ぶっくぶくの部屋
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夏の情緒
昨晩ふと、
「今日が掘立川の灯籠流しじゃなかったけ?」と思い出し、
とるものもとりあえず、件の場所に駆けつけてみた。
正解、確かに今日だった、が、あらかた終わりかけている。
急ぎ下流にまわり、水面にその姿を映しながら流れてくる
無数の灯籠が何とも言えずきれいだ。
ふと、遠くから盆踊りのお囃子も流れてきた。
そうだ、今日は御廟の熊野さんの盆踊りだ。
今度は急ぎ西にとって返した。
ほう、みんな楽しそうにやってるなあ。
周りに知ってる人もいなそうだし、オレもいっちょうやって
みるかと輪におそるおそる入ろうとした途端、
「あれ〜、ぶっくぶく?」
(うぐぐっ、見つかったか)
「まさが踊んなでねえべな?、やめどげよ」
(うっせーよ、悪いかよ。何でもやってみるんだよ!)
そそくさとその場を後にして、コンビニで買ったチューハイ
飲んで寝ちまったよっ!
まあ、いろいろあるけど、米沢の夏もそれなりに情緒が
あっていいもんだなあ〜。
File No.252
『女は男の指を見る』竹内久美子(新潮新書 680円)
オススメ度★★★★☆
この本はだいぶ前に「ついで買い」したもので、長いこと
部屋の片隅に放っておいてた。
たまたま見つけて手にとって読み始めたら、
これは、これは面白い!
オンナにモテるためのくだらない指南書かと思いきや、
まったくさにあらず。
動物行動学や進化論を展開しながら、この世の男と女が
より良く生きる術をいろいろと示唆してくれる好著である。
内容が内容だけに、ちょっとおすましの女性には抵抗ある
部分も無きにしはあらず。
でも、誰にも知られず一人で読むぶんには、少しニヤっと
したり、ナルホドと感心させられたりで、かなり面白いと思う。
それと、かなりいい線の飲み屋ネタにもなる。
なんだ、その程度かと思わずに。
大人の男たるもの、気のきいた話のネタとオハコの歌ひとつ
ふたつぐらいはないとねえ。
いつも同じ話や仕事のグチ、他人の中傷話に盛り上がったり、
カラオケボックスでもないのに最初から最後まで歌をがなり
まくったりするのは、どうもいただけない。
というか、オレ的にはすごく「つまらん!」。
まあ、そんなことはいいけど、この本の面白いところを
いくつか紹介してみる。
ひとつは「指比」。
「指比」というのは、薬指の長さに対する人指し指の長さの比。
この数値が高いと薬指が短い(人指し指が長い)、数値が低いと
薬指が長い(人差し指が短い)ということ。
右手の手のひらで測るらしい。
指の付け根のシワから先端までを。
結論を言うと、この「指比」が低いのが、運動能力や頭脳、生殖
能力が総じて高い傾向にあるそうだ。
だから、「女は男の指を見る」のだ。
日本の男の指比平均は0.95。
どれどれオレは…、なんと0.93!
平均より低いぞ。
でも、現実はそんなにハッピーじゃないけどねえ。
低いとどんなことが良いのか、具体的には本書を読んでのお楽しみ。
もうひとつは血液型。
血液型と性質は「科学的根拠がない」とされてきたが、それは
あくまでも心理学的なことで、最近は医学の分野で血液型と性格に
ついての研究もなされてきたらしい。
例えば、O型は梅毒に滅法強いから、どんどん異性と交わって
社交的で明るい性質になり易い、とか…。
へえ〜、そうなんだ。
かく言うオレもO型。と、言うことは…!?
このエロジジイが何考えてる!と眉をひそめなさんな。
しょうがない、実際にそういうことが書いてるんだから。
そしてその著者は大学院の博士課程までいって、動物行動学や
進化論を研究してきた、言わば専門の研究者(科学ライター)でも
あるんだから。
ウソだと思うんなら、ぜひ読んでみてよ。
これは、以前好評価した『できそこないの男たち』に匹敵する
面白さだぞ。
2011.08.18:
ycci
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