ぶっくぶくの部屋

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なんと、1カ月以上もご無沙汰してしまった。
春は何かと忙しいというか、慌ただしいというか…。
あれだけの大雪も一挙に融けて、山野はいっせいに
芽吹き始めた。
となると!
山菜の季節、輪行の季節、旅の季節、畑の季節、家の
補修の季節…
今日も、こりゃ輪行と思いきや、風が強くてあえなく断念。
雨だから、風だからなどと言い訳ばっか言ってたら、
日が暮れる、ばかりでなく人生が暮れてしまう。
「近きより」始めろ!と自分を責めつつ、日が暮れちまったよっ。

File No.309
『ありがとう自衛隊』佐藤正久(ワニブックスPLUS新書 760円)
オススメ度★★★☆☆

少し前に佐藤正久さんの講演を聴く機会があって、その内容に
たいへん感心し、この本を買った。
佐藤正久さんと言ってもピンとこない人もいるかも知れないが、
2004年の自衛隊第一次イラク派兵の隊長、「ヒゲの隊長」で
一躍有名になり、その後退官し、現在は参議院議員になられている
方である。
この本でも講演でも、今次の大震災において自衛隊が如何に日本の
「フルバック」としての使命を果たしたかがよくわかる。
自衛隊は、平穏な時代にはその存在を疑問視され叩かれ、危機の
時代になると手のひらを返したように頼られる。
まさに時代に翻弄されながらも、隊員たちは黙々と任務を果たして
いる。今次の大震災の災害派遣は、任務というよりは、人間としての
使命、という感を強くした。
現在、自衛隊員は約24万人。今回の災害派遣では、そのうち10万人
に出動命令が下ったのである。派遣された隊員はもとより、留守番隊も
ぎりぎりのオペレーションだったという。

佐藤さんは、自身の自衛隊経験から、組織のあり方についても示唆して
いる。
例えば、「我慢を覚える」こと。個を重要視する現代社会では、なかなか
体験できなくなってしまったが、忘れてはならない美徳である。
また、集団の基準は一番能力が低い者に置く、ということ。
そうでないと、集団組織が維持できない。
能力の高い者が「自己犠牲」の精神で、能力の低い者を引き上げていか
なければならないのだ、と。
会社組織論とはちょいと意を異にするかも知れないが、心に留めて
おきたいことでもある。

2012.05.13:ycci:count(1,221):[メモ/コンテンツ]
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