米住建設/古畑亮ブログ

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思わせぶりなタイトルは収納に関するテーマ。
収納を大きく取ると納戸となります。
納戸はあれもこれも、とりあえず収納量は抜群ですが結局
何がどこにあるかは、うやむやになるかも。
点在させる収納は?
これは使用用途に合わせて小さな収納をプランするもの。
洗面所にはタオル類、ホールには掃除機など、キッチンには
分別種類の多いゴミ箱スペースなどでしょうか?

せっかくの家づくり。
細かすぎることはありません。
出来る限り提案させていただきますので、家づくりの希望を
お聞かせください。

写真は洗面コーナー。
タオル収納を併設させ、また洗面化粧台側面の壁は
濡れても大丈夫なシームレスの面材貼です。


押入れの大きさは畳一帖分。
910×1820ですが、このスペースがあれば色々な
提案が可能になります。

トレイは一般的にこの大きさです。応用として幅は910
のままで奥行きはもう少し小さくできます。
作り付けの本棚スペース。これは奥行きが300あれば
出来るので、残りのスペースをまた別に活用できます。
そして書斎コーナーも、押入れの大きさで作ることが出来ます。
机となるカウンターの奥行きは600あれば必要十分。
書斎の応用としては※パウダーコーナー。
(※女性が身支度するコーナー)
これら以外にも、隣り合う空間でこの寸法を使いあうと
すこし広い玄関や、収納に工夫のある洗面脱衣室などの
提案が可能となります。


【一畳でトイレ】
個人空間の最小値。
タオル、掃除用具、トイレットペーパー等々、収納も必要です。



【一畳で書斎コーナーのサンプル】
あえて低く天井を作り、仕上げに変化を持たせるとより個人空間を意識できます。


これまで和室と言うと柱がみえる真壁という工法でした。
寸法のルールがあり、柱の巾に合わせて床柱寸法が決まり
落とし掛けの成一本分下げて長押等々
言わば設計が標準化されていました。

ここ数年は和室の概念が変わり、「和」の要素を取り入れた居室
ともいえる設計も増えてきました。
王道からは外れた様式かもしれませんが、新しい感覚も必要です。


【和の部屋】
天井仕上げ寸法と畳寸法を合わせたもの



【和の部屋】
勾配の天井で変化をつけた、店舗設計にも近いもの



【和の部屋】
壁の仕上げ、色使いに変化を持たせたもの


地元業者の作業場は、お世辞にも綺麗とは言えません。
また一見すると何を作っている会社なのかも不明です。
でも、そこで働く人の技術はお洒落で立派な会社に負けません。
一枚の板が作品に生まれ変わりました。

【加工作業】
丁寧に寸法に合わせて加工
一つ一つすべて手作業で行います


【できた部材の一部】
溝の寸法は等分送り



【造作のTVカウンターの完成】
バックボードに市松模様貼
世界に一つだけの「作品」です


寝室に併設されるウォークインクローゼット。
これでめでたしめでたし・・・からもう一工夫。
ちょっとした書き物やパソコンなど書斎の機能があれば
贅沢な空間となります。
また、ベットヘッド部分が当たる壁は傷が付きやすい箇所です。
腰壁でアクセントと傷の防止を兼ねるのはどうでしょう?
大きな窓で明るい寝室も○ですが、よりプライバシーが必要なため
あえて窓を小さくとるのも○です。
他の居室とは違うため、住む人の個性や設計者の特徴が見えるかも
しれません。
いずれにしても、住宅はそこに住む人のもの。
作り手側の押しつけにならないように、いい提案が出来れば
お互いが満足できる家づくりになるのではないでしょうか?

