『仙台広瀬倫理法人会 特別イブニングセミナー』 が
12月17日(火) 仙台シルバーセンター 交流ホールで開催されました。
・講 師は 株式会社クリフ (福島県福島市)
代表取締役 石山純恵 (いしやま すみえ) さん
・テーマは 「私の起業 そしてこれから」 でした!
会場は大入り盛況、アンケートの結果も大満足。
石山さんのモットーは Do-do-Do!Do-do-Do!Do-do-Do!
実践に裏付けされた素晴らしいお話でした。
以下、講演要旨です。
1.起業の動機・意欲
就職したものの、懸賞でギリシャ旅行が当選。入社半年で退社してギリシャへと旅立った。そこで知り合った人の仕事を手伝いながら、輸入業なども手がけるようになった。しかし、バブル崩壊で輸入業が立ち行かなくなり、英会話スクールや塾などにも手を広げていった。その間、国際結婚もしたが、やがて破局し子供と三人暮らしとなる。
40歳過ぎて福島で求職するも見つからず、「貴女は人を使う人」という助言により再起業を図ることになった。福島県起業支援室(インキュベーションオフィス)を知り、1.5坪の事務所からスタートした。
社名の由来は、
「コミュニケーション」Communication
「復活」「再生」「心の垣根」 Renaissance
「福島」Fukushima の頭文字をとってCRF → クリフ(崖)?
どんなに険しくても登り続ける揺るぎない心を持ち、上に、もっと上に! を理念(my rule)とした。
平成20年2月6日 株式会社クリフを立ち上げ。多言語翻訳、英会話、教育研修提案・実施、国内外の研修旅行企画・実施、広告物・イベント企画・制作。講演、学童クラブ、塾等の斡旋・紹介が事業内容。
2.営業活動と成長過程
営業活動は、機会があればどこへでも出かけ、名刺交換。そして、すぐにお礼メールを出すこと。95%の方は無反応だが5%の方は返信があった。また、ビジネスプランの発表機会を探し、どこでも発表会を行った。さらに、もらった仕事は徹底的に調べ、見える化(数値化)していった。
例えば、工場で英語を教える仕事をいただいたが、雑談の中で社員の声をデータ化し、家族工場見学~他の研修~雇用調整助成金を使った教育訓練~グループ企業への提案~紹介と次から次へ「わらしべ長者」のようにチェーン化していった。
とにかく、何でもやることで幸運が到来した。今までのすべての体験を活かす、新しい人脈づくりで、さらなる展開をはかっていた。福島県・国の受託機関として、農商工連携や研修事業、社員雇用・増員とステップアップしてきた。
震災&原発事故で福島を取り巻く環境が一変した。国際的に見たフクシマとは?これからどんなことが起こる?CRFにできることは?と考え抜き、福島ブランドの再構築の必要性を痛感した。
国際会議を福島でやるようになるのではないかと考え、資料の翻訳、記録作業などの随伴業に、今までにない差別化したサービスとして取り組んでいった。
その結果、一人から始めた事業が今では正社員12人+パートさん、事務所も1.5坪から175坪へ。
3.大事にしている考え方
失敗は数々あるが、お金を損すること、他人に迷惑をかけること以外は失敗じゃないと思う。失敗はしてみることが必要。重要なのは、その後どうするかである。
努力することに価値があるのではなく、成果があってはじめて努力したと言える。成果は、正しい場所で、正しい方向で、十分な努力で実るもの。自分の心と直感を信じて、Do-do-Do!実行・実行・実行である。実行の伴わない論は、どんなに筋が通っていても役に立たない。勝ち組も負け組もない、失敗も成功も常にすることが大切である。
大事にしていることは
(1) ロジカルシンキング
①主語を明確にする。責任の所在を明確に!
②文をなるべく短くする。5W1H
ひとつのセンテンスに言いたいことは一つだけ。
(2) ワーク・ライフ・バランス
仕事も個人生活も同一人物
ロジカルに考える習慣
~感情が先に立ってしまいがち
~なるべく・早急に・出来るだけ・忙しい・大変・・・
どこで差がでるか?
・スピード力
・情報収集力
・捨てる力
・生かす力
・コミュニケーション力
『配慮』は要るけど『遠慮』は無用
4.女性起業家大賞受賞
これまでの活動が認められ、平成24年度 福島商工会議所 優良企業表彰。☆社会貢献部門金賞 ☆経営革新部門 銀賞。
平成25年8月 全国女性会連合会(日本商工会議所) 第12回 女性起業家大賞 最優秀賞 受賞。
5.これからのCRF
これから、女性は社会のKey。これからCRFは、女性の応援事業をしていく。
・子育てしながら働ける環境づくり
・女性の社会復帰のお手伝い
・起業の応援
・女性らしく、美しくなるために
そして、利益を上げて税金を払うことで恩返しをしていきたい。
以上
(文責:広報担当 反田)