「住民投票」を実施して、民意を問い直してほしい…「病院跡地」への図書館立地を求める市民団体が市長へ要望書を提出!!??

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 「住民投票を実施して、民意を問い直してほしい」―。新花巻図書館の駅前立地が急ピッチで進む中、「病院跡地」への立地を望む「花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会(瀧成子代表)が4日、小原勝市長に対し、以下のような内容の要望書を提出した。応対した梅原奈美・生涯学習部長は「10日間を目途に市側の考えを文書でお伝えしたい」と答えた。

 

 署名実行委員会は「新花巻図書館を考える会」「まるごと市民会議」「イ-ハト-ブ図書館をつくる会」の三団体で構成され、2023年11月には賛同署名4,730筆を添えて、当時の上田東一市長に請願書を提出。その後も街頭署名などを続け、署名総数は全国で10,269人に達し、うち市側が精査した花巻在住者は6,181人に上っている。このほか、ネット署名数も直近で5,895人を数えている。

 

 

 

 

 

花巻市長 小原 勝 様
 

花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会(代表  瀧 成子)
 

 

要 望 書

 

 

 新花巻図書館の「駅前立地」へ向けた動きが着々と進められています。しかし、私たち市民はこの間の経緯についてはほとんど知らされないまま、現在に至っています。この際、市長に委ねられた重大案件のひとつであるこの図書館事業について、住民投票の実施をお願いいたします。

 

 今年7月には市議会議員選挙が予定されており、議会構成の大幅な入れ替わりも見込まれます。従って、今後の市の意思決定に際しては、前市政が駅前立地を決定した経緯を、新しい議会体制に対して丁寧かつ体系的に説明し、議会としての再確認・議決を得る手続きが不可欠です。そのためには「駅前か病院跡地か」―という市民を二分した民意をもう一度、問い直すことが最低限、必要だと考えます。

 

 「花巻市まちづくり基本条例」(平成20年3月制定)は「住民投票」(第10章)について、以下のように定めています。「市長は、市政に係る重要事項について、住民の意思を市政に反映するため、住民投票を実施することができます」(第24条1項)、「住民投票の投票権を有する者は、住民のうち年齢満18年以上の者とします」(第25条5項)

 

 今夏の市議選ではこの図書館問題も争点のひとつとされており、住民投票を同時に実施する意義は格段に大きいと思います。小原市長の早期の決断を求めます。住民投票こそが、民主主義の原点だと信じます。

 

 

 

 

(写真は市川清志生涯学習部長(当時)に署名簿を手渡す瀧さん(左)ら関係者(2023年11月27日、花巻市役所で)

 

 

 

 

《追記》~イーハトーブの”文春砲”!!??

 

 冷やかしなのか励ましなのか―匿名を名乗る性別不明者から、こんなコメントが届いた。「連日の市政批判、高市首相に爆弾を投下し続ける”文春砲”(誹謗中傷のネガキャン)にそっくり。お次も楽しみにしてます」。別に好き好んでやっているわけではないが、故菅原文太の決めゼリフは大好きである。

 

 「(市長さん)、弾はまだ残っとるがよう…」(映画「仁義なき戦い」広島死闘編、1973年)

 

 

 

 

設計業務の受託業者から回答…ぜひ、賢治のふるさとならではの「新図書館」を!!??

  • 設計業務の受託業者から回答…ぜひ、賢治のふるさとならではの「新図書館」を!!??

 

 新花巻図書館の設計業務を受託した「昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所共同企業体」(JV企業体)に対し、5月12日付で公開質問状(5月31日付当ブログ参照)を送付していたが、本日(6月3日)、封書で回答が寄せられた。郵便事情で延着したと思われるが、誠意ある対応に感謝したい。「花巻らしい図書館として、宮沢賢治専用スペースの設置方法について検討する」(業務委託契約書)とあるように、世界一の“賢治”図書館を目指してほしい。以下に回答の全文を掲載させていただく。

 

 

 当共同企業体(JV)は、新花巻図書館整備基本・実施設計業務委託プロポーザル実施要領に基づき応募を行っており、その要領に記載された敷地に対する図書館の設計について提案を行ったものです。

 

