今年のさくらんぼ期間中、農園や各種観光施設を巡り産地情報を収集し、私なりに今年のさくらんぼに係る様々な状況を分析してみました。
今年はさくらんぼの生育の遅れなどにより出荷が通常より約1週間ほどずれ込みました。その間、雹の被害があったり、梅雨の時期だというのに夏のような暑さ(30度以上)が続いたこともあり、さくらんぼによる初夏の季節感を感じることがなかったように思います。わずか数週間のさくらんぼ狩りも生産計画がくるうとダイレクトにさくらんぼ狩りの入込み客数にひびき、今年は減少傾向にありました。 また、昨今は団体客から個人客がレジャーを楽しむ形に移行し、インターネット(携帯)を介して各種情報を検索し収集して予約をするといったパターンが目立つようになりました。今年の場合、団体客も宿泊での利用より日帰りが多かったようです。その他にも、個人で農園を確認し電話して生産地の生育状態や動向まで関心を持つなど、とても敏感な反応が見られます。ITによる情報化社会が相互交流を促すと言った図式を見て取れます。言い換えれば、ITに対応できていない生産地(生産者)は早急なる意識改革が必要とされているということです。そしてもうひとつ言えることは、消費者が納得し価値を感じて満足しないと購買には繋がらなくなっているということです。施設は時代のニーズそれも個人ニーズを把握することに努力しない限りは、今後の観光客の入込数にも大きな影響を及ぼすことになりそうです。 高速情報化時代に、今後どういった戦略でさまざまな事業を結び付けていくのか?これは山形のさくらんぼだけに限らず、次代の大きなキーになるようです。 |
平成20年2月20日(水)於:白鷹町 パレス松風、国土交通省 東北地方整備局 山形河川国道事務所からお招きを頂き、平成19年度調査・計画及び交通計画担当者会議において「発想の転換による地域資源の活動」のテーマで、地域における活性化、地域資源の活用等、地域づくりといった観点からお話をいたしました。こうの講演は、今後の道路計画や地域計画等を進めるにあたっての参考にしていただくものです。
聴講者は、国土交通省 東北地方整備局(東北6県、道路関係13事務所、及び仙台市本局より道路事業にかかる調査・設計に従事する担当者約50名)の方々で、熱心に聴いて頂きその後質疑応答も活発に行われました。 1991年から道の駅「寒河江」の駅長並びに、寒河江チェリーランド管理センターの事務局長として、国土交通省はじめ各関係機関より大変なご指導とご支援を頂きました。チェリーランドは、平成4年に「道の駅」の指定を受け「立寄り型観光施設」として年間165万人の利用者と年間売上16億5千万円を誇る施設となりました。「さくらんぼ」をテーマにした資料館である「サクランボ会館」にはホールも設置され地域文化の交流や情報発信を行うスペースとして活用され、同様に「チェリードーム」も多くの情報を提供できる場所として広く市民から親しまれています。寒河江の姉妹都市であるトルコの工芸品や食品を展示販売している「トルコ館」、山形県内の工芸品や特産品を集めた物産館も併設され、休憩はもちろんのこと、ショッピングやお食事などを楽しめる施設として利用されています。またここが観光農業の拠点でもありました。お客様を誘客するためには、道案内即ち道路標識が重要であり、標識1つで通過型になるか着地型になるかが決まるといってお過言ではありません。国土交通省と県市町村の強力なネットワークが必要とされました。道路標識に施設案内(青地に白字)、単独の施設案内標識(白地に青字)、場所を示す標識により地域資源が活用され、波及して経済効果ももたらされました。 ○意識改革 過去と他人は変えることは出来ないが、自分を変えることにより周囲も変化する。 ○発想の転換 ・阻害要因を取り除くこと ・知恵を智慧へ ・創意と工夫から生まれるアイデア ・逆転の発想から生まれたヒット ・体をフルに使って五感での情報収集 ・広い視野での見聞 ・熱意と努力、根氣、継続 ○地域資源の活用 外部から、地域の景観、文化、歴史、食を再認識してみる。そこに新たな発見がある。(資源「宝」の発掘) ○人材の育成 人材は人財へ ○履歴よりは実績 通過型から一時滞在、着地型滞在で外貨を獲得=経済効果 ○徹底した営業努力 いいものも、セールスしなければ売れない 以上のようなお話をいたしました。 |
