観光農業のカリスマ 工藤順一

平成18年7月7日(金)於:天童温泉「天童ホテル」、全国農業経営コンサルタント協議会(会長:西田尚史氏)会員の農業経営現地視察研修事業として、私が講演を行って参りました。
この会は、農業経営に関心のある全国の税理士、公認会計士で組織されている団体で、1993年に発足。農業経営のコンサルタントを担うためには、まず第一に現場を知ることということで、全国各地を訪問し現状の把握に努めていらっしゃるようです。今回は山形県が、来年度は鹿児島県が現地視察研修箇所になっています。
この度は、「農業観光プロデュースについて」をテーマにして話をしております。北は北海道、南は九州まで、全国会員の皆さん約30名の方にお集まり頂きました。

当日配布したレジュメから...

1.これまでの取り組みから見えてきたこと
  「観光農業は感動のドラマ」

 ●元氣 → ドラマ → 人 → 金(地域活性) 
 ●思いがあれば生まれる発想、決断、そして実行 
 ●本物の価値と誠実さがアイデアを支える
 ●観光に敵はいない = 共存共栄という視点

2.全国各地を巡って感じていること
「現状と課題」

 ●地域の宝物(伝統・文化・芸能・人)に対する認識不足
 ●販売営業戦略の欠如(マーケッティングリサーチの重要性) 
 ●行政主導型・縦型構造の限界 … 依存体質からの脱出 
 ●既成概念と固定観念の壁
 
3.それぞれの地域で今後なすべきこと
「自信と誇りを次世代へ」

 ●地域の宝物発掘と再認識
 ●広域圏ネットワーク構築の推進
●体験型研修「食農育」といった観点からの戦略
 ●人材を人財へ = 育てること、支援することの重要性

以上の内容に則して、これまでの体験・体感・実感したこと、そしてそこから見出した私なりの視点をお話ししました。
特に、「元氣」が全ての原点であること、「過去と他人は変えることができないが、自分が変われば未来は変わる」こと、「地域資源を再発見・再認識する」ことを強調して参りました。

懇親会場では会員の皆さんと、親しく和やかな笑いの中で、たくさんの情報交換を行うことが出来、大変楽しく過ごさせて頂きました。

7月20・21日、全国のケーブルTVニュースナビ「目指せ『観光立国ニッポン』が放映されました。
番組の内容的には、外国客を迎え入れるための日本の現状と課題、更に今後目指す観光立国の有り様を紹介したものです。私が愛するまち「寒河江市」の取り組みのこともご紹介頂いております。一部私も声で出演しています。
平成19年8月1日(水)於:東置賜郡川西町、山形おきたま農業協同組合主催の講演会が開催され、「発想の転換で事業展開 〜その秘訣とは〜」と題して講演して参りました。

JA職員として、組合員と共に日夜農業事業に取り組んできた38年間。その中で常に体を使って五感で掴んだ情報を生かして生み出した発想。いつも「元氣」であることを基本目標に据えながら「ロマン・ソロバン・ガマン」で頑張り通した歳月のこと。JA時代に培った地脈−人脈の重要性と、現在のような閉塞感いっぱいの状況下で一番重要なこととして、自分が変わること(意識改革)。それにより職場や地域が変化する。過去の事例や言い訳を捨てる。意欲を失うことは自分のやる氣、行動の阻害となる。事業を展開して目的を達成させるためには、どれだけ組合員と語り合うか(徹底したコミュニケーション)、交流の場を多く持つか。決して一方通行になることなく、次代を切り開くためには、相手のニーズや課題に耳を傾けることから始まる。

講演の内容は次の通りです。
 ○発想の転換とは
 ○組合員、(消費者)のニーズの把握
 ○「得した感覚」を活かす
 ○サービス業にあってはならない3つのキーワード
 ○5つの農協経営キーワード
 ○事業成功の要件
 ○意識改革で、お客様も増え売上げも上がる要件
 ○住みやすい条件とは            などなど

熱心にご聴講頂き、今後の事業展開に少しでもお役に立てば幸いです。
平成22年12月12日(日)於:川西町JA山形おきたま団地センターで、『主催・JA山形おきたま西地区女性部(部長・平知恵子)』JA女性部では組織と活性化及び部員相互の親睦を図るため、JAかわにし文化フェスタ家の光大会を開催いたしました。
家の光大会記念講演の講師としてお招きを頂き『元氣の源はロマンと笑い』について80分生きている中で必要なことは元氣・ロマン・笑いは家庭・家族円満の秘訣についてお話いたしました。会場は笑いでいっぱいでした。

大会では
◎体験発表
◎レクリェーションダンス
◎エアロビクス講座
◎家の光優良班表彰
◎生活工夫展示 

生活工夫展示ではフラワーアレンジ・料理が展示されて、部員の皆さんが観賞されていました。
 
先日取材を受けた、財団法人河川情報センター(仙台センター)で発行している川の情報誌「アクア(aqua)」がいよいよ出版されました。

これは国道交通省東北地方整備局河川部が監修しているもので、川(水)に関わる東北の情報を中心に1万2千部発行されている情報誌です。
その中の「異彩面談」というページで私のこれまでの取り組みなどをご紹介頂きました。
写真も掲載頂き分かり易くまとまっておりますので、是非一度ご購読ください。
観光いちご園の先駆的役割を担い、お客様の目線で取り組む姿勢には学ぶべき所がたくさんあります。

<変遷>
昭和51年 いちご栽培開始
昭和56年 5件の農家で東庄町観光苺組合設立
平成 6年 法人化 水耕の養液栽培開始
      苺に加えポピー狩りも導入
平成15年 高設栽培開始
平成16年 生涯者用のトイレ新設

<栽培面積 3150坪>
・高設栽培  420坪(バリアフリー対応)
・水耕栽培  500坪(バリアフリー対応)
・土壌栽培 2230坪
・ポピー   150坪
<休憩所   220坪(バリアフリー対応)>

今日の寒河江市観光いちご園設立に向けて、栽培方法、経営を学ばせて頂きましたので、とても感慨深いものがあります。当時、東庄町、鹿島、銚子、神栖各市の観光地などもご案内頂いたことを昨日のように思い出します。

詳しくは「磯山観光いちご園」」をご参照ください。


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