 花巻市が建設場所について市民も交えて議論を行ってきたことについては、ホームページや基本計画において認識しておりますが、今回の設計にあたっては、契約書に示す仕様により基本・実施設計を行う契約であるものと理解しています。

 

 計画配置案の作成にあたっては、当該建物レイアウト案が建物建設工事を行う際に鉄道近接施行に該当しないことを念頭とすること、また、市民参加型ワークショップでの意見を踏まえて検討するものと理解しております。現在、設計では多目的広場やなはんプラザとの連携とともに、駅舎と相互に利用を促し合う新図書館とするべく、駅前ロータリーとの繋がり方の検討を進めております。

 

 一方で、早期の新図書館を整備するために、近接地で工事が行われる駅橋上化、東西自由通路事業とは、工事時期による施工手順などについては、調整を行う必要があると考えております。

 

 ダクトについては、環境的な役割を持つ特徴的なものと考えたことから名付けたものですが、このダクトをもって新図書館の“賢治的”なことを象徴する意図ではなく、あくまでも名称としてのアイデアでありました。この名称に使用については、今後再検討を行います。

 

 星めぐり回廊については、基本計画の基本方針に記されたように、花巻の先人や歴史・風土が宮澤賢治や萬鉄五郎を生み、そして高村光太郎も花巻に招いた、そしてこの学びの精神が、さらには菊池雄星投手や大谷翔平選手を輩出するなど、新しい図書館がこれからの未来につなげる子どもたちを育てる意味で、そのような先人や郷土史的な資料、賢治や光太郎の関連書籍などを「星々」としてめぐることができる回廊とするなどを検討しているところです。

 

 宮沢賢治については、知名度が非常に高く、その世界を実現するのは難しい面もあると考えており、ご意見をお持ちである方も多いと思います。現代の羅須地人協会的な、「学びから実践」につながる施設として展開できるようなフレキシブルな空間とすることも検討を行っておりますが、良いごアイデアなどがありましたならば、ご意見くださいますようお願いいたします。

 

2026年5月29日

 

 

 

(写真は公開プレゼンテーションで示された内部構造デザイン=市HPに公開された動画から)

 

 

 

 

《追記》~建設費などの高騰で一関駅前に続いて、盛岡駅前開発も暗礁へ!!??

 

 盛岡市は(6月)1日、JR盛岡駅西口に複合施設を整備する構想について、民間事業者対象の市場調査結果を市議会全員協議会で公表した。市は民間主導の整備・運営を想定し、6月中の基本構想発表を目指していたが、建設費高騰で「民間単独整備は困難」という意見が多く寄せられた。市は官民連携や市の関与を含めて検討する。

 

 複合施設の整備が検討されているのは、市有地とJR東日本所有地の計約4500平方メートルの未利用地。交通ターミナルやオフィスなどを整備する構想だ。市場調査結果では、駅直結の好立地を高く評価する声があった。一方で、「収益化まで固定資産税の減免や税金の免除が必要」「最大のリクス要因は工事費の高騰と収支の不確実性」など民間単独による事業成立に否定的な意見が目立った。内舘茂市長は2日の定例記者会見で「少し幅を広く持ちながら、良い方法を考えたい」と語った(2日付「毎日新聞」電子版)

 

「歪(ゆが)められた」―設計業務…「駅橋上化」事業は図書館設計とは切り離してほしい~何から何まで真っ暗闇よ!!??

  • 「歪(ゆが)められた」―設計業務…「駅橋上化」事業は図書館設計とは切り離してほしい~何から何まで真っ暗闇よ!!??

 

 「設計を請け負った側もある意味で、被害者かもしれない」―。新花巻図書館の設計業務を受託した「昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所共同企業体」(JV企業体)に対し、選定に至るまでの経緯を5月12日付で公開の形で質問していたが、求めていた期限(5月末日)までに回答はなかった。しかしその一方で、新図書館の「駅前立地」に至る経緯について、行政側が受託者側にきちんと説明してこなかった疑いが強まり、肝心の設計業務が逆に歪められたのではないかという新たな闇(やみ)が浮き彫りになってきた。

 

