川喜多 喬(法政大学キャリアデザイン学部教授)の「組織の活性化は中小企業の人材育成に学べ」と言う講演を聴きました。
キャリアデザイン学会を立ち上げた先生の講演であり、興味深く受講させて頂きました。キャリアデザインとは、個人が社会生活の中で経験する仕事、余暇、学習、地域コミュニティなどについて、レベルアップ(キャリア発達)を図るためのスキルアップ、能力開発、支援などを考えることである。
個人のキャリア開発支援をすることは、組織としての活性化と成長・発展にも大いに通じる。企業にとって個人のキャリア形成に組して得することは、①企業の成長は個人の成長が基本であること、②個人の成長は意欲の再生産を促すこと、③企業への新しい忠誠心の拠りどころとなることにある。
大企業には元々頭の良い人が多く、中小企業にこそ学ぶべきことが多い。功成り名を挙げた人の話は、「周りの皆さんに励まされて、一生懸命頑張ってきた。」と言う話を聴くことが多い。「皆が学ぶ風土作り」こそ人材育成の基本である。
身の丈に合わせた人材育成が大切である。人材育成ノウハウは企業秘密であり、他社からは容易に窺い知れないようにすること、即ち人材育成ノウハウをブラックボックス化すべきである。人材育成は将に企業競争力の源泉である。
人材育成は、長所を誉めることで能力向上することが多い。その点、人事考課面接は、欠点を指摘することが多く、ほとんどの会社でゲームになっている。
心構えや態度を教える「躾」教育も大切である。礼儀についてもしっかり教えることが大事である。人材育成の要諦は、職場々々で先輩の動きに学ぶことである。
HOME > 記事一覧
これからどうなる年金問題
「これからどうなる年金問題」~分かりにくい年金問題を従業員に説明できるようになろう~講師 森谷順二(社会保険労務士・年金コンサルタント)の話を聞いてきました。
年金は、最近ニュースで盛んに取り上げられているように、ライフ(キャリア)プランを考える上で重要なアイテムになってきている。特に、中高年のライフタイムを考える上で大切であり、ライフプラン研修に盛り込んで行くべきと感じた。
今回の主な年金改正
○厚生年金保険料率(H16年10月)…現在13.58%の保険料を毎年0.354%ずつ引き上げ、H29年9月以降18.30%に。
○国民年金の保険料額(H17年4月)…現在月額13,300円の保険料を毎年280円ずつ上げて、H29年4月以降は16,900円に。
○マクロ経済スライド(H16年10月)…被保険者数の減少や平均余命の伸び率等を勘案し、物価上昇率から0.9%差し引いた数が上昇率となる。
○60歳~64歳の在職老齢年金の一律2割カットが廃止(H17年4月)
○離婚時の厚生年金の分割(H19年4月)
○第3号被保険者の特例届出(H17年4月)…未届出期間について、特例で届出することができ、保険料納付済み期間とする。
○定額部分の被保険者期間の上限を480月に(H17年4月)…定額部分の444月の上限が、生年月日により段階的に上がり、昭和21年4月2日生から480月に変わる。
○70歳以降も在職カット(H19年4月)…老齢厚生年金は、在職老齢年金となり支給停止の対象。
○年金見込み額は55歳以上なら社会保険事務所で教えてもらえる。(H16年1月)
○58歳の人に対して年金加入記録の送付サービスが始まった。(H16年3月)
○短時間労働者(週20時間以上30時間未満)の厚生年金加入は今回見送られた。
○保険料を払わなくとも良い第3号被保険者制度の見直しが今後の検討課題。
○基礎年金国庫負担の引上げ(1/3→1/2)によって、消費税導入が検討課題に。
年金は、最近ニュースで盛んに取り上げられているように、ライフ(キャリア)プランを考える上で重要なアイテムになってきている。特に、中高年のライフタイムを考える上で大切であり、ライフプラン研修に盛り込んで行くべきと感じた。
今回の主な年金改正
○厚生年金保険料率(H16年10月)…現在13.58%の保険料を毎年0.354%ずつ引き上げ、H29年9月以降18.30%に。
○国民年金の保険料額(H17年4月)…現在月額13,300円の保険料を毎年280円ずつ上げて、H29年4月以降は16,900円に。
○マクロ経済スライド(H16年10月)…被保険者数の減少や平均余命の伸び率等を勘案し、物価上昇率から0.9%差し引いた数が上昇率となる。
○60歳~64歳の在職老齢年金の一律2割カットが廃止(H17年4月)
○離婚時の厚生年金の分割(H19年4月)
○第3号被保険者の特例届出(H17年4月)…未届出期間について、特例で届出することができ、保険料納付済み期間とする。
○定額部分の被保険者期間の上限を480月に(H17年4月)…定額部分の444月の上限が、生年月日により段階的に上がり、昭和21年4月2日生から480月に変わる。
○70歳以降も在職カット(H19年4月)…老齢厚生年金は、在職老齢年金となり支給停止の対象。
○年金見込み額は55歳以上なら社会保険事務所で教えてもらえる。(H16年1月)
○58歳の人に対して年金加入記録の送付サービスが始まった。(H16年3月)
○短時間労働者(週20時間以上30時間未満)の厚生年金加入は今回見送られた。
○保険料を払わなくとも良い第3号被保険者制度の見直しが今後の検討課題。
○基礎年金国庫負担の引上げ(1/3→1/2)によって、消費税導入が検討課題に。