生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。
◎ 『葉隠』 の教え
佐賀県に齋藤用之助という人物がいました。
齋藤家は武士の家系で、代々佐賀藩の鍋島家に仕えてきました。廃藩置県により世の中が大きく変わる時代に、齋藤氏は警察官として沖縄県に赴任することとなります。
その後、県の行政職に転じ、農業の発展、インフラ整備、学校教育と、沖縄の発展のために46年間従事することになりました。
齋藤氏の功績の一つに、硫黄島の噴火で、全島民を久米島へ避難させた移住計画があります。
齋藤氏はトップダウンで避難、移住を指示したのではなく、一軒一軒聞き取り調査を行ない、住人に寄り添いながら丁寧に次の住居などを決めていったのです。
武士道を論じた『葉隠』の教えの一つに「大慈悲を起こし人の為になるべき事」という文言があります。この教えを忠実に実践したのが齋藤氏だったのです。
退官の際は別れを惜しみ、一万人もの住人が見送りに来てくれたほどでした。
業務に忙殺されると、心が置き去りになることがあります。改めて、目の前の相手に心を向け、その人のためになっているのかを考え行動したいものです。
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<コメント>
明治初期と言えば、民は御上(官)の言うことなら、大抵のことは逆らわずに従っていたのではないでしょうか。
そんな世相の中で、じっくり一軒一軒聞き取り調査を行うというのは、当時としては異例中の異例でしょう。内部からも反対の声があったかもしれません。強制移住で良いではないか、と。
『大慈悲』 とは本当の意味で住民一人ひとりのためになることだ、という信念あればこその決断でしょう。
仕事の記録においては、何を成したかが大切。人々の記憶という点では、どんな意図(心持ち)でそれを行ったかということも、同時に大きなウエイトがあることを、1万人の見送りという事実が突き付けていますね。
私も残りの仕事人生をカウントダウンする歳になっていることを自覚し始めたところです(笑)。
世のため後(のち)のため、とりわけ愛する東北のため、という思いで仕事をしてきた自負はありますが、このコラムと出合い、一層心を強くして尽力します!
◎ 本来の自分
近年、ご飯にかける「ふりかけ」の消費量が増加傾向にあるそうです。
これは、物価上昇などを背景に、節約志向が高まったことが要因と考えられています。2024年の販売額は、575億円になったとみられ、過去最高を更新しています。
一方、その「ふりかけ」をかける「米」の消費量は減少傾向にあり、学校給食などでは味の淡白さから「白米」を苦手とする子供たちも多いといいます。
ふりかけに限った話ではありませんが、調味料と呼ばれるものは、使い方によって素材の味を引き立てることもあれば、素材そのものが持つ味を消してしまうこともあります。
私たちの生き方も同様に、自分自身の心や考え方に様々な情報が加わることで、自身が持っている本来の良さが失われてしまう可能性があります。
素材の味を楽しむには、過剰なアレンジを控えることが大切です。
日常生活でも素の自分を知り、それを引き立てるものを意識したいものです。
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<コメント>
ふりかけを生成AIと置き換えて考えました。生成AIに指示をすれば、それらしい文章が自分の思いまで飛び越えて出来上がってしまう時代。出来上がった文章を読み返してみて、違和感を感じる部分が自分のこだわりポイントだと思います。
変えてはいけないものもあれば、AIの提示を有難い発想転換と捉え、新しい考えを取り込むことも良いでしょう。大切なのはそのバランスですね。






















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