 新図書館と背中合わせの位置に建設される「JR花巻駅橋上化」事業(東西自由通路)は6月8日に起工式を迎え、2028(令和10)年秋ごろの供用開始を目指している。一方、新図書館のオープンは2030(令和12)年が目途とされており、順調にいけば4年後には合わせて総額100億円近くに及ぶ二大プロジェクトが駅前にお目見えすることになる。ところが、駅前の光景を一変させるこのプロジェクト建設をめぐって、不可解な出来事が舞台裏で相次いでいた。

 

 「花巻駅の既存駅舎、計画されている東西自由通路の図面があれば提供していただきたい」、「JR東日本花巻駅と屋根や空中デッキなどで接続することを計画してもよろしいでしょうか」、「花巻駅と図書館の二階レベルを接続するような計画はありますか」―。新図書館の設計業務にかかる公募プロポーザルに応募した企業体からこんな質問が相次いだ。建築設計のプロフェッショナルとしてはある意味、当然の“プロの目”と言える。これに対し、市側は「別の計画として、提案願いたい」と突っぱねた。

 

 この問題は令和7年9月定例会の一般質問でも取り上げられ、当時の上田東一市長はこう答弁した。「東西自由通路、橋上駅と図書館はそうではないという方いましたけれども、別のものなのです。別々に進めてきたのです」(会議録から)。上田市長は同じ議会答弁でこうも述べている。「新花巻図書館の整備に関しましては、市が旧スポーツ用品店敷地に図書館を建てることを前提として、JR東日本が、それが条件になっているということです、図書館造らないと売ってくれないのです」(会議録から)

 

 「(図書館と橋上化とは実は)ワンセットであるが、別物である」―。絵に描いたような“二枚舌”ではないか。この二つの事業がJR主導で進められてきたという事実を市民の目からそらすための詭弁(きべん)…(市長の出身大学をもじった)東大話法「ご飯論法」が全開である(※「朝ごはんは食べたか」という問いかけに、パンを食べていたにもかかわらず「ご飯(コメ)は食べていない」などという論点ずらし)。いま永田町で大流行(はやり)の高市総理のあれである。

 

 

 一方で、事業内容が「別物」だとしても(いや、確かにそうであろうが)、この二つの巨大プロジェクトが同じ駅前に背中合わせに並び立つという光景はプロにとって、逆にその相関性が刺激されるのは当然である。今回、設計業務を受託したJV企業体は駅前の賑わい創出のひとつとして、「駅前プラットホーム」構想を打ち出している。しかし、人流に大きな変化を及ぼすであろう「駅橋上化」事業には一切、触れられていない。仮に、この別物論が陰に陽に影響していたとすれば、行政側が結果として設計業務を歪めたということにもなりかねない

 

 「駅前か病院跡地か」―。新図書館の立地場所をめぐって、市民運動の側に民意を問い直すための「住民投票」の実施を求める動きが出ている。公開プロポーザルの際、JV企業体は賢治色を打ち出すため、館内の空調施設(ダスト)に「又三郎シャフト」なる命名をほどこした。賢治の物語風土にどっぷり浸かってきた私の肌感覚に合うわけがなかった。ビル群に囲まれた狭隘な立地環境が結局、それを余儀なくさせたのではないのか、と思うことにした。ある図書館愛好者はこう語っている。

 

 「もしそれが事実なら、建築設計のプロ集団のプライドを傷つけたことにもなる。この際、立地場所を賢治ゆかりの病院跡地に変更し、同じJV企業体のプロの手で思いっきり、銀河宇宙をデザインしてほしい。そもそも、この土地は市側が当初第一候補に挙げ、すでに市有地になっている。いまこそ、急がば回れの原点に回帰する時ではないか。霊峰・早池峰山を仰ぐこの地にイーハトーブの未来を描きたい」―。ストンと納得した。市側が新図書館と「駅橋上化」事業が“別物”だと言い募るなら、尚更のこと…

 

 「生まれた土地は荒れ放題、今の世の中/右も左も真っ暗闇じゃござんせんか/何から何まで真っ暗闇よ/すじの通らぬことばかり…」(「傷だらけの人生」)―。鶴田浩二が耳元で唸っている。

 

 

 

 2026年5月12日

 

「昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所共同企業体」殿

 

                         元花巻市議会議員 増子 義久

 

 

〈公開質問状〉~新花巻図書館の設計業務について

 

 