躯体の外部に断熱するのが「外断熱」
躯体内に充填するのは「内断熱」
それぞれ材料の性能を争いつつも、住み分けがされてきました。
ここにきて、内断熱に新しい流れが起きています。
それは付加断熱という考え方です。

躯体内(柱の内々)に充填するのが内断熱。
柱の厚み以上は入れようがなく、それ以上の性能向上は望めません。
そこで柱の外側に新たに断熱の為のスペースを作り、壁の厚み
を増す(壁の断熱強化をする)のが付加断熱工法です。
すこし外断熱の工法と似た、新しい技術です。

家中を一台のエアコンで全室冷暖房する技術を支えるのが
高断熱高気密化です。


【躯体に付加断熱下地を施工】
躯体の外回りに耐力用面材(構造用合板)を貼ります
その後、さらに外部に付加断熱の下地材を施工します



【付加断熱工事完了 壁200�价杷�】
躯体内部へグラスウールを100�仆偲�
さらに付加断熱100�个韮横娃悪价杷�となります


何事も基礎が大事。
これは断熱住宅も当てはまります。
断熱はもちろんですが、基礎と土台の気密化がポイントです。
土台の下に見える黒いゴム、これが気密パッキン材。
小さな材料ですが、断熱工事の重要なポイントです。
さらにべた基礎内部土間にも断熱材を敷き込みます。
これは地中からの冷気を防止するためのもの。
基礎断熱は建物全体を断熱材で包み込むための、始めの一歩です。

【基礎断熱全景】


【土台の気密処理】
小さく見える黒いゴム、これが土台用気密パッキンです


【土間の断熱】



断熱材の性能向上はほとんど横ばいのようです。
※熱貫流率という熱の通りやすさを表す数字が性能値ですが
技術は出尽くし、生産時のエコロジー性や施工性を競っています。
断熱性能の向上が期待できる部位、それは窓です。
窓枠はアルミ材から樹脂に、ガラス部分はペアガラスといって
硝子2枚が標準となりました。
このガラス2枚の間の空気が、アルゴンガスという断熱性能の
高い気体になりました。
さらにこの気体より性能値の高い、クリプトンガスを採用し
かつガラスが3枚のトリプルガラス製品が発売されています。

ここまで進化するとこれまでのペアガラスに比べ、性能値は1.5倍。
建物の断熱性能を熱計算すると、実は基礎、壁、屋根は一定水準以上の
断熱化をしていると、厚くしても大きく向上しません。
窓は熱性能だけでなく外観のデザインも左右する部位。
性能も大事、合わせてデザインも大事。
まだまだ研究しなくてはいけません。
※熱貫流率は数字が小さいほど性能が良く、単位はw/��k

【樹脂サッシ+クリプトンガス入りトリプル施工】
窓廻りの気密処理も、正確な施工が必要となります


【大開口部こそ高性能サッシ】



建具もない、収納もない・・・
ホールなんだから当たり前ですが、ここを居室空間として
利用できたら?
例えばお子さんが小さいうちは、無理に個室を与えず
スペースの一角に遊べる場所があってもいいかもしれません。
将来的に間仕切ることも簡単に行えます。
親側からすれば、人の気配を感じることが出来て安心です。
なるべく廊下やホールなどの空間を少なくし、居室に充てるのも
ひとつ。逆に広く取って居室とホールの中間の空間をつくるのもひとつ。
プランに正解はありませんが、室内空間をまるごと使えるのが
断熱住宅の利点です。

ちなみに写真のおままごと用ミニキッチン、IHヒーター部分は電池で
赤く光ります。
かわいいフライパンやフライ返し等々、大人顔負けの充実設備。
金池モデルハウスで遊ぶことが出来ます。

木の香りがする家。
イメージは室内の仕上げに木材が使用されている、と
いう感じでしょうか。
実は仕上げには色々なバリエーションがあります。


【羽目板貼り】
壁面や天井などの仕上げに。



【横格子】
手摺や視線を遮りたいときに。



【縦格子】
横格子と使用用途は同じです。



【押縁】
等間隔で木材を打つ。背面の面材に色を付け対比させる。



【横格子と羽目板を使用した空間サンプル】
木材の仕上げを組み合わせたホール。



絶対不可能ではありませんが、高断熱高気密住宅を基本に
プランに取り入れないと危険なのが吹抜けです。
天井高が高く取れ、開放感あふれる空間を演出できますが
室内の気積が大きくなります。
「断熱」と「気密」を取り入れなくては、贅沢な空間が
台無しになりかねません。
温熱環境に関しては建物の施工で解決できますが、生活音に
関しては検討いただく必要があります。
リビングの音がそのまま2階ホールに聞こえますから、生活習慣
や家族構成によっては不向きかもしれません。

