中国の呉子は将の心得として「五戒」を説いている。
�� 理(衆をよく統率する−組織の管理についてどうしていくか)
�� 備(常にライバルに備えよ−用意周到)
�� 果 (沈着果断に行動せよ−意思決定とは難しいもの)
�� 戒(勝って兜の緒を締めよ−自戒、慎重、調子にのるな)
�� 約 (形式的な規則や手続きを廃し、簡素化すること−能率中心の考え方)
古来、名称あるいは名社長といわれた人達の用兵の妙がここにある。
長といわれる人は、常に自らの思考や行動を反省し、改善していかねばならない。
神戸大学の二宮厚美名誉教授はアベノミクスの本質を次のように喝破している。第一の矢、金融緩和は、「的に届かない矢」現在の不況を創り出したのは、新自由主義的構造改革→貧困・格差拡大→所得の低下→消費不振によるもの。内需が拡大しない限り、本当の需要は生まれない。第二の矢、財政出動は、「的に刺さらない矢」公共工事による需要喚起は、一時的・限定的国民的消費拡大までには至らない。第三の矢、成長戦略は、「的外れの矢」外需頼り・投資主導型成長、規制改革と国際競争力強化はいつか来た道。地域に根差した中小企業・自営業者が「地域力経営」を推進してこそ、真の日本経済復興につながる。「地域づくりは、くらしづくりであり、仕事づくり」である。現在は、第四創業期、絶好のチャンスといえよう。
「同行二人、松下幸之助と歩む旅」(PHP刊・北康利著) わが国の歴史において「経営の神様」と呼ばれた人間は松下幸之助しかいません。本書では、この松下幸之助という不世出の経営者の人生をたどり、彼のとった行動と決断を追体験することができます。 判断に迷った時、「松下幸之助なら、こうしたのではないか」という、経営をしていく上での頼もしい杖となるものと確信しております。 世に松下幸之助関連の本は多けれど、日本型経営、和魂和才の叡智に学ぶために自信を持って推奨できる名著です。
企業の発展には原則があります。基本的には次の3つです。 1.業 種・・・・時代が求めているものであるか。 2.経営者・・・・経営姿勢、経営能力 3.管理技術・・・規模に合った管理をしているか。 業種のいかんにかかわらず、必要なものは求められ、必要を満たせば生き残っていきます。 少なくとも同業界において、経営に差をつけていかねばなりません。そのためには、企業規模による力点を間違わないことです。 同一商圏内における同業者と比較して 1.規模が大きいところは、資本力を生かして勝負する。 2.中規模は、技術力、商品力、専門知識で差別化をはかる。 3.小、零細は、より以上小回りを利かして商売をする。 どのように環境が変わっても生き残り、健全な経営をしていくことです。
経営者の心構えの一つに「常に危機感をもて」 というのがある。 会社は、いつ潰れるかわからないということを、いつも頭の中にいれておけば、経営態度は慎重となり、放漫経営に陥り、あるいはミスを犯すことは少ないだろうというのである。 しかし、いつも危機意識にさいなまれていると、それが高じて恐怖心とな り、石橋をたたいても渡らぬ式の憶病経営となり、時代の波にとり残されてしまう。危機感というのは、外部から襲われる他動的な要素についての防御意識であるから保守的にならざるをえない。 だから自動的な考え方、つまり自分とは別の世界に何が起こりつつあるかという好奇心をもつ方がいい。 好奇心かあるから、自分の知らないことを知ろうと努める。 新聞を読んでも、テレビを観ても、人の話を聞いても、そこから何かをつかみとろうとする勉学心が起きてくる。 国際情勢、政府の方針、世の中の出来事を通して時代の流れを知ることができるし、好奇心があるからこそ、同業者のやり方だけでなく、異業種の経営法、儲かっている会社、倒産会社のことなども研究して、そこからヒントをつかむことができる。 人の判断は、自分の知っていることの範囲をでないというが、危機感だけでは、自分の狭い知恵だけで考えるのが落ちである。 新しい知識をえて、わが社を考えてみる。そして、これではダメだと自覚したときに進歩は始まるのだと思う。
『通販生活』は100万を超える発行部数を誇っている通販雑誌。この雑誌を発行しているカタログハウスの商品開発プロデューサー吉川美樹さんは、新商品開発で6年連続売上トップという業績をあげている。彼女の仕事のやり方は特徴がある。それは「残業は一切しない」というもの。何があっても、5時半にさっさと会社を飛び出し、帰宅してしまうという。入社して3年間は、彼女も普通の「やり手」サラリーマンと同様、深夜残業も厭わず、バリバリ働いて終電にとび乗るという生活をしていたそうだ。そんな生活を一変させたのは出産と子育て。子供ができてからは、定時の5時半までに仕事を終え、さっさと帰ることにしたという。深夜まで働いていた頃と比べれば、労働時間は半分になってしまう。単純に考えれば、仕事の成果も半分に減ってしまうことになる。ところが、結果はまったく反対だった。「残業なし」で退社し、その後は主婦として子育てに追われながら生活している現在の方が、ずっと成績がいいというのだ。「なぜだろう?」吉川さん自身も不思議で、いろいろ考えた。 そして、得た結論――それは、簡単に言えば、「残業なし」を断行したことで、生活を「実体験」する時間や空間が拡大したからだというもの。生活上の「不満」や「不便」、「悩み」、これがヒット商品を生み出す原動力。「残業しない」で帰ることにしたことが、生活者として、その「不満」や「悩み」を実際に体験する機会を拡大させる結果になったのだという。その体験が、吉川さんの中に、世の中に「訴えたいこと」を増やしていった。それが「新商品の開発」となって結実したというわけだ。(写真と文中記事は関係ありません)立教大学 山口義行 教授 Small Sunニュースより抜粋