 新花巻図書館の設計業務に日々、精励されておられることに敬意を表します。貴共同企業体は公募プロポーザルに応募した61企業体の中から選ばれたプロ集団で、当市のシンボルである公共図書館の設計業務を貴企業共同体に委ねることができたのは一市民としても大きな喜びです。

 

 そんな中、市側が一方的に進めようとする「駅前立地」の経緯については今なお、疑念を抱く市民は少なくありません。「民主主義の砦」とも言われる公共図書館の未来に禍根(かこん)を残さないためにも以下の諸点についてのお考えをお聞かせいただければ幸いです。この2月に就任した小原勝市長はすでにメディアなどを通じて、駅前立地の実現を内外に表明している折柄、市民の疑念を払拭することが喫緊(きっきん)の課題になっています。お忙しいところ恐縮ですが、今月末(5月末日)までに文書(メール)にてご回答をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 

1)新花巻図書館の「駅前立地」に至る経緯について、市側からどのような説明がありましたか。もしあったとすれば、「旧花巻病院」跡地への立地を求める、いわゆる“立地”論争への言及はありましたか。また、建設予定地のJR所有地が未だに市有地として、取得されていないという事実については知らされているでしょうか。

 

2)「業務委託契約書」(建物配置案の作成)の項に「図書館建物と既存及び現在計画中の周辺施設等との調和を考慮し…」という記述があり、計画中の施設の中には今月7日から仮工事が始まった「JR花巻駅東西自由通路(駅橋上化)」事業も含まれています。

 

 ところが、令和7年11月24日に行われた「公開プレゼンテーション」においては、駅橋上化事業についての言及は一切、ありませんでした。そもそも、建築設計のプロフェッショナルが背中合わせに並び立つ二大プロジェクトの相関性に無関心なのは余りにも不自然に思います。この立ち位置の違いの背景に何があったのか、ご説明をお願いします。

 

3)同じ「業務委託契約書」の中の設計与条件のひとつに「花巻らしい図書館として、宮沢賢治専用スペースの設置方法について検討するものとする」という記述があります。プレゼン資料の中には様々な工夫を凝らした着想もあります。ただ、そのひとつの「又三郎シャフト」という空調設備(ダクト)については、いわゆる“賢治的”な風土感覚に照らしてみても大きな違和感を抱かざるを得ません。

 

 一方、当市では「ふるさと納税」(旅先納税)のひとつとして、「はなまき星めぐりコイン」(電子商品券)を返礼品に当てています。こうしたある種の賢治“利権”に対しては賢治ファンからも「目に余る」という批判が聞かれます。

 

 「賢治ワールド」は銀河宇宙にまで伸びる広大無辺な「物語世界」(ナラティブ)です。駅前のビルの谷間の中で果たして、本当の“賢治”を演出するのは可能でしょうか。建築設計のプロフェッショナルとしての正直なお気持ちをお聞かせください。

 

 

 

 

(写真は公開プレゼンテーションに臨んだ「昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所共同企業体」のメンバー=令和7年11月24日、市文化会館で。市HPに公開された動画から)

 

 

 

《追記ー1》~納期遅延をAIに聞いてみた!?

 

 「誤政道」を名乗る方から、以下のようなコメントが届いた。当市の「新図書館号」は川端康成とは真逆の抜けることがない「長~い、トンネルの中を走り続けているのではないか」と心底、思った。まさに「真っ暗闇じゃござんせんか」―

 

 

 民間事業者は納期を守るものと思ったので、期限内に回答がないのは「納期遅延」になるかと考え、AIに聞いてみた。納期遅延への対応は、「判明した時点での迅速な連絡」と「誠実な謝罪・代案の提示」が最も重要です。ビジネス上の信頼関係を維持・回復するために、適切なステップで速やかに対応しましょう」とのこと。プレ室設置とかかっこういい感じだけど、市民の素朴な質問になしのつぶてなのかなあ。受託した設計業務委託料の原資は市民の税金だと思うけど、それでいいのかなあ。

 

 

 

《追記―2》~「一部」市民への冒涜ではないか!!??

