朝日町エコミュージアム|大朝日岳山麓 朝日町見学地情報

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 昔、小野小町が京都から東北地方に来て、大沼の浮島を見物していると、突然天女の姿が現れ、紫の雲の間から羽衣をおとした。その羽衣の上には、十一面観音が立っていた。小町は不思議に思い、里の人々を説いてお堂を建てた。そして、自分の持ってきた守護仏の十一面観音を安置し、天女のおとした羽衣を拾い集め、七宝の念珠といっしょに奉納して霊場とした。これが、寒河江市柴橋にある落裳観音である。
落裳観音

 小野小町が京都から来て観音堂を開き、参詣者が沢山集まってきたところから京集山と呼び、天女が羽衣をおとしたという伝説があるので、地名を落裳と呼ぶようになった。また一説には、小町は年をとってから法衣をまとって諸国を巡り、この土地に来て、その法衣を添えて納めたのがその本尊であるともいわれる。

落裳観音 寒河江市柴橋2494-1

写真は最上三十三観音札所別当会サイトより抜粋


■小野小町は浮島を自分に例えて和歌を詠んでいます

 陸奥は世を浮島もありと云ふを関こゆるぎの急がざらなん

「つらい浮世に心をなぐさめてくれる浮島(=私)」という場所があるのだから、そんなに急いで私の元を離れていかないで(もう少しここにいて)、と恋人を引き止める女性の心情が表現された一首とされます。