を望む声がふたたび~と思ったら、あれっ、ない~と思ったら、あれっ、あった!!??

  • 「駅前図書館」に赤信号…事業費は15億円増の55億円、そのとばっちりで蔵書数が当初計画比で30万冊の減に~病院跡地への原点回帰を望む声がふたたび~と思ったら、あれっ、ない~と思ったら、あれっ、あった!!??

 

 「資材費や人件費が想定を上回る勢いで高騰しており、計画を見直さざるを得なくなった」―。5日開催された市議会議員説明会で、市側は現在進められている新花巻図書館の「駅前立地」について、「概算事業費が計画時の約40億円から15億円増の55億円に膨れ上がった結果、延床面積や蔵書数などの大幅な見直しを迫られることになった」と説明した。

 

 この件について、議員側から質問が相次いだ。「見直しをしないで当初計画通りに実施した場合、どの程度の事業費が想定されるか」という質問に対し、市側は「60億円から70億円程度」という数字を初めて、明らかにした。その一方で、国からの第1回目の補助金が要望額の約4億4千万から約1億6千万へと大幅減額された件について「今後も減額が続いた場合、どうやってその穴埋めをするのか」との問いに対し、市側はこう答えた。「いま、充当できる財源を財務当局と模索している」―。思わず、ため息が出た。消費減税1%の「財源」を未だに明らかにしていない高市政権と瓜二つじゃないか…。念を押しておくが、この際の財源とは市の自主財源、つまりは市民の財布を直撃する”税負担”を指している。

 

 10年以上にわたって、迷走を繰り広げてきた新図書館問題は現在、「基本・実施設計業務」を請け負っている「昭和設計・tデ・山田紗子建設設計事務所共同企業体」が作業を続けており、今回公表されたのは「基本設計」段階での見直し。それによると、主な見直し部分は①計画時の延床面積(約4,500㎡)を300㎡減らして、約4,200㎡へ、②計画時の蔵書数(約70万冊)を30万冊減らし、約40万冊に(開館時は約21万冊)、③建物の高さを押さえるなどシンプルな構造へ。イベントに配慮して、広場の拡張工事は中止する―などとなっている。

 

 「言葉は厳しいが、これはある種の役所ぐるみの“詐欺”事件ではないのか」―。議員説明会を傍聴しながら、怒りがムラムラと込み上げてきた。“迷走劇”の場面が走馬灯のように頭を駆け抜けていった。駆け足で振り返ると―

 

 

・「花巻市立地適正化計画」(平成28年6月)の中で、立地場所を旧花巻病院跡地を含む「まなび学園」周辺と明記

・「住宅付き図書館」の駅前立地構想(令和2年1月)が市民参画手続きを経ないまま、突然浮上。同年11月、「住宅部分」などの白紙撤回へ。立地場所の変更についての説明は現在に至るまでなし

・対話型「市民会議」(令和6年12月~同7年2月まで4回)が「駅前立地」を了承。統計学を無視した数字の“捏造”(ねつぞう)ではないかとの批判が

・「新花巻図書館整備基本計画」が正式決定(令和7年5月)。駅前立地が本決まり。議会側の大勢も同調

・小原勝市長が初当選(令和8年2月)。上田東一前市長の図書館行政を踏襲。前市政へのチェック機能はなし

・国の補助金が大幅減額に(令和8年6月)。駅橋上化や駅前図書館など駅前開発にかかる国の補助金が約4・4億円の要望に対し、わずか約1・6億円の減額回答。”減額“ショックが広がる

・前記「基本計画」の抜本的な見直しへ(令和8年10月)。国庫補助の減額回答に伴い、「代替財源」問題が急浮上

 

 予算「カット」発言―。首長に対する国会議員(現職大臣=元裏金議員)による恫喝まがいの暴言がいま、炎上している。当市における「減額」回答について、市側は「個別の案件についての国からの説明はない」としている。一体、その陰には何が…

 

 上田前市長はかねがね、駅橋上化事業と新図書館建設という二大プロジェクトは「別物」だと口を極めて主張し続けてきた。ところが、今回の減額回答によって、国への補助金要望は「都市構造再編集中支援事業費補助金」に1本化されていたことが分かった。つまり、別物どころか最初から「ワンセット」だったことが今回の減額“騒動”で、白日の下にさらされたというわけである。長年にわたって、市民を騙(だま)し続けてきた「ウソ」がばれたのである。「逆もまた真なり」―。ひょっとしたら、当市の詐欺まがいの手法がお上の耳に届いたのかも……

 

 今回の計画見直しの中で、市側は他自治体の事例も紹介している。例えば、今年7月に開館した御殿場市立図書館(静岡県)の場合、総事業費が計画時より10億円増の45億円になったにもかかわらず、延床面積(約3,800㎡)は変わらず、逆に蔵書数は1万冊増の32万冊に増えている。“目くらまし”のつもりが、逆に“やぶ蛇”だったという自らのお粗末に市側は気が付いていないらしい。「イーハトーブ“図書館”迷走交響曲」もいよいよ、最終章を迎えつつあるようだ。

 

 

 

 

(写真は新図書館が建設される予定の元スポーツ用品店(左側)と既存のホテル(右側)。奥に見えるのがJR花巻駅で、橋上化のための解体工事が近く始まり、10月24日からは「仮駅舎」がオープンする=花巻市大通りで)

 

 

 

≪追記ー1≫~やっぱり、スルー!?

