最上義光歴史館 - 山形県山形市
▼企画展示「鐵[kurogane]の美2009」はじまりました!!
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■名称 「鐵[kurogane]の美2009」 〜郷土の刀工たち〜
■会期 4月7日(火)〜7月5日(日)
■内容
山形ゆかりの郷土の刀工(室町時代から現代まで)の作品14振を公開しています。
また、このたび山形ライオンズクラブから山形市に寄贈された上林恒平氏(山形県指定無形文化財)の作刀も公開しています。
■展示刀剣
刀 銘 月山(目釘孔1)
太刀 銘 月山定吉作二月十一日
刀 銘 月山正信作
刀 銘 軍勝作
刀 銘 水心子正秀/寛政三年八月日
脇指 銘 (三日月)大慶直胤作/文化二年八月日
槍 銘 出羽国大慶直胤作之/文化九年秋八月大吉祥日
薙刀 銘 荘司美濃介藤原直胤(花押) /嘉永二年二月日(刻印)(宮)
脇指 銘 一秀/文化十二二月日
脇指 銘 清人/元治元年二月日
刀 銘 長谷堂恒平作/平成二十一年三月吉日 山形ライオンズクラブ五十周年記念
短刀 銘 恒平作/平成十八年三月日
太刀 銘 於長谷堂恒厳作/平成十七年三月日
短刀 銘 恒厳/平成十七年八月日
【郷土の刀工プチ☆ブロフィール】
山形ゆかりの刀鍛冶と現在山形在住で活躍する現代の刀匠のプチ☆プロフィールです!!
■月山刀工(がっさんとうこう)
月山・定吉(さだよし)・正信(まさのぶ)・軍勝(ぐんしょう/もろかつ)
月山刀工は、鎌倉時代から室町時代にかけて霊峰月山を望む寒河江・谷地地方を本拠地として活躍した刀工集団です。月山刀工の特徴は、刀身全体に波状の模様「綾杉肌(あやすぎはだ)」がみられることです。
■水心子正秀(すいしんしまさひで/1750-1825)
江戸時代の後期に活躍した山形県南陽市出身の刀鍛冶です。山形藩秋元家の抱え鍛冶で、古い時代の刀や鉄・鍛冶技術の研究をした名工にして大学者です。また、多くの門人を育てて、江戸時代になって衰退した刀鍛冶業界を再び盛んにしました。
■庄司直胤(しょうじなおたね/1779-1857)
江戸時代の後期に活躍した山形城下鍛冶町出身の刀鍛冶です。江戸で水心子正秀の弟子となって、後に山形藩秋元家の抱え鍛冶になります。師匠の正秀や山浦清麿(やまうらきよまろ)とともに「江戸三作(えどさんさく)」と評された名工です。
■池田一秀(いけだいっしゅう/1773-1841)
庄内観音寺村(現酒田市)出身の刀鍛冶です。水心子正秀の弟子となり、後に庄内藩酒井家の抱え鍛冶になりました。
■斎藤清人(さいとうきよひと/さいとうきよんど/1827-1901)
幕末に活躍した庄内温海出身の刀鍛冶です。江戸三作のひとり山浦清麿に学び、後に帰郷、幕末の名工として語られます。割腹自殺した師匠清麿の刀債(未納の刀)を完済した美談も有名です。
■上林恒平(かんばやしつねひら/1949- )
山形県藤島町出身の刀鍛冶です。人間国宝の故宮入昭平(みやいりあきひら)に学び、毎年開催される新作名刀展では高松宮賞をはじめ多数の賞を受賞。その技量が認められて弱冠36歳で無鑑査になりました。現在は山形市長谷堂で鍛刀活動を行っています。平成20年には山形県指定無形文化財の認定を受けました。山形が誇る現代の刀匠です。
■高橋恒厳(たかはしつねよし/1977- )
群馬県前橋市出身。平成10年に刀匠上林恒平に弟子入りし、平成16年より新作名刀展に出品。現在山形市長谷堂の「恒平鍛刀場」で刀鍛冶としての実績を積みながら刀剣鍛錬の技を磨いています。将来を期待される若い刀鍛冶の一人です。
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2009.04.07:最上義光歴史館
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