ぶっくぶくの部屋

ぶっくぶくの部屋
ログイン

昨年から肩がめっぽう凝る。
それがここ数週間かなり痛くなって、首までつらい。
いろんな人に情報を聞きまくって、とりあえず市内
某マッサージ店に行った。
一見さんの上、予約なしだったので、40分コースなら
ということでさっそく。
まずはアタマ。
う〜む、なかなかキモチいい。
「デカいアタマですねえ〜」
とはさすがに言わなかった、というより言えなかった!?
最初はマッサージ師の方と軽く会話してたのだが、
そのうちムニャムニャ…ZZZZ
この「まどろみ」がええんじゃにゃあ〜。
で、あっと言う間に終了。
ちょっとは楽になったような気がする。
まあ、身体も少々楽にはなったけど、何よりも短時間ながら
精神的なリラクゼーションになった。
こんどは1時間コースでやってもらおうかなあ。
毎週通ってた日には小遣い会計破綻しちまいそうだわ。

File No.301
『運命の人』一〜四 山崎豊子(文春文庫 619〜638円)
オススメ度★★★★☆

全四巻、ようやっと読み終えた。
1週間以上もかかっちまった。
そりゃ無理もない。
毎晩、酔眼を必死にこらして読んで、およそ1時間後には
そのままのかっこうで爆睡にはいってしまうんだから。
そして翌晩は、前の晩の後半を憶えてないので、数頁さかのぼって
読み始める…、そんなことの繰り返しなのよ。

そもそも、日曜日のドラマを観たのがキッカケ。
なかなかオモシロそうじゃん、って思って、さっそく買って
読み始めたら、小説もなかなか面白い。
主人公は毎朝新聞政治部記者の弓成亮太。
昭和46年の沖縄返還にかかわる日米の密約を暴こうとするが、
重大な過誤で事態は深刻化。
「知る権利」を掲げ、国との法廷闘争は最高裁までいく。
そして物語の後半は、事の発端となった沖縄で魂が癒されていく
様が描かれている。
「ヌチドゥ宝」=命あることこそが宝
「鉄の暴風」とも呼ばれる、夥しい米軍の火力で蹂躙され、
悲惨すぎる地上戦の被害をこうむったオキナワならではの
重みのある言葉。
弓成も命を拾い、魂の再生へと歩み出すくだりは感動的だ。
溢れんばかりのエネルギーを正義感・使命感という名のもとに
ギラギラと発露させていく男が、奈落の底に突き落とされる。
身も心も極限まで落ち込むが、力強く再生していく。
そうした男たちへの著者の熱いエールが感じられる。
そう、この物語も実在した人物と実際に起きた事件を
モチーフにしているのだ。

ん?
なんだか既読感があるなあ〜、とうすうす感じていたのだが、
そうだ、『沈まぬ太陽』と似てるんだ。
もちろん題材は全く違うが、矢尽き刀折れた男を追ってるという点で。
両方とも安易なリベンジ物になっていないのがまたいい。
立ち直ってまた栄光の舞台に立ち頂点を極めて行くなんて
ストーリーだったら陳腐すぎるし、甘すぎる。

一方、テレビドラマ。
主人公役の本木雅弘、妻役の松たか子、外務省事務官役の真木よう子、
総理大臣役の北大路欣也、いずれもハマリ役だなあ。
以前の『華麗なる一族』と同様に、少々重いかも知れないが、
プアヤングばかり目立つ近年のドラマの中ではなかなか秀逸な
出来に仕上がっている、とオレは思う。
原作を読んでいない人は、これからの展開に少々オドロくかも
しれないぞお!

2012.02.25:ycci:count(839):[メモ/コンテンツ]
copyright ycci
powered by samidare
▼コメントはこちら

名前

件名

本文

URL

画像

編集/削除用パスワード
※半角英数字4文字で自由に入力下さい。


手動入力確認イメージ
※イメージ内の文字を小文字の半角英字で入力して下さい。



 ※ 投稿後、すぐに反映されます。
powered by samidare