 

 26日付当ブログで言及した小原勝市長の「部落発言」問題について、何らかの“釈明”があるのではないかと思い、5日開催の市議会9月定例会最終日の本会議を傍聴したが、何もなかった。“悪臭”公害で揺れる「化製場」問題に絡(から)めて、なぜこの発言があったのか。どこまで続く、ぬかるみ(小原“闇”)ぞ…

 

 

≪追記―2≫~お忙しいようで

 

 「誤政道」を名乗る方から、以下のような痛烈なコメントが届いた。実は私自身も市長の立ち位置を確かめるために議員説明会に顔を出したが、空振りだった。最近、この方の”心の闇”が空恐ろしくなってきた。

 

 「市HPで公開されている市長日程だと、今日の議員説明会には出てませんね。こんなに大規模な事業なのに、大幅な事業費増になっちゃって市長が説明しないのって、どうなんですかね。でも、6時半からホテル花城で議員との懇談会が載ってるから、酒飲みながら説明するのかなあ。市長って忙しいからしょうがないかもね。明日からアメリカに旅行するようだしね。議員との飲み会には出られるんだから、来週からの市民説明会には当然出席して、先頭に立って市民に話しするでしょうね。でも、一人10分ルールを適用するのかな」

 

 

≪追記―3≫~これも出費増?

 

 前記「誤政道」さんから、以下のような連投があった。

 「市長日程のアメリカ旅行の理由が見えなかったんだけど、ラットランド市との提携40年なんですね。6月に市民ツアーを募集している記事がありましたよ。そのときで旅行料金が約50万円(予定)と書いてるけど、実際はいくらになったのかなあ。新図書館がすんごく高くなったから、同じ感じなのかな。それにしてもそんな節目の年って、市民はあんまり知らないような気がする。みんなの税金使える人たちっていいですよね。予算を議決する市議会の議長も行くようだし。もっと即決してほしいこと山積みですよね」

 

 

≪追記―4≫~ナント!!

 

 「市政堂」を名乗る方から、これまた痛烈なコメントが寄せられた。件(くだん)の予算「カット」発言のご仁はやっと、その発言を認めて謝罪したらしいが、足元でも事業費「激増」問題が火を噴きそうな気配である。

 

 「新図書館、事業費15億円アップ??はてさて、本当に市民はこのような新図書館を望んでいるのか??ここは市議会議員の動きも気になるところ。議員の役目―「市民の声を聞き、市政に届けること」、「市政のチェック」をしっかり果たしてくれるかどうか、見もの!花巻市議会には、過去に市長選に立候補した議員が3人いるが、この3人は市民の立場で考えるのか、市長モドキの考えなのか…。市長モドキなら、議員は即刻辞めてほしい」

 

 

≪追記―5≫~あれっ、ない!!??
 

 

 「新花巻図書館の設計状況」を議題とした議員説明会(10月5日)の告知を確かめようと市のHPを開いたら、あれっ、ない!!??いつもなら、トップ画面に開催日当日の新着情報として、掲載されているはずなのに…。図書館整備室の専用窓口にもない。やっとこさ、市議会HPの奥に潜んでいた当該告知を発見した。何か不具合でもあったのか、それとも「55億円」(当初比で15億円増)という巨額な事業費を市民に知られたくなかったのか。そういえば、この件を報じた6日付の地元紙にも事業費増額の記述はなかった。大本営発表の悪夢がヒタヒタと…

 

 

≪追記―6≫~「雨風太陽」が誤記載を訂正

 

 「関係人口」の創出や「二地域居住」の促進などを展開する「(株)雨風太陽」(高橋博之社長)が自社の会社案内に宮沢賢治が作詞した「(花巻農学校)精神歌」について、作曲も賢治だと誤記載していた。このため、当ブログ8月3日付と同24日付の「市長へのメール」を通じて、訂正方を求めていた。

 

 同社のHP上で訂正を確認したのは10月7日。「精神歌」は賢治が花巻農学校の教師時代の大正11(1922)年2月、校歌を持たなかった生徒たちのために作詞。盛岡高等農林学校(現、岩手大学)の学生だった「川村悟郎」が曲をつけた。

 

 

 

≪追記―7≫~あれっ、あった!!??

 

 

 追記―5で触れた「議員説明会」の告知記事があっちこっちに寄り道をした末、やっとこさ7日付の市HP上に掲載された。まるで、図書館“迷走劇”を地で行くような長旅でしたね。本当にお疲れさまでした。会議の内容が発表されるまで、今しばらくお待ちください。「頭隠して、尻隠さず」

 

 

《追記ー8》~上田前市長の自慢話!?

 

 予算「カット」発言の炎上ぶりを横目で見ながら、保守層の支持を受けて3選を果たした、東大出身の上田前市長の自慢気な口ぶりを思い出した。前市長は議会の答弁で、こんな自慢話を事あるごとに口にしていた。「国の各省庁には大学時代の後輩がおり、有力政治家にも知り合いがたくさんいる。そのパイプを地元のために活かしたい」。たしかに、国からの補助は潤沢だった。今回の補助金の”減額”劇は首長交代の直後の出来事。一体、何があったのか。