山形在来作物研究会
▼絶品!漆野インゲンのモンブラン!!
漆野インゲンは山形県金山町漆野地区にある一軒の農家が大切に伝えてきた山形県の在来野菜の一つである。若い莢(さや)はサヤインゲンとして食べられるが、完熟した豆も莢ごと煮て食べられる点が珍しい。莢に筋っぽさがなく、煮ると莢は透き通り、中の茶色の豆が涼しげに美しく見えるのが魅力。伝統的な食べ方は、他のインゲン豆と同じく甘煮である。
山形県鶴岡市の郊外にあるイタリアンレストラン、アル・ケッチァ−ノのシェフで私の友人でもある奥田政行さんが、この漆野インゲンでモンブランを作ってお店で出している。では、ちょっと失礼して味見を。莢はしっとり、和菓子みたい。マメはちょっと歯ごたえがあって、かむとマメの香りが口に広がる。スポンジは、いやその前に、モンブラン本命の餡は?うーん、生クリームとインゲンの香りとのハーモニーがいい。マロンを使ったモンブランとは一線を画す新しい味。奥田さんのマジックに完敗ですと、漆野インゲンがモンブランのてっぺんでアハハと笑う。
奥田さんいわく、「漆野インゲンはウーロン茶と相性がいいんです」。熱いウーロン茶と一緒に食べてみた、なるほど。奥田さんの発想はいつも突然、宇宙から降ってくるかのように思えるのだが、実際に食べて体験してみると、実に自然に受け入れられるのが不思議。アル・ケッチァ−ノに立ち寄って、漆野インゲンのモンブランを見つけたら、ぜひお試しあれ。ただし、熱いウーロン茶はお店においてないかもしれないので、おみやげにするのがいいかも。
画像 (小 中 大)
2005.10.17:江頭宏昌
[2005.10.18]
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[2005.10.17]
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