 

 5月定例記者会見(26日開催)で、以下のようなやり取りがあった(市HP)。看過できない文言として、テークノートしておきたい。市長公約の「市民一丸」にとって、一部の市民は”人外”ということか。そして、元記者の端くれとして言わせてもらえば、仮に反対意見があるのならその理由をきちんと取材するのがメディアの最低限の矜持(きょうじ)ではないのか。

 

 

(記者)新花巻図書館について、一部、反対運動がまだ続いているようにも聞いている。基本設計も始まっているが、現状の考えや今後のスケジュールなど変更がないことでよろしいか。

 

(小原勝市長)私としましては反対の意見もあるということをお聞きしておりますし、それぞれお考えがあるということも承知していますが、スケジュール通り進めていきたいと思っております。建設場所についての変更も考えていないところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歴史の捏造(ねつぞう)や隠ぺいを許してはならない…小原市長が新図書館の立地問題で、事実上の回答拒否~一方で、公共事業が受難期へ!!??

  • 歴史の捏造(ねつぞう)や隠ぺいを許してはならない…小原市長が新図書館の立地問題で、事実上の回答拒否~一方で、公共事業が受難期へ!!??

 

 「長い経過を辿った問題なので、(限られた時間内の)この場での答弁は遠慮したい。現在進行中の駅前図書館の計画についてはスケジュール通りに進めたい」―。22日開催の市政懇談会で小原勝市長はこのように語り、新花巻図書館の立地にかかる私の質問に対する回答を事実上、拒否した。市民の関心が高い市政課題に対し、しかも“市政”懇談会の席上でその回答を拒否するという前代未聞の出来事。「信頼される市政」や「市民との共創」…。冒頭あいさつで白々しく、こう語って憚(はばか)らない「おらが市長」に対し、「清き一票を返してほしい」と私は内心で毒づいた。「選んだお前の方が馬鹿だったということさ」―遠音にこんなささやきが聞こえてきた。

 

 「前市政は肝心なことには一切、答えていないので、新市長に改めてお尋ねしたい」と切り出し、①上田東一・前市長は新図書館の立地場所について、花巻市立地適正化計画の中に「(花巻病院跡地を含む)まなび学園周辺」と明記した。その後、「駅前立地」へと180度転換した背景と理由は何か、②市側が設置し、最終的に駅前立地を決めた対話型「市民会議」は4回の会議すべてで、出席者数が構成人員(75人)を下回り、6人は出席ゼロだった。一方、「病院跡地」への立地を望む署名数は市側が精査した結果、6,181人に上った。この“民意”の乖離(かいり)をどう考えるか。市民会議が民意集約のための機能を果たしていると認識しているか―の2点について、質問した。

 

 これに対する小原市長の「回答拒否」については、冒頭で触れた通りである。さて、皆さんはどう思われますか。以下に質問のバックデータを掲載するので、参考にしていただきたい。それにしても、市民の最も大切な共有財産である「公共図書館」について、何か公に秘すべきことがあるとしたら、それは一体何を意味するのだろうか。人一倍の本好きだという小原市長には米国の黒人作家で、ノーベル文学賞を受賞した故トニ・モリソンの箴言(しんげん)を献上しておこう。

 

 

 

「図書館は民主主義の柱である」

 

 

質問―①

 

・「花巻市立地適正化計画」(2016年=平成28年6月1日)の中に、学園都市会館(まなび学園)周辺への「図書館(複合)の移転・整備事業」を明記

 

・「新花巻図書館整備基本構想」(2017年=平成29年8月15日)の中で、都市機能誘導区域内に「候補地を数箇所選定した上で基本計画において場所を定める」と立地場所を拡大

 

・「新花巻図書館複合施設整備事業構想」(2020年=令和2年1月29日)を市民手続きなしに突然、公表。JR花巻駅前に50年間の定期借地権を設定。図書館と賃貸住宅を併設する、いわゆる「住宅付き図書館」の駅前立地構想が表面化。同年11月12日に住宅併設部分と定期借地権については白紙撤回へ

 

・「新花巻図書館整備基本計画」(2025年令和7年5月19日)が市教育委員会議定例会で策定。「駅前立地」が正式に決定

 

・「昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所共同企業体」が設計業務の委託業者に決定(2025年=令和7年11月24日)。「業務委託契約書」(令和8年1月7日付)を市側と締結

 

 

質問―②

 

