立体をつくるものにとって、基礎
となるデッサンは非常に重要です。
彫刻・工芸・生産デザイン、どの世
界においてもそれは変わりません。
大学では、デッサンなどの基礎は、
ある程度できている前提でカリキュ
ラムを組んでいます。
そのため、デッサンを学ぶ専用の
時間は、本人が望まない限りほとん
どとれないのが現状です。課題も進
むにつれ、デッサン力がある学生と
ない学生では、作業効率が格段に違
ってきます。よってどの大学入試で
も描写する表現力にとどまらず、粘
土による立体としてのデッサン力や、
色彩構成による素材感の表現など、
方法は多様化してきてはいますが、
デッサンを重視している現状はかわ
りません。入学してから大学の演習
を効率良く行うためにも、しっかり
とした基礎は早めに身につけておき
ましょう。
それに加えて、表現、または設計
していくためには、広い視野とユニ
ークで斬新な発想が必要不可欠にな
ります。これらは、単に観てるだけ、
描いてるだけ、作ってるだけでは身
につきません。各自普段からいろん
なものや出来事に目を向け、体を使
って自らの意思でどんどん行動して
みてください。
立体の攻略としては本学ではスタ
ンダードな石膏・静物デッサン、水
粘土や紙による立体構成、アクリル
ガッシュによる色彩構成のほかにも、
発想課題や実践的な素材を用いた演
習を取り入れ、楽しく興味が出てく
るようなカリキュラムを用意してい
ます。
参考作品 / 講師紹介
2004.10.01:ycl
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