「卑」というヘンと、「鳥」というツクリ、これ何と読む?
卑しい鳥って、そもそもひどい名付けだなぁ、と気の毒になりました。果たして?
答えは、ヒヨドリ。
私たちの住む仙台でも普通に見られる鳥ですね。もともとは熱帯の鳥だそうで、
北海道のヒヨドリは、秋になると本州に渡って冬を越すそうです。
「ピーッ、ピーッ」とつんざくような鋭く大きな声で鳴き、ハトよりは小さいけど、
スズメよりはだいぶ大きい体、他の鳥を追い散らして餌にありつく雰囲気を持っていて、
そのあたりがこの漢字のいわれかと思ったのですが、一応調べてみました。
「名前の語源には主に「ヒィーヨ、ヒィーヨ」という鳴き声説と「稗(ヒエ)鳥」からの
転訛説がある」と出ていました。そして、稗を食べているように思われているけれど、
実はヒヨドリは稗は食べない、とも。
そもそも私には、「ヒィーヨ、ヒィーヨ」とは聞こえないんだけどなぁ(笑)。
源平の戦いのハイライトの1つに、「一ノ谷の戦い」というのがありますね。
私も聞いたことくらいはあります。源義経が平家の軍勢を急峻な谷から馬で駆け下りて
追い落とした深い山あいを「鵯越え」といい、「鵯越えの逆落とし」と呼ばれています。
なぜそんなことを書いたかというと、先日、長年の懸案事項だった友人のお墓参りに
行ってきましたが、その墓園の名前が「鵯越墓園」という名前だったからです。
ようやく本題にたどり着きました(笑)。
一の谷というのは神戸市須磨区あたりですが、私が墓参に行った鵯越墓園は神戸市北区。
仙台で言えば葛岡霊園のような市民墓園で、その広大な敷地は葛岡といい勝負、あるいは
あちらのほうが大きいかも、といった規模でした。
そこの中の目的の墓地までは、入口から歩いて15分ほど。冷たい風が吹きすさんで、
東北の寒さに慣れているはずの体でもかなり冷えました。
その彼Tは学生時代同じ寮で寝食を共にした友人。残念ながら40歳くらいで交通事故で
亡くなってしまいました。自分は今、還暦を迎え、ふり返ってみると、40歳から60歳に
至る間には、たくさんの出来事がありました。
Tには娘さんが2人いて、さぞかし無念だったろう、と思い巡らせながら、墓園を歩いて
いたときのこと。冷たい風と共に、彼の声が聞こえたような気がしたのです。
「やりたいことをやったらいいんだよ」
おお、T、そうだよな、そうだよな。
生きるってことはそういうことだよな。
ありがとう!
なんの躊躇もいらない、いや躊躇なんかしていたら亡くなった人に申し訳ない。
年末、彼からの温かいメッセージを感じ取り、背中を押され、力強い決意と共に新年を
迎えることができました。有難いなあ。
ということで、鵯の話から始まって、新年の決意に終わります。
やります! 必ずやります!