・「3,500人VS75人」~無作為抽出した15歳以上の市民3,500人の中から、参加希望した75人で構成(回答率2%余り)

 

・「75人」の会議への出席状況~第1回(65人)、第2回(64人)、第3回(57人)、第4回(53人)

 

・出席回数~4回(42人)、3回(19人)、2回(6人)、1回(2人)。6人は出席ゼロ

 

・「病院跡地」への立地を求める署名数~市側が精査した結果、花巻市内分だけで「6,181人」に上ったと公式に発表

 

 

 

 

(市政懇談会には地元住民など30人以上が集まり、熱気のこもった議論が続いた=5月22日午後、花巻市南城の花南振興センタ―で)

 

 

 

 

《追記ー1》~小原市長のお約束

 

 さっそく「匿名」の市民から、こんなコメントが寄せられた。

 

 当選後のフェイスブックで次のように書いていました。

https://www.facebook.com/profile.php?id=61581626705288

これからの花巻市政について、おばら勝は、皆さんの声をしっかりと受け止めます。市民一丸となり、一緒に市政をすすめていきましょう!

 

 

《追記―2》~市政批判のコメント、相次ぐ!!??

 

 東和町在住の市民(コメントでは実名)から、市政批判のコメントが相次いで、寄せられた。「市民一丸」を掲げる小原市長には誠意をもって、対応してほしい。

 

「(図書館建設)当局はなぜ理由をあきらかにしないのでしょうか。市民の聞く権利、行政側の説明責任は民主主義の根幹です。頑張りましょう」

 

「市が取り組む再生可能エネルギーと、花巻市所有施設維持管理(設備の更新:随契約)について質問状を市長宛に郵送していますが、2ヶ月経ちますが回答がありません。ご相談です。私が書いた質問書を確認いただき、解決へ向けご教示をお願いしたい」

 

 

《追記―3》~市長にガッカリ!!??

 

 こんな匿名のコメントも…「増子さんの質問に対して、回答拒否って…。花巻市民への説明責任を踏みにじったって事ですよね!」

 

 

《追記―4》~“民意”は作られる!!??

 

 「絶望市民」を名乗る方から、以下のようなコメントが寄せられた。思わず、「同感」と口走った。”逃げ”の答弁という意味では、高市総理も小原市長も「同じ穴のムジナではないか」とー

 

 文春のネガキャン(誹謗中傷の動画報道)によって、昨年の総裁選や今年の衆院選の正当性が問われている。このニュースを聞きながら、思った。「市民会議の構造と同じ。図書館の駅前立地という“民意”も行政側によって、恣意的に作られたのではないのかー

 

 

《追記―5》~一ノ関駅前開発の公募、白紙撤回に!!??

 

 JR一ノ関駅東口の「NECプラットフォームズ一関事業所」(8・3ヘクタール)の跡地を活用した再開発事業について、一関市は事業者の公募を中止したと明らかにした。事業を請け負う管理運営法人「一ノ関駅東口まちづくり」に19日に伝えたという。

 

 事業所跡地では民間企業などによる開発を目指し、昨年10月から事業者を公募していた。市によると、公募に応じると表明した事業者の計画が市の要件に合わず、中止を決めたという。物価高騰などが影響しているという。これにより、来年予定していた再開発事業の工事の着手が遅れる可能性が高まった(5月30日付「読売新聞」電子版)

 

 

 

 

 

 

評価点が低い業者が大逆転するという公募プロポーザルの舞台裏…“闇”が深まる新図書館の「駅前立地」~新「羅須地人協会」宣言はいずこに!!??

  • 評価点が低い業者が大逆転するという公募プロポーザルの舞台裏…“闇”が深まる新図書館の「駅前立地」~新「羅須地人協会」宣言はいずこに!!??

