「市民一丸」から「市民不在」へ…素顔を見せた「小原」強権体質~『暴力装置』と化したイーハトーブの二元代表制~改めて「市長へのメール」の提出へ!!??

  •  「市民一丸」から「市民不在」へ…素顔を見せた「小原」強権体質~『暴力装置』と化したイーハトーブの二元代表制~改めて「市長へのメール」の提出へ!!??

 

 「羽山るみ子議員(はなまき市民クラブ)から、6月16日に行われた一般質問の再質問の内容に関し、一部不適切な部分があったので訂正したいとの申し出がありましたので、市議会会議規則第64条の規定に基づいて、これを報告します」―。花巻市議会6月定例会最終日の26日、藤原伸議長のこの発言を聞きながら、私は市側も議会側も性懲りもなく再び、“自縄自縛”(じじょうじばく)の罠(わな)にはまり込んでいるなと独りごちた。実は私自身、まさに“公開処刑”みたいな卑劣な仕打ちにあった苦い経験を持っているからである。

 

 「花巻市議会会議規則第137条(「議員は、議会の品位を重んじなければならない」=当時、現在は144条に変更)に規定する品位の尊重に違反するものである。よって、戒告する」―。いまから15年前の12月定例会の本会議で、私は冒頭の理由で「懲戒」処分に処せられた。発端は東日本大震災に際し、全国から寄せられた義援金が法律で禁止されている「一般会計」に繰り入れられていたという、いわゆる「義援金流用」疑惑である。当時、当市に避難していた沿岸被災者はその成り行きを見守るため、傍聴席を埋め尽くしていた。

 

 「さっさと帰れ」―。新人議員の私が疑惑追及を続けているさ中、今度は議員のひとりが傍聴席に向かって、信じられないような“暴言”を投げつけた。前述した「処分」はこんな経過を辿った中で強行された。私はやがて、誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)や罵詈雑言(ばりぞうごん)の嵐の渦中に投げ込まれた。例えば、こんな…。「自作自演の狂言じゃないのか」「被災者を議場に呼び込んで、扇情まがいなことを企む」「民主主義のルール、多数決の論理にも従わず暴言を続ける71歳の悪あがき」「議員なんて辞めて、お遍路にでも出た方が市民が喜ぶと思いますよ」…

 

 今回の「訂正」問題に関連し、同じ会派の本舘憲一議員が「(市側が要求した)訂正箇所はどこか」とただした結果、質問中に出てくる「虚偽」や「疑惑」という字句がそれに該当することが判明した。「あの時の悪夢と同じ構造。まさに市側と議会側が結託した、質問封じのための「見せしめ」―”集団リンチ”そのものではないか」―。私は羽山議員が質問した録音データを聞きなおしながら、怖気(おぞけ)が走るのを覚えた。そして、その前後の文脈から、この表現は上田東一・前市長が新図書館と駅橋上化とは実は「別物」だと強弁したことに対する羽山議員の正直な“異議申し立て”だと理解した。

 

 「その通りじゃないか。虚偽や疑惑を生じさせたのはそもそも、上田発言をベースにした市側の“詭弁”の数々がその発生源ではなかったのか。その上田前市長が乱発した“反問権”をその場(議場内)で行使すれば、それで済む話しではなかったのか」―。私は窮鼠(きゅうそ)が猫を噛んでいる光景を想像しながら、4年前の「ワンセット」発言をまざまざと思い出していた。そういえば、自ら「墓穴を掘る」という諺(ことわざ)もある。

 

 「JRは花巻駅の橋上化をやりたいと思っており、橋上化の話が進めば、土地の売買について真剣に話をしてくれる可能性はある。橋上化がなくなった際には、駅前に図書館を建設することについてもどうなるか分からない」(会議録から)―。上田前市長は令和4年6月、ある市政懇談会の場でこう述べている。「別物」論から「ワンセット」論へ。上田流「ご飯論法」(東大話法)の破綻ぶりがここに凝縮されている。

 

