やまがた芸術倶楽部

メモ

夜間部 細密着彩課題


 全体のバランスを考えながらモチーフの特徴を素直に捉えられた作品です。細密着彩という点では更に描き込んで欲しい感じではありますが、花や葉のつき方、距離感など花自体の構造感をしっかり捉えなければここまで自然に表現できません。基礎デッサン力をみごとに生かし、単純にモチーフの菊を美しく表現しようという本人の気持ちが伝わってくる気持ちの良い作品に仕上がっていると思います。








夜間部 粘土立体課題


  パッとみた感じ、とてもファンドで作られた様に思えないぐらい美しく表現された模刻作品です。特に作り込みが素晴らしく、花びらや葉の表現が実にバラらしさを捉えている様に思えます。正直ちょっと難しいんじゃないかと思っていたのですが、本人の希望で作られたものだけあって、良い作品に仕上がりました。
 粘土のボテっとした感じを克服し最大限に表現してくれた様に思います。ただ葉や花のついている部分が素材的にちょっと無理がきたのか、形が甘くなってしまったのが残念です。








夜間部 平面構成課題


  画面中央部に大きく配置された石榴とビー玉のコントラストが非常に美しい作品です。構成としてはやや単調ではありますが、モチーフのらしさをそれぞれ活かした表現が見る人に清々しさを与えます。手前、奥を意識した描き込みがもう少し入っていたら空間性も強くなり、更に良くなっていた様に思います。








夜間部  粘土立体課題


  構造感や作り込み等がやや甘い感じではありますが、本人の雰囲気や動きを素直に捉えられた良い作品だと思います。特に首下から体につながる感じなど、よく観察し、全身の骨格を意識していないと不自然になってしまいますが、本人の作りたいイメージが強かったせいか、足元までの重心を見る人に感じさせる作品に仕上がっています。肩にかかった髪の毛の表現や胸の切り口などにもう少し気遣いがなされていたら、更に良さが引き立っていたように思います。




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