忘れがちなのが、吹抜けの窓の視線を何で遮るか。
ロールスクリーンの手動チェーンを長くすればいいだけですが、
せっかくならすっきりさせたいもの。
コンセント工事をしておけば、電動スクリーンを設置できます。


【高断熱住宅+吹抜けサンプルa】
大きな開口部を設けた吹き抜けのあるリビング。



【高断熱住宅+吹抜けサンプルb】
小屋組みを表し、和のテイストを取り入れた吹抜け。



【高断熱住宅+吹抜けサンプルc】
白を基調に部分的に無垢を使った仕上げ。



高断熱住宅では建物全体をすっぽり隙間なく断熱する必要があります。
基礎・壁・屋根又は天井・開口部・換気
これらの部位は自社標準仕様で断熱厚み、仕様を決めていますが
ひとつだけ不確定部位があります。
それが「屋根」又は「天井」です。
屋根で断熱すれば、天井を高くとったりロフトを作ったりできます。
いいことづくめ、じゃあ屋根断熱を標準に!とはいきません。
室内の空間(容積)が大きくなると、ランニングコストの部分で
光熱費がアップします。
どこまで省エネで全室冷暖房が出来るかを考えると無視できないところです。
スペースや設計上必要なら屋根断熱で
省エネ優先、コスト優先ならば天井で
いずれにしても、屋根部分の断熱効果を実感できるのは夏です。
(日射により温度差が冬場より大きくなる為)
展示場巡りは猛暑日に!かもしれません。

【屋根断熱の施工風景】
グラスウールは梱包を解くと、倍以上の体積となります。


【壁・屋根 断熱気密工事後】
基礎から連続して建物が断熱されました。


高断熱高気密住宅の利点は様々ですが、予想外の効果は
吸音です。
硝子繊維で出来たグラスウールを標準採用していますが、
ご覧の通り綿のような形状です。
この為、屋根の雨音などこれまで室内に響いていた音が聞こえません。
そもそも断熱住宅を国が義務化するのは、CO2削減を進めるため。
製造業は設備投資が進み、これ以上の削減量は望めません。
また運送業も、車両の低燃費化で多くを望めません。
伸びしろのある分野が家庭の光熱費削減、つまり高断熱住宅の義務化による
削減です。
CO2を削減するための断熱化ならば、そこに使用される断熱材も環境負荷の
少ない物でなくてはいけません。
グラスウールは製造過程はもちろん、解体時の処分に関してもリサイクルの効く
優れた材料です。
サイズ寸法、厚みが各種そろっていますから、施工側(大工さん)に対して
管理側はなるべく加工無しで施工できる材料を支給できる様心がけています。

「少ないエネルギーで全室冷・暖房できます」
建築業界ではありふれた表現で、よく見かけますがその根拠は?
外気温が30℃を超えた6月某日、金池モデルハウスの室内の
様子をサーモカメラで撮影してみました

断熱性能はUA値という数字で表されます※外皮平均熱貫流率
金池モデルハウスのUA値は0.3W/m2k

温度差1℃当たりに逃げる熱量が0.3W
外気に接する面積は416.5��
外気温33℃と仮定し、室温を23℃に保つ設定では
温度差は10℃となります
0.3×416.5×10=1249W(1.2kw)
一番小さな6帖用のエアコン(2.2KWの冷房運転能力)
で全室冷房が可能となります

帖数で約88帖あるモデルハウス
理論はわかっても本当なのか?
サーモカメラで検証してみました


【金池モデル 玄関】



【玄関 サーモカメラ画像】
床下全体を冷房するため、床表面が最も低くなっています



【金池モデル LDK】



【LDKサーモカメラ画像】
最も高いのがLED照明です



【金池モデル 2階ホール】



【2階ホール サーモカメラ画像】
屋根の直下となる吹抜け天井もしっかり断熱が効いています


同じ坪数でも解放感や広さに差があるように感じるのは
間仕切りによるものかもしれません。
室内温度が均一な高断熱の住宅では、間仕切りの必要がありません。
回遊できる動線が可能となり、廊下のない間取りとなります。
注文住宅はそこに暮らす方、一人ひとりに合わせたオーダー品。
これが正解というものはありません。


【格子で視線を遮った例】


【仕上げ材にこだわった無垢のLDK】


【構造躯体を表したLDK】


【カウンター天板など、手仕事が見える例】


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