火起しでっぽ 〜キャリアネットワーク〜

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11月22日は「いい夫婦」の日。
そんな日に、年に一度の勉強会合宿を山形で行いました。

勉強会合宿とは言え、テキストを用いてのガチガチの勉強会とはちょっと異なります。

参加は総勢7名。内訳は、男性4名、女性3名。仙台から4名、山形から2名、そして大阪から1名です。

それでは、どんな合宿だったかを時間を追ってご紹介します。

11:30 集合は、山形市くぬぎざわにある「あら井」という和食のお店。
お昼に宴会が入っているということでしたが、予約なしでしたがなんとか入れました。
なんでもお魚屋さんがやっている飲食店ということ。
いつもは待ち遠しい注文品がでてくるまでの時間も穏やかな語らいで楽しく過ごしました。


腹ごしらえを終え、最初の目的地である柏倉門伝にある明源寺へ。

13:00 第17代・柏倉住職によると、山形盆地の西の端、富神山の麓にある柏倉門伝地区には縄文時代から人が住み着き、石器や土器がたくさん出土するとのこと。お寺にも境内や近隣から出土した石器がたくさんあり、本題に入る前に大いに盛り上がりました。
明源寺の創建1600年頃に創建させれたそうですが、「鎌倉殿の13人」である安達九郎盛長が総柄検したという毘沙門堂が境内に建っているという歴史的にも興味深いお寺です。
そんなお寺に何をしに来たかというと、マインドフルネスを体験しにきたのでした。
明源寺は、浄土真宗大谷派のお寺ですが、住職の「禅・天台・スピリチュアル系・キリスト教などの宗派宗教にこだわらず、無宗教の方でも、悩んでいる方、苦しんでいる方、弱い立場にある方の何らかの、お手伝いになることを願いつつ、ざっくばらんに寄り添う寺を目指しております。」との言葉通り、坐禅は椅子に座っても、あぐらをかいてもOK。苦しくないことが大事とときます。思考(考え事)を思考として捉えて、それをそのまま流してやり、無意識を自由にしてやることが大切と説きます。



住職の言葉に導かれながらの瞑想の時間。呼吸とともに心が整いました。最後は、一人ひとり体験した感想を述べあって、住職の奥様に記念写真をとってもらって終了となりました。



15:30 宿泊場所での2次会に備えての買い出しのため、職の専門家が「幸せな食」をお届けする次世代スーパー」moh’zへ。ここで、天神の湯温泉に向かうグループと買い出しグループの二手に分かれました。筆者は、大阪からきた代表とともに天神の湯へ。入力料金は一人450円。日が落ちかけた露天風呂は本当に癒やしてくれました。瞑想そして露天風呂、普段の疲れが流れていくのを感じます。
身も心も整ったところで、宿泊場所のペンション三百坊に急ぎます。ところが、まだ17時というのにすっかり日が落ちた山道は真っ暗。曲がる場所を2回も間違い、細い山道を50mくらいバックで下る羽目になりました。
到着したら、先についた仲間はテーブルにつき、仕入れたワインを飲んでいるではないですか。さっそく温泉組も仲間に入り、ハイネケンで乾杯。
そして出てきた料理にびっくり。猪鍋、ヤマメの寒風干し(自家製)、ステーキなどなど。オーナーシェフの話をつまみに楽しい時間が過ぎていきます。
18時30分に食事は終了、19:30からは二次会となりました。
二次会には、日本酒とビールそして乾き物やお菓子をつまみに話が弾みます。ひとごこちついたところで、近況報告タイム。キャリアネットワークでは、お互いの人生から、お互いが学び合っています。その中心が近況報告を題材にした自己開示。嬉しいこと、悲しいこと、病気のことや家族のことなどなんでもOK。順番に一人ずつ、仲間はその人の話をそっと受け止めます。

翌朝6時半頃おきてみると、遠くに見える朝日連峰や月山が白く朝日に輝いてました。
朝ごはんを作ってくれたオーナーシェフの話によると、ここは慈覚大師円仁が山寺よりも2年早く開いたところで、龍山大権現を祀っている修行の山とのこと。ペンションのすぐ近くには参道ががあり、明石でできた大鳥居があるのです。ここから下は一般人の世界、ここから上は修験者の世界とのこと。


 
ここで、オーナーシェフのことに少し触れておきます。年齢は72〜3才(忙しくて年を数える暇が無いとのこと)、農業の傍ら、ペンション経営をしています。ペンションは宮城県の定義山を作った宮大工の棟梁の手によるもので、青森ヒバで作られたログハウス。建ててて40年弱。外側が風雪のため黒ずんでますが、なかはピッカピカ。コロナのころから啓翁桜を育てていて、11月からは啓翁桜の世話で忙しくなるんだとか。普段は、予約も断っているとのことでしたが、たまたま「電話をとっちゃんたんだよね」ということで今回お世話になることができたのでした。1月頃になると、スノーモービルスクールを開催するとのこと。講師はオーナーシェフ。ペンション横の小学校のグラウンドくらいの広さの場所で集会練習し、慣れたら近くにある放牧場を走るそうです。さらに訓練を積めば、木立の中を抜けて走る蕎麦屋コース(近くのこれまた三百坊という蕎麦屋)に参加できるとのこと。
食事のあとは平清水焼の茶碗でお茶をいただき、最後に記念撮影をして、ペンションをあとにしました。



9:00 勉強会会場である、私の会社の事務所へ移動。
ハローワーク職員である仲間の一人が講師役になり、障害者の種別、法定雇用率、現状の課題などをレクチャーしてくれました。参加者には会社経営者もいれば、人材紹介コンサルタントをしているものもおり、それぞれの視点から自分の体験を共有してくれたことにより、理解がより深いものになったと感じます。



11:15 勉強会を終え昼食へ。そば琳に向かったら、営業開始前というのに、すでに駐車場は一杯、路上に車がまっている状況。パッと切り替え、一寸亭山形店へ変更。みんなで肉そばをいただくことになりました。朝食をガッチリいただいたので、ミニ盛りの人、大半は普通盛り。一人だけ、ガッチリ朝食を食べたのに大盛りの人まで。でも、全員が冷たい肉そばに舌鼓をうったのでした。



12:45 墓参。今年9月になくなった仲間のところへ向かいました。そのお寺は、山形市の通称寺町にあり、向かいには鰻屋さん、近くには団子屋さんと洋菓子屋さんがあり、食べるのが大好きだった故人にうってつけの場所のようでした。

こうして丸々一日を一緒に過ごした仲間とお別れすることに。
お互いが、異なる環境で異なる立場で職業もまったく異なる仲間ですが、合えば、互いの心に接して、心がリセットされるのを感じるのは私だけではありません。
互いに自立しながら、それぞれの存在が支え合っている、そんな仲間なのです。

20年前にスタートした会。宮城県と山形県の人ではじまった会も、転居などで青森、東京、大阪にもメンバーが点在しています。年に1度は、みんなが集まれる機会として合宿を行っています。来年はもっと多くのメンバーが参加できる内容で開催していきたいと感じております。