 同じ市政懇談会の場で今度は私自身が小原勝・新市長から憲法に保障された「知る権利」を蹂躙(じゅうりん)されるという屈辱を受けた(5月22日付当ブログ参照)。二代にわたる首長の横暴をこれ以上、許してはなるまい。羽山議員とともに私自身の名誉回復のため同日付(6月26日)で、以下の内容の「市長へのメール」を送付した。永田町界隈では高市首相に関わる「誹謗中傷」疑惑に対する追及の手が収まる気配はない。イーハトーブはなまきの二元代表制の“堕落”ぶりとは雲泥の差である。「説明責任」から逃れようとする姿勢はまさに、高市”逃亡劇”と瓜ふたつである。

 

 議会最終日のこの日からちょうど一か月後の7月26日、新しい市議会議員(定数26)の顔ぶれが出そろう。31人(予定)が争う激戦が予想されるが、今回の「羽山質問」問題を教訓に新体制下においては「行政側を監視する」という原点にぜひ、立ち戻ってほしい。今回ほど、有権者の良識が問われる選挙戦はない。

 

 

〈市長へのメール〉

 

 日頃の市政運営に感謝を申し上げます。

 

 さて新市長に就任以来、市民参画手続きに基づき「市長との対話」(4月16日)、「市長へのメール」(4月20日)、「市政懇談会」(5月22)―と3回にわたって、新花巻図書館問題に関わる見解を求めてきましたが、誠実な回答が得られないまま、いまに至っています。とくに市政課題について、ひざ詰めで意見を交わす市政懇談会においては事実上の「回答」拒否という信じられない対応に驚かされました。

 

 宮沢賢治のふるさと「イーハトーブ」の図書館にはまさに、彼が「夢の国」と呼んだ理想郷にふさわしい時空間の存在が期待されます。そのためには市民の多様な想いを集約した図書館づくりが欠かせません。重複する部分もありますが、以下について改めて市長の見解を伺います。駅前開発に対する国の補助金が大幅減額されるなど情勢が目まぐるしく転変する折り柄、7月10日(金)までに回答をいただけますようよろしくお願い申し上げます。なお、具体的な回答をいただけない場合はその理由も明記することを求めます。

 

 

●新図書館の立地場所は当初、花巻市立地適正化計画の中で「まなび学園周辺」と明記されていたが、その後JR花巻駅前のJR所有地に住宅併設の「図書館」構想が浮上。これが白紙撤回されたあと、単体の図書館の「駅前立地」に方向転換し、現在に至っている。この立地場所の変更について、駅橋上化事業との関連も含めて、JR側とはどのような話し合いがなされたのか。市民の多くがこの点に最大の疑念を抱いているので、誠実に答えてほしい。

 

●駅前立地を最終的に決定したとされる対話型「市民会議」については、構成人員(75人)に対し全会議4回のすべてに出席したのはわずか42人。6人は一度も出席しなかったことが明らかになっている。一方、「病院跡地」への立地を求める署名数は市側が精査した結果、花巻市内分だけで「6,181人」に上っている。この数字について、小原市長は「市長との対話」の中で「選挙の世論調査と同じで、その信頼性には疑問がある」と話している。その考えにいまも変わりはないか。この二つの「民意」の乖離(かいり)についてどう考えるか、改めて見解を伺う。

 

● 「花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会」(代表 瀧成子)は6月4日付で、市長権限による「住民投票」(「花巻市まちづくり基本条例」)の実施を求める要望書を提出したが、市長はこれに否定的な回答をした。一方で、「基本条例」によると、住民投票の実施に必要な手続きは別途「条例等で定める」と明記されているにも関わらず、条例が制定された平成20年以来、18年近くもこの“細目条例”は定められていない。こうした「行政の不作為」は可及的すみやかに改められなければならない。いつ頃を目途に条例を制定し、その時点で改めて住民投票を実施する考えはあるか。仮に実施した場合、その「民意」の結果をどう評価するつもりか。

 

 

 

 

 

 

(写真は登壇質問する羽山議員=6月16日午前、花巻市議会議場で、インターネット中継の画面から)

 

 

 

 

《追記ー1》~請願が逆転採択…市議選後の会派構成に注目!!??

