最上義光歴史館 - 山形県山形市
▼【3】 奥羽永慶軍記の「最上義光、騎馬揃の事」の地、天童の野はどこか
奥羽永慶軍記の「最上義光、騎馬揃の事」の地、天童の野はどこか【3】
3.「最上の郡天童の野」について、自治体史などへの記述について
(1)A「奥羽の驍将 最上義光」
著者誉田慶恩によると義光は当地方の向背を試みようと尾花沢の原野に馬ぞろいを行った。という記述はあるが何の史料によるものか明らかでない。
(2)B「尾花沢市史」
最上義光は村山郡北部の武将たちの向背をみるため、尾花沢の原野に馬揃えを行ったと記している。
(3)C「新庄市史」
尾花沢の原野で行った馬揃の儀は「奥羽の驍将 最上義光」から引用したと執筆者は述べている。
(4)「最上町史」
内陸地方諸氏の向背を試そうとして尾花沢で馬揃えの儀を行ったと記している。執筆者は「新庄市史」と同じである。
(5)「山形市・天童市・東根市史」や「延沢軍記」「新庄古老覺書」などには軍記でいう馬揃えの記述は見当たらない。
尾花沢市史の出典は明らかではないが、上記(3)・(4)と同様「奥羽の驍将 最上義光」を参考にしたと思われる。
■執筆:矢野光夫
【参考文献】
A「奥羽の驍将 最上義光」 P.39 誉田慶恩著 昭42.6.15 (株)人物往来社発行
B「尾花沢市史」上巻 P.274 平成17.10.15 尾花沢市発行
C「新庄市史」上巻 P.588 平成元.10.31 新庄市発行
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2021.04.11:最上義光歴史館
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