この度、経済産業省、農林水産省、国土交通省の三省による連絡会議の推薦により中小企業の地域資源を活用した事業展開の支援を行う「地域中小企業サポーター」に委嘱されました。県内からは、銀山温泉の藤ジニーさん(藤屋旅館)、山形カロッツェリアプロジェクトの奥山清行さん、菊地規泰さん(菊地保寿堂社長)、観光カリスマの佐藤雄二さん(河鹿荘社長)が選ばれました。
これは、中小企業の地域資源を活用した取組の活性化に向け積極的な支援を期待されているものです。今後は全国規模の「サポーターズサミット」が開催される予定です。 1月15日に、東京で委嘱状交付と関係者による懇談会が催され、甘利経済産業大臣より委嘱状を頂戴して参りました。 |
私が尊敬してやまない高塚さんから、新年のご挨拶が届きました。とても思慮深く面白い内容でしたので、高塚さんからの許可を得て公開させていただきます。
ご一読ください。 ******* あけましておめでとうございます。今年は2009年で2000年から早くも10年経ちました。以前は10年一昔と言った位ですから2000年は今では遠い過去なのかも知れません。9という数字は苦につながるところからあまり好まれない数字ですが本来奇数は陽の数字で縁起がいいと言われています。奇数が重なる月日は1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日と全ておめでたい日です。その中でも9が二つ、つまり一番大きな陽が二つ重なる9月9日は重陽の節句と呼んで更にめでたい日と言われていました。9月は他の数字と違ってかけてもたしても同じ8と1という数字が出てきます。でも他の月日はそうはなりません。また出てきた8と1を足すと元の数字9にかえるのもこの月日だけです。昨年来の不況感を元に戻す為に耐える年という意味にも繋がります。そういえば苦は古いという文字に草冠を載せます。花が古くなったら種になるわ けですからこの種を腐葉土に埋めて芽が出るのを待つという意味にもなります。丑年は五行の土の十二支であり十干でも今年は土の弟です。土は春に芽が出る種を育てて花を咲かす役割を担っていますから今年は全てに渡って物事の始まりの準備をすることがいいと暗示しているような気がする年です。是非この年を大きく飛躍するステップの年にして戴いて未来からの贈り物を受け取る準備の年にしてください。 高塚 猛 |
本日公私ともお忙しい中、盛岡から寒河江まで5時間かけて車でおいで下さいました。
高塚さんに寒河江名産のさくらんぼ(紅秀峯・大将錦・佐藤錦)狩りや食事、温泉入浴しながらのお話、楽しみにしておりました。 私も(財)村山余暇開発公社も5月で退職し、仕事を離れ、毎日がゆっくりした時間を過しております。高塚さんと共通することは、今まで「仕事を大変だと思ったことはない」これからは自分の時間が自由に持てる・楽しむことがこれからの人生だ・・・など。 高塚さんとは、平成10年に開催された『第11回広域連携観光振興会議(東北WAC21)』で知り合ってから、これまでの間、私が悩み壁にぶつかった時、適切なアドバイスや応援と励ましを頂き、公私にわたって支えて頂いています。 工藤さんにお土産と、来県前には“下関のとらふぐ刺身”“福岡・柳川のうなぎ笹巻” 本日は流行のパジャマ・オリジナルグラス(直筆句入)・スモークチキン(骨付)・果物南国のトーチ・扇子・スイカ・うにめし・八女茶(玉露/煎茶)・福太郎めんたい・羊羹・等・・・etc 講演・本に参考になるだろう・・・と。 たくさんのお土産、工藤さんの笑顔と喜びを見たい!食べていただきたい! 大恩人に感謝! 奥様にも感謝! ありがとうでいっぱい♪ |
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その時にとても気になるのが、その市町村の持つ既存イメージである。行ってみたい、住んでみたい、紹介したい、そういった感情は町のイメージで大きく左右される。
仕掛け(イベント)だけに一生懸命努力しても、「一時的」・「一過性」では本物ではない。住民の明るさや笑顔が実はそのまちのイメージになることを忘れてはならない。