ぶっくぶくの部屋
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お目覚め
ふあ〜あ
なが〜い冬眠から今少し目覚めたよん。
半年もご無沙汰。
その間、オレも少し賢くなったぞ。
とっくりっていうかハイネックの前後を間違えなくなったんだ!
(前はしょっちゅう間違ってた)
この歳にして、だけど、オレにとっちゃあ一大進歩。
そのヒケツは…、洗濯ネームが常に左側にあるっていうこと…。
アホらしい?そんなこと誰だって知ってる?
ああ、そうですかいっ!
で、この休眠期間もほぼ毎日本読んでたけど、どこからか忘れたので、
最近読んだ本をいくつか。
File No.334
『医者に殺されない47の心得』近藤 誠(アスコム 1200円)
オススメ度★★★☆☆
この著者の書いたものは月刊誌で何回か読んでるし、オレはフツーはこのテの
本をあまり読まないんだけど…。
先日、二人の人が相次いでこの本を話題にしたので、そして「菊池寛賞」を
とったとかで、そんじゃあとばかり読んでみた。
ナルホド、ナルホド、なかなか面白い。
「メタボにさしかかる程度の小太りがいちばん長生き、コレステロールが
高いほど長生き」ってところなんぞ、オレにとっちゃあ天恵のようなお言葉。
しかし、読んでいてハタと気が付いた。
この著者は、何もエキセントリックなことを言ってるのではなくて、
人間としての死生観を問うているのだと。
生きるのも、死ぬのも「覚悟」がいるんだなあ。
File No.335
『モンスター』百田尚樹(幻冬舎文庫 724円)
オススメ度★★★★☆
久々の一気読み!
それぐらい面白いぞ。
最後はどうなるんだろうと思いつつ読んでたら夜が明けちまった。
そう言えば、この著者の『海賊と呼ばれた男』も四つ星級の
面白さだったぞ。
File No.336
『川崎尚之助と八重』あさくらゆう(知道出版 1500円)
オススメ度★★★★☆
大河ドラマ「八重の桜」は視聴率で苦戦しているみたいだなあ。
題材もストーリーもなかなか面白いとオレは思うんだけど。
川崎尚之助とはご存じ山本八重の最初の夫である。
西国出石藩の出身で、会津へ来て、そして最果ての地へと、
日本列島を北へ北へと流れ、最後は不遇な死を遂げてしまった。
しかし、彼も立派なサムライだったのだ、ということが、この本を
読むとよくわかる。
File No.337
『知の逆転』吉成真由美(NHK出版新書 860円)
オススメ度★★★★☆
現代の最高の知性と言われる6人に著者が直接インタビューして
まとめたもの。
オレなんかでは逆立ちしても会えないような知の巨人たちの話を
まるで聞いてるかのように読めるんだから売れるわけだ。
例えば、生物学者ジャレド・ダイアモンドの話―
「不倫は男にとって遺伝子を残すチャンス…女性の場合は、不幸な結婚が
背景にあって、新たな関係を求めてパートナーを物色したり関係を試したり
するための不倫がほとんど」
ふ〜む、例外もあるだろうけどなあ。
また、人間とチンパンジーの遺伝子の違いはわずか1.6%しかないけど、
人間が文明を創り得たのは「言語」を獲得したからだとも。
出来れば、こういう話をライブで聞きたいもんだなあ。
File No.338
『日本型リーダーはなぜ失敗するのか』半藤一利(文春文庫 780円)
オススメ度★★★★☆
これも面白い本だぞ。
タイトルだけ見るとなんだか安手の啓発本のようだが、さにあらず。
そこは半藤一利だから、太平洋戦争の将官たちを類型化して論を
展開している。
なぜミッドウェーで負けたのか?
暗号が解読されていたとか、いろいろ要因はあるだろうが、組織論的に
言えば、目標・戦略の不徹底にあると論じている。
つまり、山本五十六の真の狙いはミッドウェー島攻略ではなく、敵空母の
撃滅にあったのだが、それが現場指揮官に徹底されていなかった。
このことは、野中郁次郎らの『失敗の本質』でも同じように指摘されて
いる。
これを現代に転じても同じことが言えるんだろうなあ。
「目標の不徹底は組織の不幸を招く」と。
2013.05.11:
ycci
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