最上義光歴史館 - 山形県山形市

▼歴史館ブログ【棗の記】45 「完成まで着々!御手杵の槍!」

10月からブログ内で随時お知らせしている、
伝説の名槍・御手杵の復元プロジェクトの最新情報です!!

おなじみ木村社長がまたまたびっくり画像の数々を
提供してくださいました!!感謝です(^^)

木村☆社長
↓↓↓
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今回もありがとうございます♪

前回までのおさらいはこちらから↓(^^)
歴史館ブログ39 「伝説の名刀・名槍現代へ!」
歴史館ブログ40 「刀鍛冶の作業場に潜入!」
歴史館ブログ42 「御手杵の槍の進行状況速報!」

前回までの作業で槍の大まかな形はできあがりました。
ですが、まだこの状態ではまだ鉄がやわらかく、
刃物としては使い物になりません。

そこで、強度を上げるために焼き入れ(やきいれ)という処理を行います。
焼き入れとは、高温状態から急冷させる熱処理のことで
槍身を熱した炉の中に入れて温度を上げた後、
水の中に入れて急速に冷やします。

この急激な温度変化により鉄が硬くなるわけです!

任侠ものの映画とかで怖いお兄さんさんとかからよく聞く
「ヤキ入れ」という言葉はこの作業工程からきているんですね。

まず、焼入れの前に土置き(つちおき)という作業を行います。
土置きとは、槍身に焼刃土という粘土と粉炭
と砥石の粉を混ぜたものを塗る作業です。

↓これが焼刃土
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↓真剣な眼差しです
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通常の日本刀の場合、土置きの作業は片刃のみに施します
が!!この御手杵は両側に刃があります。
しかも!断面が正三角形になっているので三面かかります!!
長くて大きいというだけでも大変なのに、
この形の特殊性でも大変苦労したとのことです。

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このあと焼き入れに入ります。

↓これが焼き入れに使う炉と、舟と呼ばれる水桶です。
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焼入れの作業も通常の炉では行えないため、
煉瓦を組んだ臨時の炉で炭に火をつけ
特大サイズの水桶で冷却します。

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通常よりはるかに長く重いので、専用の吊り具で二人掛りで持ちあげて焼き入れしました。

↓焼き入れが終わった御手杵
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作業が終わりホッとひと息のお二人。
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上林刀匠、高橋刀工、大変お疲れさまでした!!

焼き入れが終わったあとは、
狂いを取り鍛冶押ししてから、樋彫りの作業をするとのこと。
ただこの樋彫りも、深い樋を三面に入れることになるので
難しく、時間もかかるとのことでした。

完成までもう少しかかりそうですが、
これからも楽しみに待ちたいと思います。
木村社長!今回もありがとうございました!!


画像 ( )
2016.12.10:最上義光歴史館

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