 

 

 16日開催の市議会最終日、今議会に提出されていた請願「大迫地域の中心市街地の振興策の一助とされる『エーデルワイス展示館』の整備の促進が図られることを議会として監視すること」―について、付託委員会(総務常任委員会)での不採択をひるがえし、“逆転”採択になるという珍しい議決が行われた。二元代表制の原則に照らしてもまさに、当たり前の判断である。

 

 当ブログで紹介した孤高の羽山議員が今度は格調高い口調で「原案賛成」の討論。その結果、賛成13VS反対10の賛成多数で土壇場での採択となった。反対に回った議員は以下の通り(敬称略)。この面々の顔ぶれを見ながら、私は思わず宙を仰いだ。「いつの間に、干からびた蝉の抜け殻みたいな”呆け者”に成り下がってしまったのか。イーハトーブ議会に精神の貧者がこんなにもいたとは…」。宮沢賢治が掲げる”理想郷”の選良たちのこの想像力の欠如たるや、もはや目を覆うばかりである。

 

 伊藤盛幸、似内一弘、鹿討康弘、小森田郁也(緑の風)、照井明子、櫻井肇、久保田彰孝(共産党花巻市議団)、及川恒雄、横田忍(明和会)、内舘桂(はなまき市民クラブ)

 

 

 

《追記ー2》~蟲毒の壷とイーハトーブ!?

 

 「蟲毒(こどく)の壷」とは古代中国に伝わる呪術のひとつで、100種類の(害)虫たちを壷の中に閉じ込め、共食いさせる儀式。最近、高市首相を最後に生き残った「蟲毒」=魑魅魍魎(ちみもうりょう)に例える話がSNS上で話題になっているが、「羽山質問」問題の背後にも同じような蟲毒たちがうごめく姿が二重写しになった。あな、恐ろしや。

 

 

 

 

 

 

「賢治」抜きの「新花巻図書館」WS…個別の質問はあわや、排除の”出来レース“!!??

  • 「賢治」抜きの「新花巻図書館」WS…個別の質問はあわや、排除の”出来レース“!!??

 「音楽、映像、飲食、園芸、ものづくり、あそび、まなび」―。21日開かれた図書館WSで、その機能を7つのテーマごとに仕分けしたグループワークの資料を見て、オヤッと思った。「花巻らしい図書館として、宮沢賢治専用スペースの設置方法について、検討するものとする」(「業務委託契約書」)と明記された、その“賢治色”がどこを探しても見当たらなかったからである。「イーハトーブ」ならではの図書館の生命線とも言えるこの項目が欠落しているのに焦った私は「個別に質問したいことがある」と要求した。「今日のスケジュールにその予定はない」と市側は突っぱねたが、やっと設計業務を受託した「昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所共同企業体」(JV企業体)の昭和設計建設設計部の小平弥史・主席が応対してくれた。

 

 「その件についてはまだ、市側から具体的な要請はない。いずれにせよ、契約上の守秘義務があるから、金額面を含めて公開は控えたい」―。開会中の市議会6月定例会で小原勝市長が「内示された駅前開発にかかる国庫補助金が2億7千万円以上の大幅減額になったのを受け、受注者側にコスト縮減を求めたい」と発言したのを受け、私はその点を質問した。市民の関心が高い問題だけに「ノーコメント」発言に失望した。

 

 一方、先に提出した公開質問状(5月12日付)の中で「空調設備(ダクト)に“又三郎シャフト”と命名したのは地元の風土感覚から見てもいかがなものか」と問うていたのに対し、小平主席は「確かに安易なネーミングだと反省している。今後は賢治が農民芸術の舞台として設立した私塾『羅須地人協会』が映し出す世界観をベースに設計を進めていきたい」。さらに、駅橋上化(東西自由通路)との「調和の考慮」(「業務委託契約書」)については「乗降客の増加は単純には見込まれないのではないか。そのことに過剰に期待することはしないで、図書館としての機能を高めていきたい」と語った。

 

