勝俣悦子のターニングポイント
「覚悟をもって、攻める」 海獣医師・勝俣悦子の流儀は忘れられない失敗から生まれた。 アイスランドからやってきたシャチの「カレン」。 日本の夏に弱く、気温が上がるたびに体調を崩し、病気がちだった。 10年の冬、カレンがまた体調を崩した。 勝俣は、またいつもの感染症と診断して、投薬を始めた。 しかし、カレンは具合がよくなったと思うと、また元気がなくなる。 薬が効いているのか、効いていないのか、若い勝俣には判断がつかない。 迷いの中で、そのまま治療を続けた。よくなっていると信じたかった。 4ヶ月後のことだった。カレンの容態が急変し、息を引き取った。 よくなっているだろうという甘い希望が、必要な治療を遅らせ、手遅れとなった。 (プロフェッショナル仕事の流儀13 File No.36より)
2009.01.16