 

 「第一次審査については、当初5者に絞る想定でしたけれども、どうしても5番目と6番目が選びきれないということで、協議の結果6者を第二次審査の対象者として選んでいただきました」(令和7年10月2日開催の記者会見における上田東一・前市長の発言)―。二次審査の対象枠を1者増やした結果、「昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所共同企業体」が最優秀者(以下A者)に選出されたことについては、当ブログで何度か言及してきた。一方、この選定手続きに対し「(5番目と6番目に)甲乙つけがたいと言いながら、両者には歴然たる得票差があるではないか」など疑念を呈するコメントが寄せられた(5月12日付当ブログ参照)

 

 この数字を深掘りした結果、驚くべき事実が浮き彫りになった。今回、次点になったのは「西澤・畝森設計共同企業体」(以下B者)。応募があった61者に対する予備投票の結果、うち14者が2回目の投票権を獲得し、さらにこの中の6者が第二次審査の対象者に選ばれた。A者とB者の得票数を比較すると、前者が3票だったのに対し、後者は6票と2倍の開きがあった。しかし、これだけの票差があったにも関わらず、最終的に優先交渉権を得たのはA者だった。この選定に係る全体講評では以下のように述べられている。

 

 「本プロポーザルにおいては、駅前という利便性の高い場所が図書館敷地として選ばれた意味をくみ取り、使い勝手の良さとしての空間の具現化と、市街地再生の起点として長く市民に親しまれ、利用価値を最大化できる図書館を、厳しいコスト管理の下で短い期間の中で練り上げなくてはならないという課題があります」(市HPから)

 

 さらに、A者が最優秀者に選ばれた理由については「計画全体に身体知をきっかけにした余地を意図的に設けるアプローチは、賢治の精神とも呼応する」と評価する一方で、B者については「花巻市の図書館としての発展性から考えると、C案(A者)に卓越する点を見出すことは残念ながら困難であった」(いずれも市HPから)とした。では一体、この二倍もの得票差は何を意味するのであろうか。

 

 審査を締めくくる「公開プレゼンテーション」が昨年11月24日に市文化会館大ホールで開かれた。「188人もの傍聴者があった」と上田前市長は胸を張ったが、定員数(1200席)からみれば、まさにガラガラ状態。「各階を結ぶ空調設備には賢治(の『風の又三郎』)にちなんで、又三郎シャフトと名づけました」―。A者はプレゼンテーションでこう説明した。反射的にプロポーザル選定委員会の副委員長でもある吉成信夫さん(「みんなの森 ぎふメディアコスモス」元総合プロデューサー)の反応に注目した。

 

 賢治にあこがれていた吉成さんは生誕100年の1996年、家族を挙げて岩手に移住。20年近くにわたって、「石と賢治のミュージアム」(一関市東山町)や「森と風のがっこう」(岩手郡葛巻町)を立ち上げるなど賢治を“実践”してきた人として知られる。その著書『ハコモノは変えられる』(2011年1月)は“箱もの”行政を真っ向から批判した書として今も読み継がれている。

 

 「“又三郎”シャフトという命名は賢治の物語風土とは相容れない」―。プロポーザルの中でのこんな質疑を期待していた私はいきなり、肩透かしを食らった思いをした。持論である“賢治実践論”がひと言も聞かれなかったからである。吉成さんが実は“駅前図書館”の熱烈な推進者だったことを知ったのは、ごく最近のことだった(5月12日付当ブログ「追記―1」を参照)。正直、裏切られたという気持ちになった。

 

 設計業者に選定されたA者の中心企業体でもある「山田紗子建築設計事務所」代表の山田さんは2020年には日本建築設計学会大賞を受賞するなどスケールの大きいランドスケープ・デザイナーとして知られる。「山田紗子展」(パラレル・チューンズ)が7月12日まで、東京都内のギャラリ―で開かれており、案内チラシにはこうある。「調和を目指すシンフォニーではなく、和音も不協和音も同時に響く、ポリフォニー(多声音楽)として世界を描きたい」

 

 ひょっとしたら、「又三郎シャフト」は山田さんのこうした建築理念にその根があるのかもしれない。その大胆な発想に異議を唱えるつもりはさらさらないが、賢治“風土”にどっぷりつかってきた地元民の私にとってはやはり、譲ることができない一線である。賢治の“いいとこ”取りだけがやけに目に付くからである。”賢治精神”を称揚されたその実態が実は中身がスカスカの”張りぼて”だったというお粗末の一席とも言える。

 

 「どっどど どどうど どどうど どどう 青いくるみも吹きとばせ すっぱいかりんも吹きとばせ どっどど どどうど どどうど どどう」―。童話の作中で、”風の神”と呼ばれた又三郎が歌う、あの空に吸い込まれそうな清らかな歌声はどこからも聞こえてこない。耳に届くのは駅の方から聞こえてくる無機質な電車の発着音だけである。