 市民の意見を集約する図書館WS(ワークショップ)はこの日で全3回の日程は終了し、今後は「駅前立地」に向けた動きが一気に加速する。市民の関心は目の前に立ちはだかる国庫補助の“壁”に向けられている。なお、表題にあえて”出来レース”と記したのはそもそも、このWSの参加者(60人前後)のほとんどは「駅前立地」に”お墨付き”を与えた新花巻図書館整備基本計画試案検討会議や対話型「市民会議」の委員だったメンバ-で、私を含むいわゆる公募委員はわずか10人程度に抑えられた。”アリバイ”作りがミエミエではないか。

 

 

 

 

(写真は“駅前図書館”への意見を集約する第3回WS=6月21日午後、花巻市大通りのなはんプラザで)

 

 

《追記》~「そもそも」

 

 「市政堂」を名乗る方から、次のようなコメントが届いた。公募委員の私もこの”茶番”に嫌気がさして、途中退席した。「ワークショップやら、市民の意見を聞く機会は一応用意されてはいるようだが、それはちゃんと反映されるのか?よくある、単なるパフォーマンスではないのか?これに付き合わされる市民の皆さん、本当にご苦労様。思い出した!JR花巻駅東西自由通路整備の市民の意見に対して…意見が寄せられた際は、素晴らしい意見だ!とさんざん持ち上げておいて、結局は色々と規制があり"全て却下"」

 

 

 

「時間が取れたら、お会いしたい」…市長の「つっけんどん」答弁に議場がシ~ン~国庫補助の大幅減額に議論が集中!!??

  • 「時間が取れたら、お会いしたい」…市長の「つっけんどん」答弁に議場がシ~ン~国庫補助の大幅減額に議論が集中!!??

 

 「時間が取れたら、お会いしたい」―。19日開催の市議会6月定例会の議案審議の場での小原勝市長の答弁に議場内は一時、凍りついたように静まり返った。照井明子議員(共産党)が新花巻図書館問題に関し、「病院跡地への立地を求める市民団体が市長面談を要望しても多忙を理由に断られるケースが多いと聞いている。市民一丸を掲げる市長はもっと、対話を大切にすべきではないか」とただした際の応答である。

 

 議会中継を見ていた私もこの“つっけんどんな”な受け答えにびっくりした。実は「花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会」(代表 瀧成子)が6月4日、住民投票に関する市長宛ての要望書を提出する際も「7月にならないと会えない」と担当部課をたらい回しにされた経緯があったからである。さらに、要望書に対する回答が届いたのは2週間後の今月18日になってからだった(6月18日付当ブログ参照)。こんな中、“口先”公約を批判する市民の声も次第に大きくなっていた。

 

 この日の議案審議では「駅橋上化」事業や新図書館建設など駅前開発にかかる国庫補助が大幅減額になったことに議論が集中した(6月16日付当ブログ参照)。総額2億7650万3千円という減額内示を受け、この日提案された補正予算案では「駅橋上化」事業については約1億5,2388万円の減額。一方、新図書館建設についは、国からの補助が約1億2,407万円の減額になったため、急きょ合併特例債の増額やまちづくり基金の取り崩しなどして、約8,093万円を追加要求する苦しい予算編成を余儀なくざれた。

 

 審議の結果、照井議員は「橋上化にかかるJR負担分はわずかに4億円弱。実質的な新駅建設なのだから、応分の負担をJR側に求めるべきだ」とし、羽山るみ子議員(はなまき市民クラブ)は「今回の大幅減額によって、将来への不透明性が増した。こんな中、拙速な予算措置には慎重になるべきだ」とそれぞれ、反対討論をした。採決の結果、この二つの事業を計上した「第1号補正予算」は(案)賛成17対反対5で可決された。

 

 

 

 

(写真は「時間が取れたら…」と発言するに止まった小原市長=6月19日午後、花巻市議会議場で、インターネット中継の画像から)

 

 

 

《追記》~「行けたら、行きます」

 

 「宴会大好き人間」を名乗る方から、こんなコメントが届いた。「宴会に誘われて『行けたら、行きます』なんて言ってると、そのうち誘われもしなくなりますよ。気を付けて!」

  

 

 

 

図書館と“民意”ということ…「住民投票」という名のエセ看板~賢治の「寄り添い」精神に背を向けるイーハトーブはなまき!!??

  • 図書館と“民意”ということ…「住民投票」という名のエセ看板~賢治の「寄り添い」精神に背を向けるイーハトーブはなまき!!??

