ぶっくぶくの部屋

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盛りの多さで定評ある市内の某そば屋さん。
のぞいてみたらたまたま空席があったので、連れと2人で入った。
久しぶりだなあ。
もしかして今年初めてかもしれない。
店まで来たことは何回かあるんだけど、いずれも満席で断念した。
よお〜し、久々に「かき揚げ天もり!」。
ここのもうひとつの特長は、頼んでから来るまでが長いこと。
でもね、盛りがいいソバを食べるには、少し長めのアプローチ
が必要なのよ。
しばらくして、隣の人の「ザル蕎麦」が来た。
げっ!こ、こんなに多かったっけ?
普通の店の3倍ぐらいある。
隣の人も、初めてだったらしく、しばし絶句。
こういう光景を見て、ひそかにほくそ笑むのも、この店の楽しみの
ひとつなのよねえ。
で、オレは、っていうと、そりゃあ食べたよ、必死に。
お陰で、夕食の時間をとっく過ぎても一向に腹が減らない。
安いし、2食分一気に食えるんだから、チョー経済的。
…でも、今度は「少なめ」か、朝めし抜きで行こうっと。
ちょっとキツイわ。

File No.236
『サービスの達人たち 日本一の秘書』野地秩嘉(新潮新書 700円)
オススメ度★★★☆☆

以前、この著者の同じような本を読んでなかなか面白かったので、
続編らしきこの本をまた読んでみることにした。
今回は、ホテルのドアマン、秘書、似顔絵刑事、キャラショー、
クリーニング屋、焼き鳥屋、富山の売薬の7人が紹介されている。
著者自身が、それぞれのサービスをごく自然体で体験した上で
書いているので、なかなかリアルである。

まず、のっけからオドロキ。
横浜の老舗ホテルであるニューグランドのドアマンは、4万人も
顧客の顔と名前が一致するそうだ。
4万人というと、米沢市の人口の半分近く。
すっげえ特技というか、職人技だねえ。
オレなんか100人も怪しい。
顔と素性はわかるんだが、名前が出てこない、ということが、ここ
近年とみに多くて…。
そのうち家人に「オタクどなた?」っていう日も近いんじゃないかと
戦々恐々とした日々を送っている。

キャラショーのローカルヒーロー「超神ネイガー」の話には
思わずホロリとさせられる。
彼らは秋田を活動のベースとしている。
だから「ネイガー」なのだ…???
ナマハゲの「泣く子はいねがあ」の語尾と言われればナルホド。
なぜ秋田なのか?
「…秋田がピンチだからです。景気は悪いし、自殺率はナンバーワン
の県です。がん死亡率も高い、日照時間も短い、出生率も低い。
明るい話題はありません。…秋田がピンチだからヒーローがうける
んだと思う…」と。
うむ〜、確かにそういうことかも知れないなあ。
でも、この章の本当に良いところは、ネイガーをみる子供の眼だ。
子供たちはヒーローになりたくてみているというより、窮地に
陥るヒーローを応援して救ってやりたいという思いが強い、と
著者は喝破している。
こういう子供たちが、その心を忘れずに大人になって、きっと
ピンチの秋田を救ってくれるだろう、という著者の言外の
願いが手に取るように伝わってくる。

福岡・中洲の焼き鳥屋の話も面白い。
オレも以前不思議に思ったことがあって…。
主に西日本の飲み屋さんというか居酒屋に行くと、お通しに生の
キャベツが出てくる。味噌やつけダレでパリパリやりながらビール
を飲むと格別らしいが、初めての時はかなり戸惑った。
葉っぱごとの生キャベツ食べんの?ってなカンジで。
その習慣というかサービスのルーツになったのが、本書で取り上げられた
「天下の焼き鳥 信秀本店」らしい。
ところ変われば品変わる、とはまさにこのこと。
「ヒミツの県民ショー」ヒットの真髄ここにあり。
話が脱線したところでおひらき。


2011.05.29:ycci:count(994):[メモ/コンテンツ]
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