 

 

 「日ハ君臨シ カガヤキハ 白金ノアメ ソソギタリ ワレラハ黒キ ツチニ俯シ マコトノクサノ タネマケリ」ー。朝7時、時報代わりのメロディが市庁舎から流れる。校歌を持たなかった稗貫農学校(現花巻農業高校)の生徒たちのために賢治が作詞した「花巻農学校精神歌」で、いまでは”市民歌”としても定着している。

 

 もうひとつの立地候補地である「旧花巻病院跡地」は賢治が当時、稗貫農学校で教鞭を取り、「マコトノクサノタネ」のひと粒を蒔いた、”賢治精神”が凝縮されたゆかりの地である。広大な敷地の背後には霊峰・早池峰山が浮かんでいる。賢治の物語世界を演出できるのはここしかないというのが私の頑固なほどのこだわりである。受託業者を決めたプロポーザル選定委員会(乾久美子委員長ら6人)の構成は行政職を除いた5人中3人がハード面の担当する「建築」関係者である。「知のインフラ」と呼ばれるように図書館の生命線はソフト面の充実にかかっている。その辺がすっぽりと抜け落ちてはいないか。

 

 今回の大逆転劇の舞台裏はやはり、気になる。AIさんの意見を聞いてみた。「制度上は必ずしも不当ではありませんが、公平性・透明性の観点から非常に慎重な対応が求められるケースです」。“出来レース”という疑念が頭をよぎった。「駅前立地か病院跡地か」―。私は民意を問い直すための最後の選択肢はもはや、「住民投票」しかないと思っている。上町など市のど真ん中に位置する「中心市街地」の活性化を促すためには、人流が直結する地の利に恵まれ、さらにすでに「市有地化」されている病院跡地への立地こそが最適ではないか。なぜ、駅前立地にこれほどまでにこだわるのか…。背後にきな臭さが漂っている気配を感じる。

 

 図書館“迷走劇”につき合わされて10年以上が過ぎた。闇にうごめく魑魅魍魎(ちみもうりょう)を嗅ぎ分ける“嗅覚”だけは異常に敏感になった。賢治まちづくり課を置き、「イーハトーブはなまき」の実現を掲げる行政当局がその“賢治殺し”に加担するという自殺行為だけは絶対に避けなければならない。

 

 

 

 

(写真はプロポーザルの審査をする選定委員会。マスクの女性が乾委員長、その右側が吉成副委員長=令和7年11月24日、市文化会館で。市HPに公開された動画から)

 

 

 

 

《追記ー1》~資材調達は前倒しってこと!!??

 

 「建物の躯体、根幹になるような建物自体、そういう空調や電気設備 というのは、大体は標準的なものと考えられるのでそれらは当然地元でも受注できる と思います」ー。市川清志・新花巻図書館計画室(当時)主任専門員が令和7年6月6日開催の議員説明会で、こんな発言をしている会議録を見つけた。大型建造物の建設の際、資材調達の目途をつけておくことが業界の常識と理解しつつも…。設計業者が決まる半年近くも前に”又三郎”シャフトを連想させるような生臭い話があったとは。とりあえず、眉に唾をつけておこう。

 

 

《追記―2》~新「羅須地人協会」宣言はどこに消えた!!??

 

 吉成信夫さんは「プロポーザル選定委員会」の副委員長に就任した際、賢治が人間解放の場として設立した「羅須地人協会」にちなんで、以下のような談話を発表した。未来に向けたこの輝かしいメッセージはいま、いずこに…

 

 「花巻は、宮沢賢治が生涯を過ごしたまちとして全国に知られています。彼の残した共生的な世界観や自然観は、今なお国内外で輝きを増し続けています。花巻の文化的風土が育んできた先人たちの学びの精神を受け継ぎ、賢治という傑出した知性を輩出したこのまちに、新たな図書館が生まれます。プロポーザルを提出される皆さんには、新たな図書館像、言い換えれば、新たな時代の羅須地人協会を期待します」(令和7年7月11日、委員会発足時の市HPから。要旨)