 

 「ご要望の住民投票については、市民参画手続きを経て花巻駅前のJR用地を建設場所とする『新花巻図書館整備基本計画』を令和7年5月に定め、この計画に基づき、同年6月に市議会において基本設計・実施設計の予算を議決いただき、事業を進めているところです。市といたしましては、花巻市まちづくり基本条例第24条に規定する住民投票を実施する考えはなく、既にお示ししているスケジュールに沿って、令和12年の開館を目指し質の高い図書館を整備してまいりたいと考えております」―

 

 「これで、“市民一丸”市政は完全に吹き飛んだな。民意をないがしろにするというより、最初から“開かずの扉”ではなかったのか」―。新花巻図書館の「病院跡地」への立地を求める市民団体が“駅前図書館”の見直しを求める住民投票の実施を要望していた件(以下に再掲)について、6月18日付で寄せられた小原勝市長名の冒頭の回答書を見て、心底そう思った。わずか4カ月余りで“馬脚”を現した小原市政の正体とは…

 

 市長権限で「住民投票」が実施できると規定した「花巻市まちづくり基本条例」(平成20年3月制定=第10章第24条第1項)の解説にはこう、明記されている。「具体的な仕組みについては、別に条例等により定めることとしています」。今回、条例制定から18年が経過するいま現在もこの“細目条例”が定められていなかったという前代未聞の行政の「不作為」が白日の下にさらされた。「(住民投票を)実施する考えはなく」(回答書)どころか、長期間にわたって公正な民意を集約するための「住民投票」の門戸を閉ざしてきたという行政の“自殺行為”と言わざるを得ない。住民側にとってはまさに“玄関払い”に等しい。

 

 今回、要望書を提出した「署名実行委員会」代表の瀧成子さんはこう話している。「病院跡地への立地を望む市民が圧倒的に多いことは6千人を超える署名にも現れている。いつまでやっているのかという声も聞こえてきて、何度か挫(くじ)けそうにもなった。でも、市長に“直訴”できる道があると知って、小躍りした。しかし、それもつかの間の喜びでしかなかった。手順がまだ、定まっていないのなら、早急に関係条例を制定してほしい。それができた段階で、改めて住民投票の実施を求めたい」

 

 全世代に開放される公共図書館こそ、“民意”をきちんと反映させた空間でなければならない。住民投票によって、民意のあり方を問われた事例は全国に多くある。「単なる数字の比較は選挙の世論調査でも分かるように必ずしも正確ではない」―。小原市長は「市長との対話」(4月16日)で、いわゆる「病院跡地」への立地署名について、私に対しこう言い放った。ならば尚更のこと、市長に付された権限を堂々と行使すべきであろう。

 

 

 

 

花巻市長 小原 勝 様                   2026年6月4日
 

花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会(代表 瀧 成子)
 

 

要 望 書

 

 

 新花巻図書館の「駅前立地」へ向けた動きが着々と進められています。しかし、私たち市民はこの間の経緯についてはほとんど知らされないまま、現在に至っています。この際、市長に委ねられた重大案件のひとつであるこの図書館事業について、住民投票の実施をお願いいたします。

 

 今年7月には市議会議員選挙が予定されており、議会構成の大幅な入れ替わりも見込まれます。従って、今後の市の意思決定に際しては、前市政が駅前立地を決定した経緯を、新しい議会体制に対して丁寧かつ体系的に説明し、議会としての再確認・議決を得る手続きが不可欠です。そのためには「駅前か病院跡地か」―という市民を二分した民意をもう一度、問い直すことが最低限、必要だと考えます。

 

 「花巻市まちづくり基本条例」(平成20年3月制定)は「住民投票」(第10章)について、以下のように定めています。「市長は、市政に係る重要事項について、住民の意思を市政に反映するため、住民投票を実施することができます」(第24条1項)、「住民投票の投票権を有する者は、住民のうち年齢満18年以上の者とします」(第25条5項)

 

 今夏の市議選ではこの図書館問題も争点のひとつとされており、住民投票を同時に実施する意義は格段に大きいと思います。小原市長の早期の決断を求めます。住民投票こそが、民主主義の原点だと信じます。

 

 

 

 

(写真は病院跡地への立地を求める署名活動に応じる市民たち=2023年12月24日のXmasイブの日に=花巻市小舟渡の旧イトーヨーカド―花巻店で)

 

 

 

 

《追記―1》~「市民一丸はどこいった」~「東大話法」から「東北大話法」へ!!??

 

 「市政堂」を名乗る方から、こんなコメントが寄せられた。「住民投票に関する小原市長の議会答弁を聞いたが、市長自らの決断を聞いているのに質問に真正面には答えず、別の手法を長々と弁じていた。これでは本当の意味での“ご飯論法”とは言えず、単なる答弁逃れだ。あまりにも情けない」

 

 元祖「東大話法」と私自身が名づけた前市長は「(駅橋上化×新図書館は)ワンセットだが、別物だ」と胸を張って主張していた。さすが元祖。ご飯論法もワンランク、格が下がったということか。

 

 

 

《追記―2》~「もっと、文章を勉強して」!!??

 

 「誤政道」を名乗る方から、以下のようなコメントが届いた。市長室と図書館整備室の周辺が何か、ざわついているように私も感じている。

 

 「ご要望の住民投票については」で始まる市からの回答は文末の表現と整合しておらず、文法的におかしな日本語になっていますね。よっぽど慌てて作った文章なのかと訝ってしまいます。こういう人たちが新図書館整備事業を担っているとは驚きです。この回答を見ても、少し落ち着いて周りを見渡したうえで、必要なことがあれば計画を見直す方がよいように感じます。それにしても、図書館できちんと文章の勉強をしてみてはどうでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

補助金の「減額」ショックが現実に…新図書館の「駅前立地」に暗雲~上田失政に小原現市長の“不決断”が追い打ち~騙(だま)された西口住民!!??

  • 補助金の「減額」ショックが現実に…新図書館の「駅前立地」に暗雲~上田失政に小原現市長の“不決断”が追い打ち~騙(だま)された西口住民!!??

 

「4億3818万5千円-1億6168万2千円」=▽2億7650万3千円

 

 電卓がはじき出したこの数字を見て、“図書館迷走劇”のツケが一気に噴き出したと思った。この数字の算式は駅橋上化事業や新花巻図書館など駅前開発にかかる国庫補助金(第1次)の要望額と実際の内示額との単純な引き算であるが、目の前に現れたこの大幅減額が現場を直撃しつつある。現に西口広場の整備費など橋上化関連の予算約1億5千万円の計上が見送られた。そもそも、この事業は「駅西口にも改札口を…」という西口住民の切なる願いから始まったはずだった。「一般財源を充当してでも急がなければならないのが、広場の整備ではないのか」―。こんな怒りの声がもれ聞こえてくる。

 

 その一方で、新図書館の建設問題が浮上したのはもう10年以上も前にさかのぼる。過去三代にわたる市政運営が健全に執行されていたなら、もうとっくに「賢治の里」にふさわしい図書館が産声を挙げていたはずである。「補助金」行政にどっぷりつかってきたイーハトーブはなまきは今、まさに崖っぷちに立たされている。

 

 「今回の内示額が要望額より2億7,650万3千円も少なかったということになります。今後、補助金の増額が見込めるという保証はあるでしょうか。仮に充分な国の支援が受けられなかった場合はどう対処しようと考えていますか。単純に言えばその分、市の負担つまり私たち住民の税負担が増えるということになります。これからも国におんぶに抱っこの合併特例債に頼っていくということでしょうか」―。この日(6月16日)に開催された市議会3月定例会の一般質問で、羽山るみ子議員(はなまき市民クラブ)はいきなり、こう切り込んだ。

 

 これに対し、小原勝市長は「イラン戦争など世界情勢の成り行きを注視しつつ、コスト削減できる部分については見直しをしたい。一方、一日も早いオープンを望む市民も多いので、国への要望活動を粘り強く続けたい」と答えるに止まった。他方、現場を預かる蛭田健次・建設部長は「現下の目まぐるしい情勢下、今後の補助金確保については明言を避けたい」と慎重に言葉を選び、前途が多難であることをほのめかした。現場責任者の発言は限りなく重い。

 

 「旧厚生病院跡地」(大石満雄市政)→「旧総合花巻病院跡地」(上田東一市政)→「JR花巻駅前」(同市政)―。二転三転を辿った迷走劇の中で際立ったのは市民参画手続きを一切無視して、2020(令和2)年1月19日に突然公表された「住宅付き図書館」の駅前立地構想だった。当時の上田市長はその際、「現時点では複合施設部分を除く、図書館本体部分の建設費は20億円強を見込んでいる」(2020年3月定例市議会「市長演述」から)と述べている。

 

 その後、「事業費比較」調査(令和6年10月)で試算された建設費と比較すると、同じ本体部分だけで25億6500万円。わずか5年足らずの間に5億円以上の増額となっている。さらに、これに追い打ちをかけているのが今次のイラン戦争をきっかけとした“オイルショック”。15億円の国庫補助を見込んでいた図書館建設がしょっぱなから、予想以上の大幅減額になった以上、今後の増額もほとんど望み薄になったと言える。「駅前か病院跡地か」という立地論争の以前に“駅前図書館”の立地そのものがまさに、資金面から窮地に立たされつつあるというのが現実である。公共事業の受難劇は全国各地でも続いている。

 

 静岡県は東静岡駅南口県有地に全館移転整備を計画している新県立中央図書館について、令和10年度の完成に向けて、令和4年3月に設計委託契約を締結。令和7年3月末まで基本・実施・修正設計を進めてきたが、国土交通省から「要望に全額応えることが困難である」との連絡があったため、財源不足を理由に整備計画の見直しに追い込まれた(令和8年5月19日付の同県HPより)。当市もすでに公募プロポーザルによって基本・実施設計の業者が選定され、業務が進められているが、肝心の資金不足から静岡県と同じ轍(てつ)を踏まないとは限らない。

 

 県内にも資金難の動きが伝播しつつある。一関市は先月、JR一ノ関駅東口の「NECプラットフォームズ一関事業所」(8・3ヘクタール)の跡地を活用した再開発事業について、事業者の公募を中止したと明らかにした。事業所跡地では民間企業などによる開発を目指し、昨年10月から事業者を公募していた。市によると、公募に応じると表明した事業者の計画が市の要件に合わず、中止を決めたという。物価高騰などの影響を理由に挙げている。これにより、来年に予定していた再開発事業の工事の着手が遅れる可能性が高まっている。

 

 「タラレバ」は許されないが、2年前の2024(令和6)年3月、「病院跡地」が約3億2千万円で正式に市有地に編入された時点で、当初計画通りに当該地に図書館を立地してさえいれば、いまのような逆風にさらされないで済んだのは言うまでもない。「駅前に新しい土地を取得するのは税金の無駄使いではないのか」ー。こんな草の根の声を無視して、市側は駅前立地を強行しようとしている。「国の支援の先細りが懸念されている今度こそ、市有地の病院跡地へ…」。小原市政の”聞く耳”の正体が試されている。「なぜ、これほどまでに『駅前』にこだわり続けなければならないのか」

 

 

 

〈注〉~この日の羽山議員の質疑の中で、住民の民意を集約するための「住民投票」について、それを実施するための細目条例が制定されていないという驚くべき事実が明らかになった。“民意”をなおざりにした駅前立地に批判が高まる中、「住民不在」の行政運営に市民の怒りは頂点に達しつつある。この件については別途、詳しく報告したい。

 

 

 

(写真は鉄道線路と軒を接する形で建設が計画されている新図書館用地の元スポーツ用品店跡地=花巻市大通りで

 

 

 

 

〈追記〉~駅橋上化「今昔物語」…アストロターフィングという詐術

 

 目の前の「補助金」騒動を見ているうちに、ちょうど5年前に繰り広げられたテンヤワンヤの暗躍劇の光景が去来した。興味のある方は2021年6月9日付の当ブログをご覧ください。橋上化と新図書館という二大プロジェクトの舞台裏に巣食う魑魅魍魎(ちみもうりょう)たちの姿ががくっきりと浮かび上がってくること請け合いです。